【静岡旅行記】東海随一の神格!三嶋大社を参拝しました。
#3.水の都の守り神 〜三嶋大社編〜
三島名物である美味しいうなぎを、御三家である桜家で贅沢に一匹半いただきお腹を満たしたあとは、旅の最後の目的地である三嶋大社へ向かいます。
桜家からも歩いて行ける距離なので、車で来られた方もせっかくなら三島の街を歩いてみるのも楽しいと思います♪
⬇ #2.静岡旅行記 〜桜家編〜
水を繋ぎ、星を紡ぐ
世界平和への祈り
幸せくくり旅 in 静岡県
『水の都の守り神』
〜三嶋大社編〜
2024.06.29
静岡旅行記の第3弾は、伊豆国一之宮で東海随一の神格と称される三嶋大社を参拝します!
今回の旅行記冒頭で三嶋大社について「自分と縁の深い神様が祀られている」とお話しましたが、そもそもどういう御縁でここまで繋がって来たのか思い返してみたところ・・・
現在でもはっきり『三島』と名が残されている場所で言うと、東京都台東区に鎮座する三島神社から始まっているみたいです。
いつ参拝したのか思い出せないほど何年も経っているのですが、参拝した日はちょうど例祭にあたって御神輿が出ていた記憶があります。
それからまた数年後の2021年1月に行った逗子葉山の旅で、森戸神社を参拝したんですね。そこに祀られていたのが三島大明神なのでした。
その時は、葉山女子旅きっぷを使って電車とバスを乗り継いで行ったんだよね〜。
女子旅きっぷはいろいろとセットになっていてお得なのでおすすめです!男性も使えるよ。
そして、同じ年の4月にこちらの静岡県の三嶋大社を参拝し、翌年2022年のわたしのお誕生日旅行で、遠路はるばる愛媛県の大山祇神社まで行ったのでした。
大山祇神社は『三島』を意識するずっと前から行きたかった場所でした。
社名や祭神に三島の名が残されている神社では、三島神社(東京都)→森戸神社(神奈川県)→三嶋大社(静岡県)→大山祇神社(愛媛県・大三島)の順に参拝し、わたしにとってはそれが大山祇神社に至るまでのルートだったのでしょうね。
わたしがこれまで関わってきたものは、『三島』と名が表に出ていなくても、あれもこれも実は三島だったのか・・・というものばかりで。
悲しいですが、それだけ多くのものが神名消しされた、ということなんですよね。
三島も含めて、何年もかけてゆっくりと富士山の周辺を攻略し、固めているような感じで動いている。
⛩ 三嶋大社
✿ 所在地
静岡県三島市大宮町2丁目1-5
✿ 御祭神
大山祇命
積羽八重事代主神
✿ 御由緒
✿ アクセス
JR東海道新幹線・東海道線「三島駅」から徒歩約15分
伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩約7分
⛩ 東海随一の神格
伊豆国一之宮・伊豆国総社である三嶋大社は、東海随一の神格と称されている。(本当は東海のみならず、だと思いますけれども)
三嶋大社のサイトはね、霧が出る神秘的な演出になっていてかっこいいんだよ。
あっ、鳥居の写真を撮るのを忘れてしまった・・・・・・ということで、三年ぶりの三嶋大社です。
神池で金色の鯉を撮ろうとしたら、我も我もと自己主張の強い方が続出。(笑)
ごめん、そんなにアピールされてもなにも美味しいものは持ってないって!
平和の象徴が平和に暮らしているようで微笑ましいけど。
金の鯉さんもばっちり撮れました!
✿ 手水舎
時刻は夕方前、参拝客の姿はまばら。
この日は夏越しの祓の前日で、神門の前には茅の輪が設置されていました。
✿ 御本殿
本殿は国の重要文化財。伊豆でもっとも格式高い。荘厳な造り。
大山祇命、積羽八重事代主神の御二柱の神を、総じて三嶋大明神として祀っています。
大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神(恵比須様)は福徳の神として商・工・漁業者から厚い崇敬を受けています。
鎌倉幕府の初代将軍 源頼朝が源氏再興を祈願して成就したことから、勝負運の神様としても有名です。
人も少なかったので、ゆっくりご挨拶をさせてもらいました。
近況報告なんかしなくたってすべて伝わっているだろうけど、どうしても実際に来ないと受け渡しできないものってあると思う。
三峯神社とかもそうなんだけど、自分の魂の縁やお役目柄、はじめて参拝する神社でも「ただいま!」と言いたくなるような場所がある。
わたしにとっては三嶋大社もそういう場所の一つだ。
故郷を出て、遠く旅をしながら働いて、時々、お土産を携えて実家に帰り、家族と過ごして英氣を養いまた旅に出る、みたいな。だから「また来るよ」って言う。
縁があって何度も来ることになる場所は感覚的にわかっているんだろうね。帰省本能に近いのかも(笑)
✿ 舞殿
舞殿には、『二十四孝』という中国に伝わる親孝行のお話を題材にした彫刻が巡らされているそうです。・・・へぇ、すごいね!
この二十四孝というのは、今からおよそ700年ほど前、中国の元の時代に郭居業がまとめた物語。
しかし、どういう理由から三嶋大社の舞殿に彫られたのだろうか。
✿ 金木犀
樹齢1200年と推定される御神木の金木犀。
毎年9月上旬と下旬に二度満開を迎えるそうです。薄い黄色の可憐な花をつけ、甘い芳香が特徴。
樹齢千年越えの金木犀なんてなかなかお目にかかれないですよね!
幹が蛇のように長く伸びていて、街中で見かける金木犀とは姿形が全然違います。ご長寿感がすごいんだよね。
花が咲いているところも見てみたいし、1200年も熟成された香りがどんなものなのか嗅いでみたい!次は秋に来るのもいいかも。
境内社の厳島神社の近くには大楠もありますよ。
✿ 腰掛石
源頼朝が源氏再興を祈願した際に、腰を掛けて休息したと伝わる石です。
左側に頼朝、右側に北条政子が腰掛けたとされています。子どもがちょこんと座れるくらいのサイズ感。
わたしは座ったことはありませんが、誰でも座ることが出来ます。
熱海の伊豆山神社にも源頼朝と北条政子が腰掛けて愛を語らったとされる石があるよね。
わたしは平家側で動いているからか、源氏に関連する場所に行っても、掘り下げて調べるってことはなくていつもスルーしてしまうんだよなぁ。
✿ 神鹿園
今日も鹿さんは元氣そうですっ!!
ご飯を持っていないとあまり見向きもしてもらえませんが(笑)
鹿島神宮・香取神宮と春日大社(奈良公園)の鹿たちは「タケミカヅチが白い鹿に乗って奈良へやって来た」と神話にもある通りDNAも同じ鹿なのですが、三嶋大社の鹿はどこからやって来たかというと、三嶋大社の鹿のルーツも奈良公園にあるそうです。
ここへ来た時には8頭だった鹿たちも、三嶋大社で大切に育てられ、現在はおよそ40頭にまで増えています。
このように神鹿園がある神社、奈良公園や宮島のように周囲に野生の鹿が生息する神社はいくつかありますが、『鹿』の存在がそれぞれの神社の見えない繋がりを示してくれているようにも感じます。
宝物館の前に流れる小川を辿るとこのような場所があります。
ここから水が湧き出ているのかな?なんかここね、不思議な感じがするんだよね。
井の頭公園のお茶の水とか、皇居にあるゼロ磁場と似たような感覚。
特別なにかがあるわけではないんだけど、氣になって写真撮っちゃった。
✿ 厳島神社
北条政子が勧請し、殊の外信仰したと伝えられる厳島神社。自己主張の強い鳩や金の鯉がいた神池です。
頼朝は、この池で生きものを放って供養する放生会を行っていました。
三嶋大社の神の使いは、今では三島名物となっているうなぎです。
三嶋大社の池にはかつてたくさんのうなぎが生息していたそうです。
昔の三島では、神の使いであるうなぎを食べることはご法度でした。
興味深いことに、この神池には『耳の生えたうなぎ』がいたという伝説があるのです!
耳の生えたうなぎ伝説は、江戸時代に書かれた食物書『本朝食鑑』に記載されており、標本まで描かれている。
耳の生えたうなぎって妖怪やん(笑)
いや、でもこの“耳”は三島の神の尊称であるからして、そういうことらしい。
耳うなぎの伝説は、千葉県井原市や富津市、山梨県韮崎市、東京都練馬区などにも残っているんだって・・・。
練馬区にも??これはよくよく調べて追ってみるのはありだなぁ。
✿ 御朱印
御朱印をいただきました!
三嶋大社には、他にも祓戸神社、水神社、見目神社、若宮神社などの境内社があります。
参拝を終えて、鹿さんと戯れているうちに雨が降り始めました。
境内にあるお茶屋さんの福太郎本舗で少し雨宿りをしてたのですが、結構本降りになって来たし、いい時間なので今日の旅はここまで・・・。
✿ 桜の名所
三嶋大社と言えば、桜の名所です!!
瀬織津姫、木花咲耶姫・・・桜は三島の姫神を象徴するものでもあります。
春には参道が桜のアーチに大変身。神池もぐるっと桜色に囲まれて本当に綺麗ですよ〜♡
ただし、かなり混雑すると思うので覚悟して来てくださいね(笑)
三島市には、瀬織津姫が祀られている瀧川神社や、島溝樴姫が祀られている広瀬神社など、他にも氣になるところがいろいろあるので、次回また三島のターンが来たら行ってみようと思います。
三島族の姫神の話は、後日、有料記事の『音秘めの神事黎明録』にまとめて記そうと思います。
あ、そう言えば、まだ元三島神社(東京都台東区)には参拝してなかったなぁ。
今回の旅レポのタイトルにした『水の都の守り神』なんですが、これさ・・・ポケモンの映画にあったなと思って!(笑)
ポケモンは『水の都の護神』って漢字がちょっと違うけど、ラティオス(兄)とラティアス(妹)っていう双子のドラゴンタイプの伝説ポケモンのお話だったよね。
ちなみに、二体の名前の由来はラテン語の『lateo』で、『隠れる』という意味なんだって。
・・・隠された龍神を祀る水の都、三島と同じだなって思っちゃった。
幸せくくり旅 IN 静岡県
- 水の都の守り神 -
END 𐰶