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雨の真夜中
2023年12月17日 05:08
最終列車が大深夜まで延びて今日と昨日の境は あざといから僕と 僕たちは知らなければならない事が たいへん増えたそれは だけどとても幸せなことかも知れない破壊をもって持ち切れない様な 嘘と嘘と嘘今更と言うのも 今更だ
2023年11月16日 09:13
小学生の頃はテレビゲームを持っていないことが辛くて 辛かった今 持っていないことが辛くて辛い 色んなモノもあヽガキだったなぁ… と思える日も来るのだろうなるべく早く頼むぜ 神様 仏様
2023年11月10日 12:56
全てのことの断片を記録することが結局は人生を考える事なんだと、言っていた彼は鯨に食われた僕は葬儀で 鯱の方が良かっただろうなぁと、考えていたそれで僕は棺に二十三冊の暦を投げ込んだまた会おう 賢志くん鯨の胃袋の中の雑然とした全てが解決した端で
2023年11月5日 11:26
あの子の肩幅は僕の腕の中にすっぽり収まっていたから世界はパズルみたいだねぇ… とかあぁ 寝物語の下らなさもう今 あの子は去ったから僕は公衆トイレの壁に落書かれた電話番号の6を8に書き換えるくらいしか世界に抗う術がない
2023年10月28日 13:17
ただ君を愛したと云う素朴で綺麗な昨日を反芻する毎けばけばしく飾り立て訳のわからない物語へと設えることは君に失礼で僕に恥でなに一つの糧にも成らないのだから綺麗に置いておこうそれの似合う執着のない景色の端に
2023年10月27日 12:35
あてなく歩く道に雨僕は屋根の軒を伝い跳ねる飛沫を嫌いぬかるみを避け傘の縁の交差する人通りを逃げるけれど今日が晴れた日だったならそれらに導かれる道もなく酷く退屈な日だったと思うがそれを運命とは呼ばないかならず運命とは呼ばない
2023年10月22日 23:22
夢は いつだって痛覚を欠いてそれが 良くも悪くも 堪らないさよならさよならさよならこんな街の こんな部屋で窓と風景画の どちらを飾ろうか僕は もう たくさんのことを知ったからそれは例えば空から降る雨は 誰の涙でもないこととか
2023年10月22日 07:47
暗いところへ行きましょう手を 手をしっかり結んで暗いところへ行きましょう月も 星も 電飾も 他も身体の輪郭も無くなればあなたの境も知れないでしょう暗いところへ行きましょう手を 手をしっかり結んでそれで歌いましょう泥濘の 泥濘の愛の唄
2023年10月19日 21:14
翼なんて要らないフウセンガムでなぁ 君 空 飛べないのかよ空よりは低く君の背丈よりは高く成長期は とうに止んで世界は世界はやっぱり狭くない翼なんて要らないごきげんな様々でなぁ 君なぁ 君 空 飛べないのかよ
2023年10月18日 11:05
亡くなると人は星になるのですと 母さんが言ったでは 父さんも あの無数の星々の1つなんですかと 尋ねると兄さんが出て来てくしゃくしゃな表情で教えてくれた君の父さんは地球になったよその夜 僕は庭で眠った決して心地よくはないが何か満足する具合いが僕を変えてゆく変えてゆく変えてゆく
2023年10月17日 11:10
あの ずっと ずっと昔君と僕とで決めた 待ち合わせの場所はどこだっただろうか…ここだっただろうか…毎日 毎日 思い出そうと色んな場所を思い浮かべてあぁ ここは どこだっただろうか昨日 思い浮かべただけの場所だっただろうかそれとも 記憶だけの場所だっただろうか秋の約束の場所だっただろか浸染む君の輪郭に線を引きなおしあぁ今日なんて秋が終わったと言ってよくないか