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「にぎやかな天地(上)」を読んで。


9月4日、にぎやかな天地(上)読了。今年、作家宮本輝さんの本三作品目。読書好きのお母さんに薦められて読み始めたのがきっかけ。

「オレンジの壺(上下)」で輝さん作品デビュー。それ以前は、東野圭吾や伊坂幸太郎といったテンポいい系物語が読みやすくてよく手に取っていたのだけれど、輝さん作品は毎度数の多い登場人物を覚えることに一苦労しながら、その人たちの繋がりをゆっくりと紐解いていく過程に最後までズルルルルルル〜っと引きこまれ続けられている。

私が読んだ彼の二作目「森の中の海」に引き続き、「にぎやかな天地」も阪神淡路大震災を経験した人たちの物語。これまで偶然舞台が同じなのだろうと思っていたけれど、著者紹介で実は彼自身が被災した一人であることを知りガッテン。

今読んでいる「にぎやかな天地」は日本に古くから伝わる発酵食品がテーマで上巻では主に糠漬けと鮒鮓と熟鮓が取り上げられている。

糠漬けは主人公のおばあちゃんが30年以上手入れし続けた糠床をもう一度再現するべく主人公とその家族が新たに糠床を育てていくプロセスが面白くて、もう一度自分でも糠漬け試してみようか考えてところ。毎日かき混ぜ縛りが時々たまに難儀なのだけれど。特にホリデー中のハードルの高さといったら困ったもんだ。ハウスシッターの如く糠床シッターさんでも見つけられたなら、直ぐにでも始めたいくらい。

近江の鮒鮓、紀州の熟鮓に関しては”何でも屋メモ”に記録、今後行きたいところ仲間入り。

日本はそろそろ読書の秋の到?来?ってことで、読みましたnoteに沢山出会えることを楽しみに待っているところ。そんなこんなで今夜もウトウトしながらKindleタイム。

いつだかの青空読書

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