何をして欲しいか伝えましょう!
上司と部下と思われる方々の会話が聞こえてきたのですが・・・
(部下)
「〇〇の件、どうすればいいですかね」
(上司)
「〇〇は、▲▲の方向で対応すればいいと思う」
(部下)
「でも、それって・・・」
このやり取りを聞いていて感じたのは、相手にどういうアクションをしてほしいのか・・・が見えてこず、私には最悪の結果しか見えませんでした。
部下の質問には、自分の意見や考えが含まれていないため、ある意味、丸投げに近い状態で解をもとめているようにしか聞こえません。
これが「自分は◇◇の対応がいいと思っているのですが」のようなものが含まれていれば、「▲▲の方向がいいと思う。◇◇ではない理由は・・・」という展開が期待でき、上司は部下の方向性を修正でき、部下は引き出しが増えるというメリットがあります。
もし、意見や考えがまとまっていなくて・・・という場合は、「〇〇の件で相談があるんですが」と言うだけでもいいのかなと思います。
その理由は、もし、私が上司ならキャッチボールをしながら話を進めていこうかなと思うので。
イチバン最悪なのは、冒頭のように相手に解を求めるようなアクションをしているにもかかわらず、その解に対して、反論や腰を折るようなリアクションをしてしまうことです。
そもそも反論できるということは、自分の見解があるが故なので、「じゃあ聞かなければいいのでは?」と相手に思われかねないですし、状況などを付加していないのであれば、相手も的確に返答できません。
実際、このやり取りの結末は「じゃあ、君はどうしたいんだ?」とやや強めに言われ、互いに気まずくなっていました。
たぶん、これが上司と部下の関係でなければ、「以上終了」という感じで、物別れに終わったと思います。
心の中で私は「そうじゃない!『どうして、▲▲なんですか?』だよ!」とつぶやいていましたが、残念ながら、この部下と思しき人には届かなかったようです。
このような話になると、「コミュ障だから」みたいなフレーズが出てきがちなのですが、自分が相手に何を求めているかを伝えるだけの話なので、ストレートに表現すればいいだけです。
部下と思しき人は「そもそも上司なら察して教えてくれたらいいのに」と思っていたかもしれませんが、だったらそうストレートに表現すればいいだけで、話の腰を折りながら、不満を言ったり、非難するというのは、社会人としてどうなのかな・・・と個人的には思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?