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【過去話】生き抜く。レールから外れた21歳



生き抜く。絶対に。

これは作り話でもなく筆者の過去。

SNS内や井戸端会議の場では、大半が悪い過去に共感し嘆いたり、
泥沼に足を半分いれているような人に対しても、ニンマリとヨダレを垂らしながら興味本位で話を聞きたがる人がいる。

この記事はハッピーエンドでも谷底へ落ちていくという話でもなく、失敗から学ぶということを自ら学び体験を記事にしただけだ。

外に出ようとしない鶏

昔、実家で鶏を飼っている頃
鶏小屋から緑あふれる庭へ放してあげたことがある。
隣の家の境界はブロック塀だ。肩くらいの高さだから行こうと思えばすぐ隣家へ侵入できる。もちろん放し飼いする日は隣のおばちゃんに許可を貰っていた。

鶏小屋の扉をあけた瞬間、ニワトリは、草をつつきながら恐る恐る庭へ出た。初めての感覚に戸惑いながらも、雑草を食べたりミミズを捕まえたりと楽しそうにしていた。慣れ始めた数分後、とうとう隣の境界ブロック塀にヒョコッと登った。
次の瞬間、ニワトリ(シロ)は私の方を見た。目があったのだ。『シロどうした?行ってもいいよ』言葉は分かるはずもないが声をかけた。
しかし、なにか通じたのか、隣の家へは飛んでいかなかった。
それが毎日続いた。

ほんとうは隣の家へおりれるはずなのにシロはどうしておりないのだろう。ニワトリになったこともないわけで、生涯ニワトリの気持ちがわかるはずもない。

しかし20歳の頃の私は、その光景をみながら【わたしも今そんな状況だ・・】とふと頭によぎった。

ほんとうはこの環境から飛び出せるのに
なぜわたしは見えない柵の中から出れないでいるのか。その当時わたしは20歳。この環境から飛び出せない何かがあった、そして厄介なのが自分で自分を押さえつけているマインドコントロールだ。

結局その何かとは、
この間記事で書いた【強み】が何一つなかったから。↓

●お金
●コミュニケーション
●人脈
●外見
●性格
●心の強さ
●資格
●学歴
●面白さ

強みはどれ?と聞かれたら、黙って首を横に振るだろう。

だけどその当時は強みがなかったからこそ結果として良かったのかもしれない。強みがないというキッカケが後押しとなり20歳頃から「変わりたい」と思うようになったのだから。



変わるために初めにしたこと

私はシロを放してあげた次の日からも変わりたいという思いは変わらなかった。
努力はしていないが本は沢山読んだ。
結局その当時から大事に今も持っている本は
『苦難の乗り越え方 著者江原啓之』
『涙があふれて止まらない話 著者浅田宗一郎』『正負の法則 著者ドクター・ジョン・F・ディマティーニ』
今でもたまに読み返すが、その当時これらの本でかなり感情を左右させられていた。
勉強したいから読んでいたわけではなく20歳まで無情だったからか、人間の感情を取り戻したかったというのが本音だ。


旅をしよう

直感で変わりたいと思っても何か行動できるほどのお金は持っていなく、20万ほどの全財産しかなかった。
20万といえば大金にきこえるかもしれないが、1か月でなくなってしまうようなお金だ。下手すれば1週間でなくなってしまう。そのお金が消えたら私は生きていけないという不安さもあったが、その20万を手元に1か月どこか誰も居ない場所で挑戦しようとおもった。

それがシロを放した後にすぐ決めたことだ。どうやって生き延びれるか自分で試したかったのだ。要は、生まれてからのレールを外れ、自分で生きるチカラを探したかった。ほんとうに宛もない旅をすることに決め、行き先は東京だ。
友人・知り合いがいない土地をえらんだ。


いつの間にか地元から消えた

旅をしよう。行くしかない。

わたしは『強みを見つける旅』と題し、どうやって生き延びれるか1か月20万円+手元にあった3万円の全財産をもち早速行動にでた。

周囲には殆ど旅立つこと伝えなかった。

普通、旅立つ前にだれかに相談をすると思うが
私の場合、旅立つ前日にやっと両親へ伝え、友人にはほとんど伝えなかった。

いうまでもないがパーティーや送る会は、あるはずがない。『知らない土地にあてもなく行ってきます!強みを見つける旅をしてきます!』なんてどう考えてもおかしい。ましてや女子だ。応援してるよ!なんていう人がいるだろうか。

そしていつの間にか「かなこ」という人物が地元から消えたのだ。


旅資金が消えてしまった夜

旅立つ前日の夜、暗い路地の片隅にあるBARで私はひっそりと吞み明かした。今思えば呆れる話だが、当時わたしは肩身放さず旅資金20万を茶封筒に入れ、ポシェットに入れていた。

それがまさに失態だった。

翌日東京へ旅立つ予定だったため早朝5時のアラームで目が覚めた。朝起きてポシェットの中身を整理していると茶封筒がない事に気付く・・。

そう盗まれたのだ。

盗まれたという真実は後々分かったことだが、これも全てわたしの管理不足が招いた出来事の1つだ。結局、『強みを見つける旅』の資金は手元にあった2万だけ。たった2枚の紙幣が財布に残っているだけだった。

きわめて知能が高いチンパンジーは自分で自分をくすぐって笑うらしい。
チンパンジーは遊びながら笑ったり、自分でわきの下や足の裏をくすぐったりして笑顔を見せることがあるという。一夜で20万円無くなった私は、無理やりお笑い芸人の面白TVを観て笑った記憶がある。

お金も離れていくような青年期だった

誰でも未来は美しいものになる

車もない、所持金2万、仕事もない、友人家族もいない、行ったこともない土地。

住む家を契約することもなく、21歳なりたての女子がこれから1ヵ月どうやって生き延びれるかを自ら試すレールに進んだのだ。

『ワタシはホームレスになるかもしれない』『片道の航空チケットしかない』『どうやって1ヵ月後帰ってこようか』

こんなことは1つも頭によぎらなかった。

隣の芝生は青く見える。

昔はそう思っていたが変わりたいと思った瞬間から周囲を見渡すことがなくなった。


生き延びたい。そのためには過去も受け止め、わたしという人間をみつけたい。と強い決意の中、キャリーケース1つ・ガラケー・全財産2万を持ち離陸した。

結果的にどうなったかというと

1ヵ月・・いや数年後、清々しく故郷に戻ってきた。自分の得意なことが見つかり、200万を貯め、金と友達になっていた。

簡単だったわけではない。
たかが200万と思われるかもしれない。
しかし東京に2万だけ握りしめ、次の日からホームレスで公園野宿したとき、何もしない時間で思考をよぎらせ、その暇を追求し、無駄な労力をいかに省くかを考えた。

わたしのように悪い環境からレールを抜けて道が開けることもある。悪い環境には悪のある人達も集まってくるが、その環境からどうやって楽に抜け出せるか、自分を取り囲む悪い環境がチャンスでもある。

『はあ~昔のほうがよかった』という人はどういう基準で考えているのだろうか。
未来には良いことしかないと私は思っている。

これは私の持論だが
普通の人生・お金持ちの人生だけが幸せへの道ではないとおもう。過去の後悔があればきちんと償い過去のトラウマがあれば克服する。

いくつになってもやり直したいという気持ちに嘘偽りがなく誠実に向き合えば、たとえ周りから何と言われようと誠実な人生はとても心地よいものだ。
過去の友人が徐々に離れていくかもしれないが、また新たな恩師や友人に出逢え、自分に最もふさわしい情報がいち早く入り自ずと道は開けるはずだ。

よく耳にする言葉があり私はいつもその言葉を教訓にしている。

『傷付いているヒトは、人を傷つける』


おわり。

***

いつもスキ・フォロー有難うございます。毎日フォロワーさんの記事は見ています
知らない事が知れたりと本当に楽しい。

さて今日も楽しみなヨガレッスン

その前にVoicy&Audible『1%の努力 著者ひろゆき』を聴く予定。

このnoteで知ったAudible。
無料体験中のわたしですがプロの朗読本当に聞き取りやすいと感激中。
実はハリーポッターが期間限定配信(たぶん0円)だったから昨日は全部ききました。
ナレーター風間杜夫さんの声が
ストーリーにぴったりで衝撃でした!⇩

是非忙しい人は無料登録できるオーディオブックでを読んでほしい。

リンク⇩


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ヒノキとベリー 202105
見知らぬお爺ちゃんがレッドゾーンの土地を持っており井戸・ほこら・風致地区・神社・土砂崩れの危険があり誰も買ってくれないそうです。死ぬ前に手放したいそうで胸打たれて購入するか迷い中です。危険な土地を修繕するのに1000万かかるそうです。少しでもサポート頂ければ有り難いです。