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創作を愛する人。https://lit.link/hidden

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マガジン

  • 隠者の手記

    hiddenとは何者なのか? 過去から現在までに歩いた道をここに綴ります。

  • 夜明けの続唱歌 <長篇小説>

    創作物語『夜明けの続唱歌』 著者オリジナルの世界観による、重厚な長篇ファンタジー。 登場人物も描いています。 現在3巻まで執筆、文庫本を作りました。 知人を中心に好評を得たため、より多くの方に読んで頂きたく、noteにて本文公開をすることにしました。 現在も続きを執筆中のため、そちらと並行して時間を見つけては更新していきます。 noteがルビ表示に対応したため、ルビ振りもしています。 <更新> ・2022,11,15 文庫本に使用していた挿絵をnote用に再加工し本文中に設置。 マガジンの価格を再設定しました。

  • 夫婦でデイキャンプ

    2022年12月に夫婦ではじめたデイキャンプについて書いています。

  • ゆるぼいるど <小話>

    ゆるい外見で、ハードボイルドな生きざまの「にゃんもげら」ジャック。 2016年~Twitterにて投稿してきたジャックの小話を、まとめて見ることができるように編集しました。読んだ方がちょっとでも前向きになれたら幸せです。

  • 雑記

    単発記事や日記など。

最近の記事

31:満ちた代わりに

5歳。 幼稚園に通い出した私は、比較的物静かな部類の子と、どうにか少しずつ遊ぶようになる。 遊びも大抵は大人しいものだ。 とはいえ、人見知り×引っこみ思案という、いまでいうところのHSP気質を入園当初から炸裂させていた私にとって、それは大きなことだった。 5月ごろ、一人の少年を家に招くことになった。 幼稚園から見ると、私の家とは反対側のほうに住んでいた子だ。 滅多に足を伸ばすことはなかったが、そちらのほうに歩いていくと、車のスクラップ置き場のような土地があったことを覚えて

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    • 30:幼稚園は何色だったのか

      5歳。 私は幼稚園に通うことになった。 幼稚園以前の出来事を鮮明に覚えている私だが、はじめて幼稚園に行った日のことは、自分でも不思議なほどに、ほとんど覚えていない。 嫌がっていて、涙で視覚情報を遮断していたのではあるまいか。 私は、幼稚園がとても苦手だった。 出不精で、基本的に家にいたい。 わらわらと大勢が集まる場所が苦手だし、集団で同じことをするのも、オエッと気持ちが悪くなる。 そして、なりふり構わず大騒ぎする"子供"が苦手だ。 自分も子供のくせに、というツッコミどこ

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      • 29:あの日に見ていたもの

        5歳ごろ。 さすがに正確な歳月は不明だが、記憶に刻まれている情景がある。 幼少の節目として挙げられる出来事のひとつは、幼稚園だろう。 つまり、おぼろに浮かぶものが、幼稚園以前の記憶かどうか、ということがひとつの判断材料になる、というわけだ。 今回は、順不同で列挙するカタチになるが、幼稚園以前だったと思われる記憶を紐解いてみたい。 *** 私は、寝るのが苦手である。 それは当時もいまも変わらず、眠くもないのにベッドで横になったりすると、まだできることがあるのに、やりたい

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        • 28:あのころの遊びの先に

          5歳ごろ。 幼稚園に行く前の遊び相手は、4つ離れた姉であることが多かった。 特によく覚えているのは『リカちゃん人形』だろうか。 友人と遊ぶ姉に加えてもらい、役割を与えられて遊んでいた。 少女の遊びと捉えられがちだが「役割を与えられて演じる」というのは『仮面ライダー』好きの少年にとっても、ある種の変身願望を刺激するものだったのかもしれない。 紙に絵を描いて切り取り、それを使った「ままごと」のようなこともやっていた。 ときには母も加わって、デザートの絵を描いて切り取り、レスト

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        31:満ちた代わりに

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        • 隠者の手記
          32本
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        • 夜明けの続唱歌 <長篇小説>
          55本
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        • 夫婦でデイキャンプ
          13本
        • ゆるぼいるど <小話>
          4本
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          37本
        • 創作の道標 <有料記事>
          19本
          ¥500

        記事

          夜明けの続唱歌<砂塵の章>惨慄:3

          ¥100〜

          夜明けの続唱歌<砂塵の章>惨慄:3

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          27:傷だらけで疾走する

          5歳ごろ。 いまにして思えば不思議だが、私はミニカーを手にして遊んでいた。 なぜ不思議なのかというと、私はあまり車に興味がないからだ。 いまは違うのかもしれないが、当時の少年たちは、標準的に「はたらくクルマ」というカテゴリのもと、パトカーや白バイをはじめ、救急車両や重機などに関心をもった。 『仮面ライダー』のバイクや、戦隊モノのマシンの影響もあるだろう。 それ以外にも当時で考えれば、乗り物がロボットに変形する『トランスフォーマー』や、『機動戦士ガンダム』のような2足歩行ロ

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          27:傷だらけで疾走する

          26:眼差しの先に

          5歳ごろ。 一緒に暮らしていた祖母は私にとって「厳しい人」だった。 褒められた記憶はない。 「4:もっとも古い記憶」でも書いたが、私の記憶は、容赦ない祖母の言葉にショックを受けたところからはじまっている。 その影響の裏返しなのか、私はいつも「人に喜ばれたい」という気持ちが行動理由となっていた。 それはいまも変わらず、自分のやったことで、誰かに喜んでもらう、驚いたり楽しんだりしてもらうことが、一番大きな原動力となっている。 *** それはさておき、当時は欲しいものがあっ

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          26:眼差しの先に

          25:憧れの蓄積

          4歳ごろ。 いまはまったく観ないのだが、かつてのテレビ番組というのは「知ること」の入口だった。というのは以前の記事でも書いた。 さて、当時はどんな作品があったのだろう。 のちに触れることになる漫画作品なども、連載開始時期は意外に早かったりする。 そちらも合わせて、今回も振り返ってみることにする。 *** ・テレビ:世界忍者戦ジライヤ(1988年1月24日~1989年1月22日) ◯◯レンジャー的な、特撮戦隊モノの作品。 私が忍者や刀といったものに興味をもったルーツなの

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          25:憧れの蓄積

          24:異邦の香りによせて

          4歳ごろ。 母の知人宅へ、私も連れられて行った。 私はそういう、なにげなく過ごした時間の記憶もわりと鮮明だったりするのだが、普通はあまり覚えていないものなのだろうか。 もちろん、すべての出来事が記憶に刻まれているわけではない。 思うに、ひとつの「体験」以降に、その「体験」を思い出すような出来事があるとする。 私はそういう場合に、過去の「体験」と最新の「体験」を紐づけるクセが強いのではないかろうか。 いわば「前にもこういうことがあったな」という、セルフ刷りこみ。 それを

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          24:異邦の香りによせて

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第11回:紅葉に抱かれて【日帰り】

          今回は、2023年11月24日に行った11回目のキャンプの様子をご紹介。 降り立って一番に眼を惹かれたのは、なんといっても一面の紅葉でした。 前回訪れたときも、茶色い枯葉はたくさんありました。 でも、紅葉はまだほとんど色づいてはいなかったんですよね。 やはり色が加わると、雰囲気が一変します。 で、今回は前々からやりたかったことをやってみることに。 それは「焚火で焼き芋」です。 定番ですけど、キャンプをはじめたのが前年の暮れだったこともあり、妻とは「一度やってみたいな

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第11回:紅葉に抱かれて【日帰り】

          23:板の節を見つめて

          4歳ごろ。 家族で、父方の親戚の家を訪ねていったことがあった。 このときの訪問の名目は、子供服のおさがりを持って行く、ということだったようだ。いまでも親戚間でおさがりのやり取りなんてやっているのだろうか。 車で向かい、少々遠方なこともあって、あまり何度も行ったことはない。 それでもこの時の記憶は、やはり鮮明に残っている。 祖母の妹が苺を作っていて、どう考えてもそちらの記憶が強く残りそうなものだが、案外そちらの印象は薄かったりする。 酸っぱいものがあまり好きではなかったの

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          23:板の節を見つめて

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第10回:肉と魚と秋の空【日帰り】

          今回は、2023年10月29日に行った10回目のキャンプの様子をご紹介。 10月の終わりともなると、秋の気配が濃くなってきます。 真夏の濃い緑よりも、私にはこの雰囲気が合っていると思います。 虫もいないし、気温も過ごしやすいですね。 春は花粉で、夏は暑く、冬は寒い。 秋が好きです。でも秋だな~と思える期間って短いですよね。 今年は特に、いつまでも涼しくならず、急に冬がやってきたような感じでした。 デイキャンプも10回目ともなると、かなり慣れた具合になります。 妻は焼

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第10回:肉と魚と秋の空【日帰り】

          22:木馬の背から眺めて

          4歳ごろ。 訪れた遊園地は2箇所あり、いま思い浮かべる記憶が、どちらの場所での出来事だったのかが定かではない。 8月に訪れたのは、以前の記事で書いた『仮面ライダーBLACK』と写真を撮った場所。 10月に訪れたのは、もう少し遠方の、他県にある大きな遊園地だった。 両親の結婚記念日は11月5日だが、このとき10周年を記念して、家族で一泊したらしい。 *** 私は、あまり身体が振りまわされる感じの乗り物は好きではない。 ジェットコースターは「怖い」という感情よりもむしろ、

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          22:木馬の背から眺めて

          21:ぶどうの園を訪ねて

          4歳ごろ。 写真というものの役割は、デジタルへの移行によって、さまざまに変化したのだと思う。 現在では、本当にちょっとしたことで、気軽に写真を撮る。 わかりやすい例でいえば、ランチの写真などだろうか。 スタバで期間限定のフラペチーノを注文し、それを写真に撮る。 本日の外出のファッションを、鏡の前で写真に収める。 それらをSNSに投稿することで、リアクションを貰い、ある意味では完結する。 学生であれば、黒板やノート、参考書の一部などを写真に撮り、とりあえずのメモとする場

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          21:ぶどうの園を訪ねて

          20:オルゴールの音色に寄せて

          4歳ごろ。 まだ幼稚園へ通っていなかった私は、家で過ごす時間が多かった。 多かったというか、ほぼ家である。 そもそも出不精の性質が強いので、自分からどこかに行こうという気もない。家がニュートラルな状態である。 私は、大騒ぎする子供が苦手だ。 幼稚園に行く前は、近所の子供と顔を合わせる機会も、そう多くはなかったと思う。 以前にも書いたが、4つ離れた姉が夏休みとなれば、朝はラジオ体操に連れて行かれた。そこで集まっている子供たちを遠巻きに見ては「苦手だな」と感じていた。 親のつき

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          20:オルゴールの音色に寄せて

          19:憧れなのか違うのか

          4歳ごろ。 当時も、世の少年たちに人気だったのはやはり『仮面ライダー』だったようだ。私は保育園、幼稚園ではなく家で過ごしていたので、同世代の間でどの程度の人気だったのかは知る由もないが。 ちなみに同列で語られがちな『ウルトラマン』や『ゴジラ』は、いまだに1作もきちんと観たことがない。作品の存在を知ったのも、ずいぶんあとになってからだったと思う。 *** 世代ではない『仮面ライダーV3』が、もともとのイチオシだったらしい私が、リアルタイムの放送ではじめて視聴したのは『仮面

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