【note川柳】#48:お題は「Winny」(236~240)
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
じーじは映画「Winny」を見てきました。
Winny開発者の金子勇さんを偲んで「Winny」をお題に川柳5句にチャレンジです。
天才を潰す名人日本人
金子勇さんはファイル共有ソフトWinnyを開発して逮捕・起訴され、刑事罰で1審有罪(知的所有権違反を幇助した罪)を受けました。
米国のショーン・パーカーさんは、Winnyと同じようなNapsterを開発して、米国レコード協会に訴えられ知的所有権侵害で有罪になりましたが、逮捕・勾留されることもなく、大金持ちになりました。大金持ちになってFacebookに投資し、初代CEOまで務め、益々大金持ちになりました。
そして、ホワイトエンジェルとしてスタートアップ支援を続けています。
皆さんもSpotifyをお使いですか?
ショーンパーカーさんの投資のお陰ですよ。
この差が日米の成長力格差の根源なのでしょう。
残念なことだけれど、人と同じでない想定外のことをやってのける天才を既存の法律でどうすれば罰することができるかを考える社会からはイノベーションは遠のいていきますね。
プログラム作っただけで刑事罰
映画を見ていただけるとよく分かるのですが、Winny開発者の金子さんが起訴されたりすることは絶対にないと考えられていました。
例えば、ルフィ事件のようにフィリピンからスマホを使って犯罪行為をする連中が出てきた場合に、こんなiphoneを開発したスティーブ・ジョブズはけしからん、罰しなくてはならないと考えるのと同じ理屈だからです。
絶対に金子さんが逮捕されたりすることはないと思われていたので、まさかの逮捕であり、まさかの1審有罪だったのです。
でも、イノベーションを潰すのには十分な効果がありました。
変わってほしいですよね。この日本の風土😥
想定を超えた発案まず潰す
映画では単純なケースを使って金子さん逮捕のナンセンスを説明していました。
「例えば、このナイフを使って俺がお前を刺し殺したとして、悪いのは誰だ?」
「それはお前でしょ。」
「そうだよね。まさかナイフを創った人が悪いとはならないよね。」
おそらく今になったら、警察も検察も裁判所も何てバカなことをやってしまったんだと認識し、反省もしていると思いますよ。(思いたい)
時代が想定外の技術で変わろうとしていた時には見えていなかったことでも今になれば、100人がいたら100人が「金子さんを罰しようというのは馬鹿げたことだ」と答えると思います。
でも想定外の技術が出てきたその時点では、何とか罰してやろうと思う島国根性、村八分にしてしまう排他性、これはなかなか治んないんですよね。
何事も悪さに使う輩あり
ChatGPTも必ず悪い事に使う輩が出てきます。
新しい技術が犯罪に使われてしまうのは残念なことですが、だからと言って、犯罪者が自動車を使って逃げたから自動車を開発をした人を罰しようだとか、自動車を造らせないというのはナンセンスですよね。
本当にまさかの逮捕であり、世界からも金子さんを逮捕するなんて馬鹿でないのかと思われていても、最高裁まで争った警察と検察権力に対する皮肉も込めたのでしょうが、映画「Winny」ではもう一つの物語が並行して進んでいきました。
映画では、警察の裏金問題を内部告発した愛媛県警の仙波敏郎巡査部長の物語が金子さんの裁判と並行して進んでいきます。
金子さん逮捕は、ひょっとしたらこの裏金問題を隠したかったからなんじゃないのかと思えてしまうほどに金子さん逮捕はナンセンスでした。
ムラ社会の恐ろしさを実に上手に描いた映画でした。
無罪でも天才潰す長期間
金子勇さんにとって長い裁判は、天才プログラマーとしての才能を封じられて台無しにしてしまうには十分な時間でした。
たらればを言ったところで仕方ありませんが、TRONプロジェクトの坂村健さんやWinnyの金子勇さん、それにトヨタのBEV一本足打法ではないFCEVやHEVの多様な選択肢提案を村八分にせずに応援できる日本社会であってほしいなと思います。
2004年の逮捕から2011年に最高裁で無罪を勝ち取るまでの8年間、金子さんはどんな気持ちだったのでしょうか?
無罪確定から2年後の2013年にお亡くなりなったその遠因となったであろうストレスは、大変なものだったでしょうね。
この映画を通して金子さんを若者が知り、そして金子さんの名誉が回復されますように!(合掌)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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