選手から引き出す指導

最近、様々なバスケットボールチームの試合を観戦する機会が増え、チームによって指導方法や選手の雰囲気が大きく異なることに気づかされます。

特に印象に残っているのは、コーチに怒鳴られながら練習しているチームです。一見すると、選手はコーチの指示を聞き、チームとしてまとまっているように見えます。しかし、選手の表情は暗く、活気のない雰囲気に包まれていることが多く、選手のアウトプットも無く、本当の意味で選手たちの心にコーチの言葉は届いているのか疑問に感じます。

選手の自主性を引き出す指導の重要性

バスケットボールは、コート上で選手が状況を判断し、自らプレーを選択するスポーツです。コーチが一方的に指示を出すだけでなく、選手が自ら考え、行動できるような環境を作り出すことが重要だと考えています。

もちろん、コーチが伝えるべきことはしっかりと伝える必要があります。しかし、最終的に判断するのは選手自身です。コーチが一方的に指示を出すのではなく、選手が自ら考え、行動できるような環境を作り出すことが、選手の成長につながると信じています。

楽しい雰囲気で能力を発揮させる

人間の脳は、楽しいと感じている時に最もパフォーマンスを発揮できるという研究結果があります。逆に「やらなければいけない」という義務感やプレッシャーを感じている時は本来持っている脳の最大限のパフォーマンスを発揮することはできません。これは、脳の仕組みから見ても自然なことです。

バスケットボールも例外ではありません。プレッシャーを感じながらプレーするよりも、楽しんでプレーする方が、選手は本来持っている能力を発揮することができます。

もちろん、問題行動に対しては厳しく指導することも必要です。しかし、怒鳴るだけの指導では、選手のモチベーションや思考能力を低下させ、成長を阻害してしまう可能性があります。

選手が失敗することは当然あると思います。そこで如何に我慢して怒らずに選手からのアウトプットを引き出し、選手に気づきを与え、考えさせる事が重要であると感じます。そんなコーチングを心掛けていきたいなと思います。


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