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リハ塾マガジン

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2021年11月の記事一覧

荷重時痛なのに非荷重時で評価してませんか?

火曜日ライターの松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)では、荷重時や歩行時の痛みが問題点として挙がりやすいです。 ですが、荷重時痛が何故痛いのかに対して、明確な答えを持っているかというと意外とそうでもないと思います。 昔の僕がそうでしたが、とりあえず筋トレしとけば良いでしょ!と考えていましたが、筋トレしても良くならない場合も多いんですよね。 当然ですが、筋力低下=荷重時痛ではないので、この辺の考えを整理する必要があるんですね。 そこで、今回は「荷重する」という1

つま先立ちが良いか、踵で立つのが良いか

リハ塾の松井です! つま先寄りで立つか、かかと寄りで立つか。 どちらが良いか考えたことありますか? これらはどちらかが大事というわけではなく、どちらもできることが必要。 どちらかへ偏っていると、すねやふくらはぎの痛みを起こしてしまう場合もあります。 痛みを起こさないためには偏りすぎないことが必要で、でもつま先とかかとどちらの動きも大事。 それを解決するには、骨で立つことが前提となります。

デュシェンヌ歩行の問題点は内転可動域

リハ塾の松井です! デュシェンヌ歩行の原因として何が挙げられますか? 先日、学生さんと話をしていると、デュシェンヌ歩行という言葉が出てくるけど、結局何でそうなるのかいまいち分かっていないようでした。 事象が分かっても原因の理解が甘いと、それに対する対策も立てにくいです。 今回はデュシェンヌ歩行を色んな視点から考えてみましょう。

足底の痺れは3つの神経を理解しよう

リハ塾の松井です! 「足の裏が痺れる…。」 こんな訴えよく聞きませんか? 僕の職場では割と多い訴えだと思っていて、糖尿病やヘルニアなど、疾患によって原因は様々ですが、そういった疾患がなくても痺れがある方もおられます。 ヘルニアなどの疾患があったとしても、その疾患由来の痺れかどうか、必ずそうだとも限りません。 痺れというと苦手意識のあるセラピストも多いかもしれませんが、解剖学、生理学を知っていれば対応できることもあります。 今回は、足底の痺れの原因と対策について解説

頚椎症状に対するフローチャート【頚椎に対する苦手意識をなくそう】

火曜日ライターの松井です! 手指や前腕の痺れや痛み、筋力低下がある場合、自信を持って評価・介入することができていますか? 頚椎由来の症状が考えられる場合はもちろん整形外科テストを実施し、痛みの鑑別をしないといけません。 クリニックや整形外科医がいない施設では、理学療法士が整形外科テストなどの評価結果から必要なら医師へ報告したり、受診を勧めることが必要です。 また、手術をするような大きな病院なんかでは整形外科医がいるので理学療法士が細かく整形外科テストをするようなことは

腹圧を高めると良い理由とは

リハ塾の松井です! 普段の臨床で体幹が弱い方は多くおられ、そういった方に対して腹圧を高めるような運動療法など指導することがよくあります。 腹圧が高まると確かに動作は変わるのですが、何故腹圧を高めると良いのでしょうか? 今日は何故腹圧を高めると良いのか、僕なりの考えを解説します。

姿勢を評価に活かす臨床的な考え方

リハ塾の松井です! 背臥位、側臥位、腹臥位、座位、立位など、姿勢って様々なパターンがあって、それぞれにメリット、デメリットがあります。 なので、それらをうまく使えば、評価としてのツールにもなり、いつもの方法で見えてきにくい機能障害も見えてくるかもしれません。 例えば、臥位では座位や立位より支持基底面が広く、重心位置も低いため、比較的安定した状態で上下肢を動かすことができますし、筋緊張の抑制にも繋がります。 座位や立位では、臥位より不安定ではありますが、下肢や体幹筋を使

第1列を臨床で活かすための考え方

リハ塾の松井です! 足部を細かく分けると、第1列〜5列までありますが、機能的には第1列が歩行において重要です。 特に立脚中期以降で第1列がポイントになります。 今日は第1列って何なの? 歩行にどう関係するの?ってところを解説します。

歩行における足部の考え方

火曜日ライターの松井です! 足部・足関節への介入と言われてどんなことをイメージしますか? 周りでは、とりあえず足関節の背屈ストレッチやROMexをしている場面を多々見かけます。 それに明確に目的があるなら良いですが、しっかりと目的を考えて介入していますか? 何故背屈ROMexをするのか? 背屈可動域に拘る必要があるのか? そもそも、何故背屈制限があるのか? この辺りを考えつつ介入するべきなんですね。 そこで、今回は目的をイメージしやすいように、歩行における足部・足

何となくで見栄を張って英語論文を読むのは辞めよう

リハ塾の松井です! 本日の質問は論文読解についてです。 日頃、臨床をしていると必ず疑問にぶち当たりますが、それを解決するために論文を読むことは研究をしない臨床家であっても必須です。 今日は英語論文の読み方や論文の読解方法について、僕なりの考えをまとめました。 <ご質問内容> 論文を読む、検索するのが苦手です。 日本、海外の論文に限らず読む、探すことが出来るようになる為、何か良いステップ、方法があれば教えて頂きたいです。 ちなみに、僕もたくさんセミナーに通って臨床に活か

セミナーは目的ではない!手段と目的を明確にして学ぼう

リハ塾の松井です! <ご質問内容> 勉強方法で悩んでいます。 まずはセミナー参加を考えています。 セミナーの情報の入手先を教えて頂ければと思います。 個人的に今はあまりセミナーへ参加することは少なくなりましたが、効率的に情報を集めるために、その道で実績がある方から学べるという点でセミナーは良いと思います。 ですが、僕も若手の頃これに陥っていましたが、セミナーへ行くこと自体が目的になってしまってはいけません。 臨床で悩みがある ↓ 文献や書籍で調べる ↓ 臨床で検証する

腰痛に役立つ椎間関節の知識

リハ塾の松井です! 椎間関節は軸方向の荷重を受ける関節です。 これを理解すると、椎間関節性の腰痛の病態の理解も進み、治療戦略も立てやすくなります。 今日はそんなお話です。

運動で「痛い!」と言われた時どう対処するべきか?

火曜日ライターの松井です! 普段の臨床で運動療法をする機会は多くあると思います。 その時、患者さんから「痛い!」と言われたことありませんか? 痛いと言われた時、自信を持って対処することができますか? 昔の僕は痛いと言われたらびびって、「すみません!じゃあやめておきましょう。」とすぐにその運動は中止していました。 でも、それが本当に正しいのかどうか、もちろん運動を中止する選択が必要な場合もありますが、どうするのが適切なのか今一度考えてみましょう。 運動によって痛みが

内側縦アーチの基礎知識と評価・介入方法

リハ塾の松井です! 突然ですが、臨床で足関節に思考停止で背屈ROMexやアキレス腱にストレッチをしていませんか? それが目的のあることであれば全く問題ありませんが、足という枠組みで考えると足のアーチ構造も評価、介入対象です。 足部アーチは内側・外側縦アーチ、横アーチの3つあります。 今回はその中でも内側縦アーチについて、内側縦アーチがどんな機能を持っていて、どんな役割を持つのか。 評価と介入方法まで含めて解説します!