未熟な僕が描く点線
彼は広所恐怖症だった
果てしない地平を臨んでは
目眩をおぼえ
宇宙の膨張を思えば
吐き気を催した
彼は ある日
押し入れの中で暮らすことを考えた
己の発想の優秀に歓喜し
生活必需の一切をまとめ
潜り込んだ先にあったのは
無限の広さの闇だった
彼は広所恐怖症だった
果てしない地平を臨んでは
目眩をおぼえ
宇宙の膨張を思えば
吐き気を催した
彼は ある日
押し入れの中で暮らすことを考えた
己の発想の優秀に歓喜し
生活必需の一切をまとめ
潜り込んだ先にあったのは
無限の広さの闇だった