色水に没頭していた私の、淡い彩りと無の世界。
子供の頃って、今思うとなんであれがあんなに面白かったんだろうと思う遊びが多々ある。
今でこそ乳幼児から小学生までいろいろな年齢に対するさまざまなおもちゃが世の中には溢れているが、田舎育ちの野生児だった私の幼稚園児の頃の遊びといえば、大体外遊びがほとんどだった。
幼稚園の園内には庭やちょっとした小山などがあり、私たちは日々そこをかけずり回ったり、砂や土、草などその辺にあるものをなんでも使って遊んだ。
しかし、私はなぜか小さい頃から泥遊びがあまり好きではなかった。
汚れるし、爪の中に土が入っていく感覚も気持ち悪いし、泥団子やスライムのようなでろでろとしたものを触るのがちょっと苦手だった。
そんな私には、泥団子を周りが楽しそうに作っている中、その代わりに激しく没頭していた遊びがある。
それは「色水」である。
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