『「わかりやすさ」を疑え』
突然ですが、私のnoteの自己紹介部分を見てください。
そう・・・
なんと私、疑われています(笑)
著者の飯田浩司さんは、ニッポン放送(ラジオ)のアナウンサーで、心もとない頭髪には親近感しかありません(笑)
Podcastで聞ける飯田さんの番組は、TVを見ない私の貴重な情報源になっています。世界を含めた「今」がギュッと詰まっていて好きですね。
で、
アナウンサーと言うとある意味「わかりやすく」伝えることがお仕事なわけですが、飯田アナは長年「わかりやすさ」に囚われていたんだとか。
「わかりやすさ」って何なんでしょうか? 本当に私は疑われているんでしょうか?(笑)
一緒に学びましょう!💪
本書の内容
基本的には、一つひとつのニュースに対して飯田アナが感じたことを書いている本になります。
とりあげるニュースは、
都知事選、神宮外苑再開発、福島、コロナ、就職氷河期世代、能登、中国、台湾、などなどみなさん一度は耳にしたはずの内容ばかりです。
正直、飯田さんのPodcastを聞いていれば「またあの話か」というのが多いのですが、何度でも伝えることは大事ですよね。
例えばEEZ(排他的経済水域)の話は、声だけだと伝わりづらい部分があります。本書では地図入りで細かいところがわかってよかったです。
メディアの側にいるからこそのメディア批判もあります。ぜひ、「飯田浩司のシン・メディア」を貫いてほしいところですが、
個人的には、その広い知識と、国のための思いを持って「国を動かす側にまわってほしい」とも思っています。
「一呼吸」置いてみて
「一呼吸」置いて考えることが重要
という話がありました。
「考える」って、結構疲れますよね。「めんどくさい」「はやく結論を教えて」。そういう気持ち、私もあります。
「わかりやすい」は「真実」とは限らないという話もあったのですが、もしかするとみんな「真実かどうかなんて気にしていない」のかもしれません。
私もそうなのですが、
いつもせかせかと生活して、そんな「一呼吸」の余裕すらなくなっている感じがします。本書の最後のほうにも、
世の中に余裕が失われている
と書かれていました。
まずは、「余裕」「余白」をつくることからはじめないといけませんね。
騙されやすい日本人
「いやいや、私は騙されないよ」
という人に限って騙されやすい、なんて話もよく聞きますよね。
外務省の「偽情報の拡散を含む情報操作への対応」というサイトが紹介されていました。
日本人は騙されやすい。ということは「国として情報操作されやすい」ということなのです。もう、個人だけの問題ではないわけですね。
騙されないために「一次ソースを確認する」という方法が紹介されていましたが、なかなか大変ですよね。
人によって専門分野が違うので、「この人のこの分野の情報は信頼できる」という情報源を持ちましょうという話もありました。
こちらのほうが現実的かと思います。
ただ、ときどきは、その情報源を見直してみたり、あえて反対の人の意見を聞いてみることも大事ですね。
そしてやはり、日本人には哲分(哲学)が足りない気がします。
元気のない就職氷河期世代
飯田アナもそうなのですが、私も就職氷河期世代です。
私自身は、最初の会社こそちょいブラックでしたが、転職2回でステップアップして、今はプライム企業で仕事をしています。
そんな経験もあって、「就職氷河期世代でも努力次第でなんとかなる」という考えでした。
でも、私はたまたまうまくいっただけで、努力をしてもうまくいかなかった人も大勢いらっしゃるのですよね。
それに、給料がそれなりにあっても、私自身「元気がある」とは言えません。
あれ? 就職氷河期世代っていつの間にかすごく楽しそうじゃん!
そう言われる時代をつくっていきたいです。
本書でも「次の世代に何を遺すのか?」という問いがありましたが、マイナスの印象を残したまま人生を終わったらおもしろくないですよね!
本書からの提案
「DMAT」(ディーマット)ってご存知ですか?
災害発生時に派遣される「災害派遣医療チーム」のことです。
これの行政版である「行政版DMATがあればいいんじゃない?」という提案がありました。いいですね。
ひとたび災害が発生すると、役所などの行政は大変です。経験のないことを満身創痍で対応しなくてはいけません。
でも、「経験」なら日本中にあるのです。なぜそれを活かさないのか?
先日読んでまだアウトプットしていない『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』にも経験について書かれていました。
近いうちにアウトプットしたいと思っています。
思いついてもなかなか実現しないのが日本の悪いところでもあります。
やっぱり飯田アナには国を動かす側に移ってほしいなぁ。ほんとに。
まとめ
「わかりやすい」を装っているけど、「それって本当だろうか?」
そういう「ものの見方」が大事ということですね。その意味では、実際に私も疑われる側だったのです!(笑)
ただ、個人的には「疑われても全然OK」なんです。
「高橋はあんなこと書いていたけど、本当かなぁ?」と、疑ってみることが、主体的な学びのはじまりだと思うのです。
私の読書アウトプットも、私のnoteを読むだけで終わらず、「たしかめてやるぜ!」という気持ちで実際に読んでいただけるとうれしいですね!
本書を読んで、受け身にならず、情報にも主体的に接し、学び続けることが結局大事なんだなと改めて感じることができました。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
きしゃこく先生にご紹介いただきました😊
いつもありがとうございます。
読書期間 2024/10/08-2024/10/12
初版発行 2024/10/15
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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>