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ヒロ
2020年6月30日 17:35
鳥の囀りに目蓋をあげるカーテンの隙間からは白い光気持ちのいい朝こぼれる溜息あっという間に過ぎた眠れない夜蛇口を捻って出た水のぬるさ慣れたら少し冷たく感じた憂鬱な朝に負けそうな一日が晴れ渡る空に泣きそうな一日が それでもはじまるから転がり落ちないように今日も踏ん張ってこらえてる不安は夢でも追いかけてくる冷や汗かいて起きてもまだ真夜中寝れば忘れるとよく聞くけれどそん
2020年6月25日 18:08
傘を叩く雨音に耳を傾けると嫌なことがちょっと雨といっしょに流れて薄れていくようなそんな気がしてみわたせば楽しそうな笑い声大きな水たまりの上で小さな長靴が跳ねているどんより僕らを覆う厚い雲の向こうにあるあおい空を待ちながらいまこの時も楽しめることいつまでも忘れないでいよう道端の花をつたい落ちる雨粒に立ち止まってじっと見とれてた帰り道ふと我に返って足早に立ち去る
2020年6月20日 18:27
まっしろくて大きな真新しいキャンバスに全てを投げ出して目を閉じ寝っ転がりたい寂しくなったら大好きなもの描くのほら 私だけの世界見たいものや聞きたいことそれだけ選べたらいいのになあそう望んだだけなのに私の世界に君がなんでか描けないよかなしみや苦しみを心が痛くなる前に別の色の絵の具で塗りつぶしてしまおうきれいなものや好きなものだけあればいいほら 私だけの世界見
2020年6月15日 17:42
さみしいときぼくの名前を呼ぶきみの声ちゃんと聞こえてるよどんなときもきみの名前をぼくは呼びたいもう会えないのは分かってるけれどいつか、いつかそらの向こうでまた会える日を信じて生きていく信じて生きて
2020年6月10日 18:01
口を開けばひねくれた言葉相手の歪んだ表情また間違えたと気づいているのに謝ることができなくて傷つけたのは僕だそれなのにこんなに心が痛い素直になるのがこわかった剥き出しの心が傷ついたらどうしたらいい?逃げ回り続け気づいたら理想の自分から遠くなって誰も見えない言いづらそうに「素直になりなよ」と出口へ差し伸べてくれた手「ごめんなさい」と躊躇うことなく掴むことができたなら
2020年6月5日 18:04
ハッピーエンドの物語はつくりものでも手放せない僕の灯火僕たちに未来を綴ることは出来ないけれどこうなればいいなと願いを描くことは自由だよねはるか未来を臨む僕たちの行く旅路の先で負けそうになることだってある強くなりたい自分の願いを叫べるくらいに頬を抓って作った笑顔も悪くない鏡の中の僕と目があった大きな渦の中放り出され溺れそうでも小さな僕たちは呑まれないよう今日も