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とある一年間は315点でも耐え抜けた

こんにちは、日向ひむかいたかしです。

今回は、メンタルヘルスマネジメントⅢ種を取得した内容から、私自身の経験と照らし合わせて「社会的再適応評価尺度」というものについてお話したいと思います。
この評価尺度は、日常生活でのストレスの影響を測るためのものです。

これまでの記事の中でも何度も「ストレス」という言葉を使って来ました。改めて「ストレス」と一言で言っても、その「ストレッサー(要因)」は様々です。

仕事や家庭、友人関係など、日々の生活の中で生じる出来事が、自分自身の心と体にどのような影響を与えるかを知ることは、メンタルヘルスを守る上で非常に重要です。


「社会的再適応評価尺度(Social Readjustment Rating Scale: SRRS)」とは?

これは、生活の中で経験する出来事がどれだけストレスを引き起こすかを数値で示したものです。

アメリカのホームズ(Holmes,TH)らが開発したストレス測定法の1つです。
ライフイベント(生活の出来事)法と呼ばれ、結婚に対するストレス度を50点とし,それを基準に0~100点の範囲で、ストレスに対して再適応に要するエネルギー量を評価します。
すなわち点数でストレスの程度を示します。
厚生労働省の「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」の心理的負荷の強度基準(強度、中程度、軽度)の根拠の一つとして使われています。

厚生労働省:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトより

Holmesらの研究によると、過去1年間に経験したチェックリストにある生活上の出来事(ライフイベント)の回数と表の「ストレス値」を掛け合わせたものの合計点数が年間150~199点の場合には37%、200~299点の場合には51%、300点以上になると79%の人に何らかの疾患が発症していたことが明らかになっています。

メンタルヘルス・マネジメント公式テキストⅢ種より
社会的再適応評価尺度

例えば、最も高いストレススコアを持つイベントの一つが「配偶者の死」です。この出来事は当然、非常に大きな心理的影響をもたらします。

他にも、離婚、仕事の喪失、大きな怪我や病気などが高いスコアを持つイベントとして挙げられています。

一方、結婚や引っ越し、新しい仕事を始めるなど、一見ポジティブに思える出来事も、ストレススコアが高いことがあります。
これは、たとえ良い出来事であっても、環境の変化や新しい責任が伴うためです。


ストレスを知ることの重要性

この尺度を使うことで、どのような出来事が自分のストレスにどれだけ影響を与えているのかを数値化できます。
ストレスが溜まりやすい人や、日常の変化に敏感な人にとっては、この尺度が自分のメンタルヘルスを守るための指針となるかもしれません。

私自身、最終的にうつ病を患い長期入院に至るほど限界を超えてしまいましたが、当時、社会的再適応評価尺度のようなツールを使っていれば、どの時点で自分が限界に近づいているのかを事前に知ることができていたかもしれません。
これは、メンタルヘルスマネジメントⅢ種を学ぶ中で強く実感したことです。
尤も、大病まで至っていなければ、今こうして記事を書いていなかったかも知れませんが...人生って分からないものですね(^_^;)

※社会的再適応評価尺度⇦必ず試験に出ますよ


日々の生活での活用方法

では、どうやってこの尺度を日々の生活に取り入れることができるのでしょうか?ここでは、いくつかのポイントを挙げてみます。

・生活イベントの記録
まず、日常の出来事を記録する習慣をつけることです。
ストレスを感じたとき、その出来事がどれほどの影響を与えているのかを自分で評価してみるのもよいかもしれません。
例えば、新しいプロジェクトが始まったり、家族との問題が発生したりしたとき、その出来事が自分のストレスにどれだけ影響しているのかを意識することで、自分の心の状態を把握できます。

・ストレススコアの確認
ストレススコアを定期的に確認し、自分がどのレベルにいるのかを知ることが大切です。
たとえ小さな出来事でも、積み重なることで大きなストレスとなることがあります。
定期的に自分のストレスレベルをチェックすることで、予防的な対策を講じることができます。

・対策を考える
ストレスが高い状態が続いていると感じたら、対策を講じることが重要です。
例えば、リラクセーション法を取り入れる、休息を増やす、カウンセリングを受けるなど、自分に合った方法でストレスを和らげることができます。
※個々のリラクセーション法などは、別途記事にしたいと思っています。


まとめ

私がメンタルヘルスマネジメントⅢ種のテキストで学んだことの一つは、自己のストレス管理が健康な生活を送るための基本であるということです。
社会的再適応評価尺度を使って、日々の生活で感じるストレスを客観視することで、自分自身をより深く理解することができるようになります。

この評価尺度は、単に数字でストレスを示すだけでなく、自分の生活や選択にどのように影響を受けているかを知るための重要なツールとなるはずです。
そして、その結果を基に、自分のストレスを軽減する方法を見つけることで、より健康で充実した生活を送ることができるはずです。

最後に、メンタルヘルスマネジメントⅢ種を取得したことで、私はこれまで以上に自分の心と向き合い、ストレスを適切に管理する術を身につけることができてきています。

この経験を共有することで、何か少しでも役立てて貰えるかならこれ幸いです。

完璧ではなくとも、自分を大切に、無理をしないことが何よりも大切だと思い続けています。

そうです、タイトルは、カウンセリング真っ只中に『お試し』が次々とやってきた【とある一年間の合計点数】なのでした。

カフェ素材.com

このnoteでは、過去のエピソードの一部を深堀りをしてブログ化していますが全体的なストーリを1冊にまとめています。

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