見出し画像

AI時代のマーケティング戦略に重要な5つのこと~現役マーケターが解説~

皆さん、今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。

2025年が始まって、10日ほどが経ちました。今年は私自身の目標として、AIを活用した、より先進的なマーケティングソリューションを多くの企業様にお届けできるように頑張っていきたいと思います。

さて、本日はOpenAIのマーケティングを担当しているDane Vahey氏が語る、AIファーストなマーケティングについてのYouTubeがあったので、私なりの考えも含めて解説したいと思います。

今後は、個人でも大手企業が提供しているレベルのハイクオリティなマーケティングソリューションを提供できると考えており、AIの力は非常に欠かせないものとなってきています。


AIを活用したマーケティング戦略の現状と課題は何か?

皆さんもご存じの通り、ChatGPTをはじめ、多くのAIツールが発達してきています。一方で、こういった生成AIを使ったマーケティング戦略には課題もあることをDan氏は指摘しています。

①コンテンツマーケティングへの偏り

AIはコンテンツマーケティング以外でも、リサーチ、データ分析、自動化、コーディングなど、様々なマーケティング業務に活用できます。しかし、現状ではコンテンツマーケティングに利用が偏っており、他の分野での活用が進んでいません。

②データ分析能力の不足

AIを活用したデータ分析は、マーケターにとって強力なツールとなりますが、すべてのマーケターがデータ分析に精通しているわけではありません。データ分析スキルを持つマーケターの育成が課題となっています。

③AI思考の限界

現在のAIは、主に与えられたタスクを効率的に処理することに長けていますが、人間のように深く思考し、複雑な問題を解決することはできません。より高度な思考能力を持つAIの開発が期待されています。

④倫理的な問題

AIの利用拡大に伴い、倫理的な問題も浮上しています。例えば、AIが生成したコンテンツの著作権や、AIによる差別や偏見などが議論されています。

このように、生成AIを使ったマーケティングは現状として、コンテンツの生成に偏りすぎており、現場で裏打ちされた高度なデータ分析スキルを持つ人材や戦略を構築できる能力は大いに必要となってきます。

最近、「マーケターの仕事はいらなくなる」や、「データサイエンティストはAIにとって代われる」といった議論を耳にします。私としては、これらは不毛な議論であると考えており、ヒト同士でビジネスを行うリアルの世界で決定権を持つのは「ヒト」なのであり、AIがいくら発展しようが責任の所在はヒトであり、現場の経験をもとに最終決断するのも「ヒト」なのです。

厳しい言い方をすると、AIでもできるような単純作業で最終決断をしない、受動的なタスクはすべてAIが代替をします。だからこそ、「責任を取れるヒト」に多くの仕事とお金が集まると考えられ、至極当然と言えるでしょう。

AIマーケティングにおける5つのプリミティブとは?

Dan氏によると、AIを活用したマーケティングを実施していくうえで、重要な5つの要素(プリミティブ)があると指摘しています。どのような要素があるのか、みていきましょう。

①リサーチ

○従来の言語モデルは特定の時点までのデータで学習されているため、リアルタイムのデータが必要なリサーチには不向きでした。

Search GPTなどの新しいツールは、リアルタイムデータへのアクセスを提供し、マーケターが迅速に情報を取得することを可能にします。

最近では、Google Gemini の deep research や Genspark、Perplexityなどといった、情報検索の在り方も大きく変化しており、こうしたツールを使って効率的に市場調査などの情報収集を行えるのは、非常に効率的と言えるでしょう。

②データ分析

○すべてのマーケターがデータ分析に精通しているわけではありませんが、AIはデータ分析を容易にし、洞察を迅速に得ることを可能にします。

ここで重要なのは、データ分析の結果の裏側にはどのような真実が隠されているのかを見抜く力が必要ということです。これは、ドメイン知識によっても左右されるところではありますが、どのような指標をどう解釈してマーケティング戦略に落とし込むかは、マーケターの腕にかかっていると言えるでしょう。

また、どのような目的で分析をおこなっているのか、「正しく仮説を立てられる能力」というのは人間側が持っていなければならず、最後まで残るスキルだと私は考えています。

③コンテンツ生成

○従来のAIモデルは、言語、画像、音声などを別々に処理していましたが、GPT-4などのマルチモーダルAIモデルは、これらの情報を統合的に理解し、より洗練されたコンテンツを生成できます。

これは、最初でも述べたように、多くのマーケターが力を入れている部分でもあるでしょう。最近では、「動画生成AIのSora」も本格的に使えるようになり、ハイクオリティなマーケティングコミュニケーションコンテンツを安価に作れるというのは、大きなイノベーションと言えます。

ただし、多くの人が同じツールを使ってコンテンツをつくることで、同じようなコンテンツが溢れかえることも想定され、AIが作った80点のものを100点に仕上げられるスキルを持っていることが今後焦点となってくるでしょう。

自動化とコーディング

○AIモデルのコスト低下により、AIをマーケティング業務の自動化やコーディングに利用することが現実的になりました。

私も現在、モバイルアプリを運営する企業様のマーケティング戦略担当としてプロジェクトに携わっていますが、Pythonを使ったマーケティングデータ分析のために、生成AIを重宝しています。

コードを一から書かずに瞬時に生成してくれる様子は、まるで魔法を見ているかのように最初は感じておりました。今後はさらに精度が上がり、人間のコーディング能力のはるか上をいくと考えられます。

ここで重要なのは、AIが生成したものをチェックできる能力であり、先ほどと同じく100点に仕上げられる力がコーディングでも求められるのではないでしょうか。(AIエージェントの発達でそもそもコーディングという概念すらいらなくなる日も近そうですが、、)

5.思考

○AIは、思考のパートナーとして、アイデアの創出や問題解決を支援することができます。

○Dan氏は、通勤中にAIに質問を投げかけ、議論することで、プレゼンテーションの準備に役立てています。

○メモリ機能や高度な音声認識機能の進化により、AIとの思考のやり取りはより自然で効果的なものになるでしょう。

OpenAIが開発したAIモデル「01」は、従来のモデルよりも深く思考し、複雑な問題を解決することができます。

ソフトバンクの孫正義氏が、以前講演会でChatGPTの発展について「知のゴールドラッシュが来た!」と表現されていました。特にGPT o1はこれまでと違って、思考をするという特性を持っており、私たちと高度な議論が交わせるまでに成長しています。

私も今後のビジネス戦略や、クライアント企業様のためのマーケティングプランニングのために積極的に導入しており、かなりの思考の整理ができていると感じています。

特にこの「思考」というところで大きな可能性が秘められていると考えられ、o1モデルのような天才的な頭脳を持つAIと共にディスカッションができることで、アイデアの整理から実行まで、トップレベルの提案がクライアントにできると言えます。

まとめ

今回は、AI時代のマーケティングについて、Dan氏のYouTubeを参考に私の意見を述べさせていただきました。私は早稲田大学招聘研究員として、消費者行動・心理の研究を続けています。

また、AI・データを活用したより高度なマーケティングソリューションをご提供しており、多くのマーケティングプロジェクトに従事させて頂いております。

以下のプラットフォームや個人でもご依頼・ご相談をお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

  • モバイルアプリのマーケティング支援 (米国市場への進出支援含む)

  • インディーゲーマーや小規模ゲームのマーケティング支援 (販売戦略、プロモーション支援)

  • 顧客データの分析と、インサイトの抽出

  • データによる高度なマーケティング戦略の構築とコンサルティング

これまでクラウドワークス様、Lancers様、そしてココナラ様のご協力もあり、多くのプロジェクトに参画させて頂きました。

「認定ランサー」として承認して頂きました


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集