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今年の19本目

今年の19本目、ルックバック、観ました。

藤野と京本は、それぞれ才能を開花させ、漫画という表現手段を通じて世界とつながり、そして、自分の作品が誰かの心に響く喜びを見付けてゆきます。

しかし、そんな彼女たちの日常に、突如として悲劇が訪れます。それは、自身の才能に対するコンプレックスと社会への不満が転化した無差別の暴力でした。

一見、彼女たちとは無縁なように見える暴力は、でも、彼女たちのものに似た表現欲求を抱え、それがゆがんだ形で現実世界に現れた暴力でした。

創作活動の光と影、喜びと苦しみを描き出しながら、映画は、私たちに問います。「創作とは何か?」「なぜ私たちは創作を続けるのか?」と。

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