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冬を包むクレープ。雪花菜と魔法のカフェ。書庫冷凍。

白い息が空気に溶け込み
街全体が幻想的な雰囲気に包まれる季節

街の一角にひっそりと佇む小さなカフェ

「雪花菜ハレーション!」

水色のヴェールが
鍋を優しく包み込む

雪花菜が粉雪のように
ふわふわと舞い降りてくる

カフェで提供するのは
温かいものから冷たいものまで
ちょっと変わったメニューばかり

その一つ一つには
小さな魔法がかけられている

「わー何これ!」

お客さんの無邪気に
はしゃぐ声が響いて
私の心も温かくなる

「このチョコで書かれた
 クレープ気になります」

『それはですね。
 想い人との甘いひとときを
 閉じ込めた物語なんです。
 ぜひ温かいココアと一緒にどうぞ』

一度買った本はなかなか
読み返さないけれど

食べるために
読むために
楽しむために

何度もカフェを訪れる

『いらっしゃいませ。
 今日はどんな物語がお望みですか?』

ここは氷の魔法カフェ

そして

食べられる本に
出会える本屋さん

「書庫冷凍」

命を凍らせる氷魔法は
いつしか心を溶かす魔法へと

私は氷の魔法使い
そう呼ばれている

(410文字)

たらはかにさんの
【毎週ショートショートnote】

お題は【書庫冷凍】でした。

雪花菜はなんて読む?

おからの漢字が
雪花菜と知って衝撃を受けました。

雪花菜と書くだけで
儚げで、繊細な感じで、綺麗。

カフェに鍋のイメージは
あまりないけど使いたくなりました。

どの食材も、料理も
本になるくらいの
世界が広がっていて

食べられる本みたい。

久々に登場の
氷の魔法使いです。

魔法で、各地に積もる雪を
雪かきしたいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの毎日が
素晴らしいものでありますように。


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ひいろ
最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございます! 少しでも、あなたの心に残ったのなら嬉しいです。