「人間拡張」って?
はじめに
好きな本の一つに「拡張の世紀」という本があります。
この本には非常に多くの学びがあるので、是非ご一読をお勧めします。個人的には
計算機が小さくなるというカーツワイルの言葉 (p144)
2030年、1人当たりのセンサーは150個に (p150)
世界初の人間拡張はメガネ。13世紀のイタリアで、おそらく僧と学者が最初に使いだした (p320)
初音ミクは人間を越える偉大なポップスター (p370)
などなど、たくさんあるのですが
今回は「人間拡張」という言葉について、ここで改めて確認していきましょう。
総務省の「情報通信白書」
人間拡張というフレーズは、とても範囲が広い概念です。こういう時に私がよくやるのは
国はどう定義しているのか?を確認する
というものです。そうすると、よく整理されたページが見つかりました。
それは、総務省の情報通信白書です。
情報通信白書とは
のことです。
余談ですが、政府系のレポートは仕事で引用する際にはとても役立ちます。実際はコンサルタントが書いていることも多く、色々な情報がよく整理されております。また、当たり前ですが、
これらの調査・整理のための元手は税金
ですから、引用することをためらわなくてよい点もおススメです。どんどん活用しましょう!
4つの方向性
さて、本題の人間拡張についてですが、まず以下の記事をご覧ください。
人間拡張については、様々な整理の仕方があると思いますが、ここでは大きく4つの方向性で整理されています。
人間の身体能力を高めるための「身体の拡張」
遠隔での共同作業を可能にする「存在の拡張」
見る・聞く・触れる…など五感を拡張する「感覚の拡張」
理解・習得のプロセスそのものを拡張する「認知の拡張」
おわりに ~ 人間拡張, メタバース, デジタルツイン
ちなみに、この拡張による影響ですが、
とあり、すなわち仕事に限らず、普段の生活に至るまで、あらゆる方面に影響を及ぼすと考えられています。特に、
身体や感覚の拡張が、主に実空間上で物理的に拡張されたヒトに行われるのに対し、
存在や認知の拡張は、仮想空間上でバーチャルに拡張されたヒトに対して行われる
という点にも注目すると、人間拡張が実現する空間というのは、リアルの三次元空間に限らず、仮想空間(メタバース)も含めて考える必要があると言えます。
また、仮想空間上の、身体も精神も複製されたヒトを「ヒューマンデジタルツイン」と呼んだりもします。
したがって、本来
人間拡張は、メタバースやデジタルツインは非常に関連性が高いテーマ
であり、これらの概念も正しく押さえておく必要があります。(バズワードではあるのですが)
こちらのnoteではデジタル化するセカイというテーマで人間拡張・メタバースなどの記事を書いております。個別のご相談はビザスクなどでも承りますのでお気軽にお問い合わせください。
今後はこの辺もnoteに投稿していこうと思っています。
(つづく)