【五味の養生】五味を感じて、五臓をいたわる食養法!
東洋医学には『五味』という身体を元気にする考え方があります。
中国の医学書『黄帝内経素問』には、「五味は胃に入り五臓の気を養う」と記されています。酸味・苦味・甘味・辛味・鹹(塩からい)味は五臓六腑に作用し、心身のバランスを整える重要な要素です。以下の五味と食材を程よく取り入れて、健康をサポートしましょう!
1. 酸味:肝臓を補う
おすすめ食材:麦、すもも、鶏肉、にら、梅干し、酢
症状:眼精疲労、イライラ、怒りやすさ、筋肉痛、肩こり、めまい
注意:摂りすぎると尿が出にくくなる
特徴:怒りすぎると肝臓が弱り、頭に気が上ってめまいや手足の力の低下が起こります。耳鳴り、疲労を感じたらすっぱいものです!
2. 苦味:心を補う
おすすめ食材:きび、あんず、羊肉、らっきょう、コーヒー、山菜
症状:風邪を引きやすい、熱がこもる、喘息体質、無気力、集中力低下
注意:摂りすぎると嘔吐の可能性あり
特徴:喜びすぎると心が弱り、体内に熱がこもり腫れ物ができやすくなります。作業が一区切りついたときなど、小休止のタイミングに!
3. 甘味:脾臓を補う
食材:あわ、なつめ、牛肉、オクラ、モロヘイヤ、山芋、納豆、豆乳
症状:緊張やストレス
注意:摂りすぎるとアレルギー体質や肥満の原因に
特徴:憂いすぎると脾臓の陽気が低下し、湿気がたまって下痢を引き起こすことがあります。甘いものと一緒に苦味(コーヒーや緑茶)も摂るのがオススメです!
4. 辛味:肺を補う
おすすめ食材:稲、桃、馬肉、ネギ、にんにく、しょうが、酒
症状:風邪、喉の痛み、肩こり、落ち込み
注意:摂りすぎると空虚感を感じることがある
特徴:悲しみすぎると肺の働きが弱まり、便秘や夜間の咳を引き起こしやすくなります。薬味を使うことで満腹感も得られます。
5. 鹹(塩辛い)味:腎臓を補う
おすすめ食材:豆、栗、豚肉、大豆の葉(※ビーンズリーフなど)、いわし、味噌、塩辛
症状:腰痛、スタミナ不足、頭がスッキリしない、眠りが浅い、寝起き不調
注意:摂りすぎると血管が硬くなり、口の渇きが生じる
特徴:恐れすぎると腎臓が弱り、スタミナ不足や腰痛、眠りの質低下を招きます。イカの塩辛などはお茶漬けや大根おろしと一緒に食べると良いです!
五味をバランスよく取り入れて健康維持を!
五味はそれぞれ異なる働きを持つため、偏らずに適量を心がけて取り入れることが大切です。
・寿司(魚、米酢、ワサビ、緑茶)は万能食!
・一汁三菜の和食を意識することで心と体の調和が保たれます!
自己紹介
廣木孝志(ヒロキ タカシ)
出身地:福島県白河市
資格:鍼灸師、日本健康太極拳協会 楊名時八段錦・太極拳師範
経歴:2007年 療術業界に助手として活動開始2013年 鍼灸師の国家資格を取得2022年 恵比寿で個室鍼灸院「ハリステーション」を開業
現在は養生法を研究し、初心者にもわかりやすく施術や健康法を提供しています。リベシティの養生サークルで活動し、鍼灸治療や養生に関する知識を発信中。稼ぐ力と健康資産のサポーターとして、覚えていただけると嬉しいです!
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