バスケットボール×SBTメンタルコーチ@佐々木瑛

バスケットボール選手/指導者/保護者/向けに高校時代に大谷翔平選手も学んだ脳科学基づいたメンタルトレーニングについて発信します。 ・金沢工業大学助教/SBTスーパーブレイントレーニングメンタルコーチ1級/JBA公認B級コーチ/元プロバスケットボール選手(Bリーグ、3x3)

バスケットボール×SBTメンタルコーチ@佐々木瑛

バスケットボール選手/指導者/保護者/向けに高校時代に大谷翔平選手も学んだ脳科学基づいたメンタルトレーニングについて発信します。 ・金沢工業大学助教/SBTスーパーブレイントレーニングメンタルコーチ1級/JBA公認B級コーチ/元プロバスケットボール選手(Bリーグ、3x3)

最近の記事

ボトムアップ理論を大学バスケで実践!

チームの一体感を高める「ボトムアップ理論」の実践 最近、部活動の指導でチームの一体感がなかなか高まらず、どうすればよいか悩んでいました。そんな中で、変化を求めて導入したのが「ボトムアップ理論」というアプローチです。 ボトムアップ理論とは、選手が主体となり練習メニューを考えたり戦術を構築したりする、自主的かつ自立的な組織作りを目指す方法です。これまでの「トップダウン」型の指導では、指導者が全てを決め、選手は指示に従う形が一般的です。しかし、サッカーの畑喜美夫氏が広島県立広島

    • 大谷翔平選手に学ぶ!成功を引き寄せる脳の仕組みと信念の力

      大谷翔平選手は、日米での二刀流の活躍やWBCでの世界一、ドジャースでの「50-50」達成といった偉業を成し遂げてきました。彼がここまでの成功を収めるにあたり、大切にしてきた言葉があるそうです。それは、武田信玄の名言「真剣にやっていたら知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり」です。この言葉を大谷選手は花巻東高校時代から心に刻み、自らの指針としてきました。 私たちの脳には、「入力よりも出力を信じる」という仕組みがあります。大谷選手も高校時代にSBTを学んで

      • 茨城ロボッツから感じた「成功を信じる力」

        先週末、バスケットボールのプロリーグであるBリーグに所属する「茨城ロボッツ」の10周年記念プレシーズンゲームにOB選手として参加させていただきました。このチームは、私がプロとしての初期を過ごし、最後のシーズンも過ごした思い入れのあるチームです。当時の「つくばロボッツ」としての時代から数えると、10年という節目を迎えたチームの成長と変化を、感慨深く感じました。 しかし、この10年の歴史は決して平坦なものではありませんでした。旧運営法人が経営破綻し、チームの存続が危ぶまれた時期

        • 選手から引き出す指導

          最近、様々なバスケットボールチームの試合を観戦する機会が増え、チームによって指導方法や選手の雰囲気が大きく異なることに気づかされます。 特に印象に残っているのは、コーチに怒鳴られながら練習しているチームです。一見すると、選手はコーチの指示を聞き、チームとしてまとまっているように見えます。しかし、選手の表情は暗く、活気のない雰囲気に包まれていることが多く、選手のアウトプットも無く、本当の意味で選手たちの心にコーチの言葉は届いているのか疑問に感じます。 選手の自主性を引き出す

          物事をストーリーで捉える

          日常を送っていると、嬉しいことばかりではなく、つらいことや悲しいこと、上手くいかないことなど、様々な出来事に遭遇します。そんな時、私たちはついその出来事一つ一つに目を向けがちです。まるで映画の一コマ一コマを切り取って、その瞬間の感情に振り回されてしまうようなものです。 しかし、人生というものは、連続したシーンの集まりではなく、一つの壮大なストーリーであると捉えることもできるのではないでしょうか。 例えば、バスケットボールの試合を考えてみましょう。試合中、選手交代によって一

          目標が高いからこそ逆境がある

          優勝を目指すチームにとって、ベスト4に入ることは失敗と見なされる。一方で、ベスト4を目指すチームにとっては、それは大成功と感じるだろう。この違いは、目標の設定がいかに重要かを物語っている。目標が高ければ高いほど、失敗や逆境に直面する確率も増える。しかし、その失敗や逆境こそが次なる成功への試練であり、価値あるプレゼントと捉えることが重要だ。 優勝を狙うチームは、必然的に厳しい練習や競争にさらされる。その過程で、プレイヤーたちは自分たちの限界を知り、さらなる成長の機会を見つける

          感動する力

          人の話を聞いたり、本を読んだり、映画を観た時に、素直に感動できるかどうかが成長に繋がる鍵になると感じています。感動というのは、心が動かされる瞬間であり、その瞬間に私たちは新しい視点や価値観を得ることができます。もし、感動できないと、全てが他人ごとになってしまい、自分の人生に何の影響も与えません。しかし、素直に感動できると、全ての物事が自分ごとになり、その感動が次の行動や成長に繋がるのです。 例えば、私自身は小さいころ、私はマイケル・ジョーダンの本やビデオを見て、そこに書いて

          現状維持は衰退の始まり

          私たちの脳は現状維持を好むという特性を持っています。この特性は進化の過程で身につけたもので、変化を避けることが生存に有利だった時代の名残です。現状にとどまることでリスクを避け、安全を確保することができました。しかし、現代社会においては、この現状維持の傾向が必ずしも有利に働くわけではありません。 現状に留まることは一見、安定をもたらすように思えるかもしれませんが、実際には他人や競争相手が成長していく中で、私たち自身やチームが相対的に後退するリスクを伴います。これは特にビジネス

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          明確の目標=辛抱

          目標を実現する過程では、当然ながら苦しいと感じる努力も必要になる。しかし、その先にある目標を達成している未来に目を向けることができれば、その苦しい努力も楽しむことができる。苦しいという「今」に目を向けるのか、その先にある目標を達成している「未来」に目を向けるのかは自分でコントロールできる。明確な目標があるからこそ苦しい事も辛抱することができる。 目標を達成するためには、多くの時間と労力を投じる必要があります。その過程で経験する困難や挫折は避けられないものです。しかし、それら

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          素直な負けず嫌い

          負けず嫌いには大きく分けて2種類存在します。この違いを理解することで、自分自身の成長や成功への道筋を見つける手助けになるでしょう。 まず1つ目は、相手や自身の現状を素直に認めた上で、自身が成長して必ず勝つと思う「素直な負けず嫌い」です。このタイプの負けず嫌いは、現実を直視し、現在の自分の立ち位置や相手の強さを冷静に受け入れることができます。簡単に言えば問題を「自責」でとらえるという事です。例えば、スポーツ選手が試合に負けたときに、自分の弱点を素直に認め、その弱点を克服するた

          成功した自分から今の自分を見る

          目標を実現する過程で失敗や挫折は必ずあります。どんなに計画を立て、努力を重ねても、全てが順調に進むわけではありません。その際、どうしてもマイナスの感情が生まれることもあるでしょう。落胆、怒り、自己嫌悪、そして時には絶望感さえ感じることがあります。しかし、ここで重要なのは、その感情をどのように捉え、次にどう行動するかです。 失敗や挫折を経験すると、まずはその事実を受け入れることが大切です。失敗を認めることは決して自分を責めることではありません。むしろ、現実を直視し、そこから学

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          成功した自分から今の自分を見る

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          脳は現実とイメージを区別できない

          脳は、実際の経験とイメージを区別することができないと言われています。これは、私たちが日常生活の中で簡単に確認できる事実です。例えば、梅干しやレモンを食べたことがある人は、それを思い浮かべるだけで唾液が出てくることがあります。実際に食べていないのに、体が反応するのです。この現象は、脳がイメージを現実と同じように認識しているために起こります。 この仕組みをうまく利用するのがイメージトレーニングです。スポーツやビジネスの分野でよく活用されています。特に、成功体験が少ない選手やチー

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          読書の重要性

          インターネット上には情報の海が広がっています。何かを調べれば、数秒で数千件もの情報が手に入ります。しかし、その情報の質や信憑性は一様ではありません。そのため、情報を選別し、信頼できる情報源を見つけることは重要です。しかし、それだけでは十分ではありません。情報は散在しており、自分で整理して体系化する必要があります。 この点で、書籍は非常に価値があります。なぜなら、書籍は著者が長期間にわたって研究し、まとめた情報が体系的に整理されているからです。良質な書籍は、膨大な情報の中から

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          あがりとさがり

          緊張は、私たちがさまざまな状況で経験する感情の1つです。競技者やパフォーマーにとっては特に重要な要素であり、その管理が彼らの成功に密接に関連しています。緊張の度合いは、しばしば競技やイベントの成否に影響を与えることがあります。そのため、緊張状態を的確に把握し、適切なアプローチを取ることが不可欠です。 まず、「あがる」と「さがる」という概念を理解することが重要です。緊張しすぎている状態を「あがる」と言い、逆に緊張できない状態を「さがる」と表現します。両者のバランスが重要であり

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          対戦相手を認める

          24歳の時、私はアメリカに1か月ほど滞在し、バスケットボールのトレーニングに参加しました。その期間中、10試合の対戦があり、アメリカのチームと本格的な戦いを繰り広げました。この経験は私にとって非常に印象的でした。なぜなら、対戦相手の選手たちが私たちのプレイを褒めてくれたからです。 日本ではこのような経験をあまり積んでいなかったので、初めてのことに戸惑いを感じました。しかし、今振り返れば、その褒め言葉が自分にとって大きな意味を持っていたことに気付きます。対戦相手が私たちのプレ

          タイムアウトの言葉がけ

          バスケットボールのタイムアウトは、チームにとって戦術的な再構築の機会であり、感情の整理と再集中の場でもあります。一般的には、タイムアウト中に何を話すべきかについて、様々な意見があります。確かに、戦術的な指示は重要ですが、感情がマイナスの状態でそれを伝えても、選手たちにはなかなか届かないものです。なぜなら、我々は感情によって動かされる生き物であり、特に劣勢の時には感情の切り替えが急務です。 劣勢に立たされた時こそ、感情を整理し、ポジティブな気持ちに切り替えることが重要です。そ