マガジンのカバー画像

隠者の手記

35
過去から現在までに歩いた道をここに綴ります。 全文無料で公開中。
全文無料ですが、応援してくださる場合は購入をお願いします。
¥1,000
運営しているクリエイター

記事一覧

34:銀幕へのいざない

5歳。 以前の記事で、映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』のテレビ放送を録画したVHSを…

hidden
10日前
2

33:父の日の緑

5歳。 一年早く入園した同年代によって、すでにいくつかのグループが形成された状態の幼稚園へ…

hidden
1か月前
2

32:刻まれたリズムで

5歳。 私の通った幼稚園には、鼓笛隊があった。 笛と太鼓を中心に編成された、行進する演奏隊…

hidden
2か月前
2

31:満ちた代わりに

5歳。 幼稚園に通い出した私は、比較的物静かな部類の子と、どうにか少しずつ遊ぶようになる。…

hidden
3か月前
2

30:幼稚園は何色だったのか

5歳。 私は幼稚園に通うことになった。 幼稚園以前の出来事を鮮明に覚えている私だが、はじめ…

hidden
4か月前
7

29:あの日に見ていたもの

5歳ごろ。 さすがに正確な歳月は不明だが、記憶に刻まれている情景がある。 幼少の節目として…

hidden
5か月前
4

28:あのころの遊びの先に

5歳ごろ。 幼稚園に行く前の遊び相手は、4つ離れた姉であることが多かった。 特によく覚えているのは『リカちゃん人形』だろうか。 友人と遊ぶ姉に加えてもらい、役割を与えられて遊んでいた。 少女の遊びと捉えられがちだが「役割を与えられて演じる」というのは『仮面ライダー』好きの少年にとっても、ある種の変身願望を刺激するものだったのかもしれない。 紙に絵を描いて切り取り、それを使った「ままごと」のようなこともやっていた。 ときには母も加わって、デザートの絵を描いて切り取り、レスト

27:傷だらけで疾走する

5歳ごろ。 いまにして思えば不思議だが、私はミニカーを手にして遊んでいた。 なぜ不思議なの…

hidden
7か月前
3

26:眼差しの先に

5歳ごろ。 一緒に暮らしていた祖母は私にとって「厳しい人」だった。 褒められた記憶はない。…

hidden
8か月前
2

25:憧れの蓄積

4歳ごろ。 いまはまったく観ないのだが、かつてのテレビ番組というのは「知ること」の入口だっ…

hidden
9か月前
2

24:異邦の香りによせて

4歳ごろ。 母の知人宅へ、私も連れられて行った。 私はそういう、なにげなく過ごした時間の記…

hidden
10か月前
4

23:板の節を見つめて

4歳ごろ。 家族で、父方の親戚の家を訪ねていったことがあった。 このときの訪問の名目は、子…

hidden
1年前
3

22:木馬の背から眺めて

4歳ごろ。 訪れた遊園地は2箇所あり、いま思い浮かべる記憶が、どちらの場所での出来事だった…

hidden
1年前
3

21:ぶどうの園を訪ねて

4歳ごろ。 写真というものの役割は、デジタルへの移行によって、さまざまに変化したのだと思う。 現在では、本当にちょっとしたことで、気軽に写真を撮る。 わかりやすい例でいえば、ランチの写真などだろうか。 スタバで期間限定のフラペチーノを注文し、それを写真に撮る。 本日の外出のファッションを、鏡の前で写真に収める。 それらをSNSに投稿することで、リアクションを貰い、ある意味では完結する。 学生であれば、黒板やノート、参考書の一部などを写真に撮り、とりあえずのメモとする場