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雨の真夜中
2023年11月30日 14:10
僕は鳩なので 難しいことは知らない人間共は そんな僕のことを平和の象徴だとか言うれけどそんなことは知らないただ そんな僕の命を繋ぐのはどうしようもなく人間共の残飯だ丸く肥えたし空を飛ぶことは 歩くよりも疲れるだから もう 距離を飛ばず長い
2023年11月28日 22:32
君は写真をよく撮った僕と今日の景色は君の想い出の候補以上ではないならば 灰色のまま泣けばいいあヽ 存在することが証明 出来ないあヽ存在しないことも証明 出来ない信じることは大抵の場合 罪じゃないか
2023年11月27日 20:58
僕は無罪だった例えば昨日の深夜2時に何をしていたかねと 唐突に訊ねられても耐えるだけの回答を僕は持っていた僕は常に両手に手錠をかけ誰の目にも明確に 何もしていなかっただから僕は常に無罪だったがその様は捕縛された罪人の様だった
2023年11月26日 14:32
列車が すらりとやって来て僕の鼻先でドアを開ける聞いておくれな 車掌さん人さらいが ここにいる窓の向こうは暗闇で映る泣き顔の向こう側だけ遠い景色が飛んでゆくこいつはどうにも気の利いた今日に手を振る悲劇か喜劇人さらいが ここにいる
2023年11月25日 18:06
彼は広所恐怖症だった果てしない地平を臨んでは目眩をおぼえ宇宙の膨張を思えば吐き気を催した彼は ある日押し入れの中で暮らすことを考えた己の発想の優秀に歓喜し生活必需の一切をまとめ潜り込んだ先にあったのは無限の広さの闇だった
2023年11月22日 07:44
僕と彼は 墓の所有を巡って争っていた共に所有権を主張する口論は決着を待たず二人はいつしか武器を取り果たし勝敗を分けた時生きた僕は 死んだ彼を厳かに墓に埋めただから墓は死んだ彼のモノになった
2023年11月22日 07:29
僕には2つしか手がない1つは君と手を繋ぎ1つは君の荷物を持たなければならない残酷ねって笑ってよどうしても路傍でボロ着た彼に差し伸べる手が足りない
2023年11月16日 09:13
小学生の頃はテレビゲームを持っていないことが辛くて 辛かった今 持っていないことが辛くて辛い 色んなモノもあヽガキだったなぁ… と思える日も来るのだろうなるべく早く頼むぜ 神様 仏様
2023年11月10日 12:56
全てのことの断片を記録することが結局は人生を考える事なんだと、言っていた彼は鯨に食われた僕は葬儀で 鯱の方が良かっただろうなぁと、考えていたそれで僕は棺に二十三冊の暦を投げ込んだまた会おう 賢志くん鯨の胃袋の中の雑然とした全てが解決した端で
2023年11月5日 11:26
あの子の肩幅は僕の腕の中にすっぽり収まっていたから世界はパズルみたいだねぇ… とかあぁ 寝物語の下らなさもう今 あの子は去ったから僕は公衆トイレの壁に落書かれた電話番号の6を8に書き換えるくらいしか世界に抗う術がない