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うどんがある蕎麦屋さんと、蕎麦のないうどん屋さんについて考える。

何度も書いているが、蕎麦が好きだ。
自慢のだし巻きや粋なアテがあるような居酒屋系も好きだし、駅の中に入っているような「そば?うどん?あったかいの?冷たいの?」なんて聞かれるスピーディでコスパのよい蕎麦も好き。
「蕎麦にハズレはない」が私の持論である。私が死んだら墓石に名言っぽく彫ってくれても構わない。(日野家または未来の配偶者一家動揺)

そんなわけで今日も今日とて移動中にぴゅっと入ってちゃっと食べられるお蕎麦屋さんへ。

「食券お預かりしまーす!」

「蕎麦でお願いします」

「はい、かけイチ〜!」

ここのお店では温冷の確認はされなかった。
あぁ、そっか。「かけ」だからか。
待つというほど待たずして、ねぎがぱらりと乗ったシンプルの極み、かけそばが到着。

厨房のすぐ近くのカウンター席に座り、至福をすする。うまうま。
後ろからは食券を渡したお客さんと店員さんのやり取りが次々と聞こえてくる。

「そば?うどん?」

「そばで。冷たいので」

「はいー冷やしたぬき〜!」

「温かいそばお願いします」

「はいーわかめ〜!」

「うどんで」

「はいうどんね!お次、かけうどん〜!うどんねー!」


お、うどんが入った。珍しい。珍しいよね?多分。
店員さんもうどんを強調してオーダーを通したということはイレギュラーだぞと調理担当に伝えているのだと思われる。

そういえば、こういう蕎麦屋さんって大体うどんもあるけど、どうしてお蕎麦屋さんでうどんも選べるのだろうか。ラーメン屋さんの「細麺/太麺選べます」とはちょっと意味合いが違う気がする。
そして丸亀製麺、はなまるうどんなどのいわゆるうどんチェーン店のメニューに蕎麦という選択肢はない。
関西の方によくあるカジュアルで土着っぽいお店にも多分蕎麦オプションはないよね。関西に住んだことがないのでわからないが...。(関西の方、うどん屋さんに蕎麦、ないですよね?)


昔は蕎麦は今のような形ではなくて、そもそもうどん屋が麺状の蕎麦を出し始めた。そして江戸に蕎麦ブームが来て、うどん屋がどんどん蕎麦屋に転身していった。というルーツらしき話はなんとなく知っているのだが、それにしても蕎麦屋が今もうどんを出す理由は「もともとうどん屋だったから」なのだろうか。シンプルにうどんの需要があるから?

個人的にちょっと不思議なのは、なぜ蕎麦屋に入ってまでうどんを食べるのかということだ。全国のうどん好きさん、蕎麦贔屓な言い方ですみません。うどんも好きです、ネギたっぷりの明太釜玉とか美味しいよね。
「うどんの方が好きだから」と言われてしまうとそれまでなのだが、だったらうどん屋に行けばいいのにとも思ってしまう。

私は冒頭の通り蕎麦ラバーなので蕎麦屋でうどんを食べたことはないが、蕎麦屋のうどんってしっかりしたコシの食べ応えのあるうどんというよりは、柔らかめで体が弱ってる時でもこれなら食べられるかなというような優しいうどんというイメージだ。

はっ...もしかして、ニーズはこれ?

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