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ミドルリーダー🚩|環境の変化に対応できる組織
こんにちは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて自分、組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださったみなさんのお役に立てる人間を目指しています。
さて、今回も、ミドル層に向けた書籍「ダークサイド・スキル」から学んだこと、中国古典との関連性などについて考察していきたいと思います。
同調圧力と変われない組織
これはよく言われることですし、自分の経験において上も下も、ミドルもなかなか変わらないなあ、と思うことがよくあります。変えようとしない、というのはネガティブに聞こえますがケースバイケースで、これまで上手くいっていることを継続することは概ね正しいのです。
保身のためなどのケースを除けば、みんな良かれと思って従来のパターンにはめ込もうとします。だから厄介で、ロジカルに説明をしたとしても、この圧力はとても強いものがあります。
多様な観点の意見を受け入れよ
✅ 環境が変わったことを考慮する
✅ ゼロベースで比較する
これまでの勝ちパターンやメソッドにも一理があるとしても、多様な意見とフラットに横並べしてメリット、デメリットを比較しなければ納得解は得られません。
理のYESと情のYES
ロジックで押し切られた場合、相手(上司であれ部下であれ)心情的な納得感がなければ上司からの支援を得られなかったり、部下であれば面重腹背の状態となり、後に立ち行かなくなる可能性があります。
理詰めで理解を得るだけではなく、情の面でケアするコミュニケーションコストは、事業的に大事な局面では必要です。
ここを怠るミドルマネジャーは後で苦労すると思います。
自分が正しいと思ったことを通すためには普段の円滑なコミュニケーションで信頼を得ることと、ここぞというときの緩急をつけて、この人が言うから仕方ない、やるか、という気にさせる「情」の側面も、成功の成否を握っているのです。
✅ はみ出た意見に変化の芽がある。
✅ はみ出た意見が受け入れられるには普段の信頼関係が必要
貞観政要的考察
「理」の納得
前回の貞観政要的考察でも取り上げましたが、上司→部下の関係の場合、上司は部下が納得するまで説明し、信頼を得ることが重要です。
「情」の納得
貞観政要の「論誠信第十七」で、臣下の魏徴は、太宗にこのように諭しています。
「言ってもおこなわれないのは、言葉に信がないからであります。命令をしても従わないのは、命令に誠がないからであります。信のない言葉、誠のない命令は、上のものは徳を破り、下の者は身を危うくするものであります。」
これは、こちらの記事で解説しています。