我が人生を入江先生に捧ぐ、の話。・5 23.10.25

2013年から『たそがれたかこ』連載開始。
実は、今だから言えるが、このタイトルとロゴがちょっと……投げやりに思えて、やけになってしまったのかな、と内心思っていた。
主人公の片岡隆子も45歳・バツイチで、これまでのヒロイン(『昭和の男』は除く)よりもかなり年上。
出だしも、ほのぼの『おかめ』から一転、地味なたかこの生活を追った、救いがあまり感じられない暗めの内容。

(もしかしたら、キツい内容になるのだろうか……)

それでも、ファンとしては、読まなければならぬ。使命感に近い気持ちで読み続けた。

はい、ハマった。

最後までまさかまさかの展開に(良い意味で)振り回され、ページをめくる手が止まらなくなる。

この作品から、明らかに、入江先生の作風が変わった気がする。
つまり、登場人物の影の部分がクローズアップされ、さらに、ラブなシーンも直接的に描かれるように。

「中年の(地味な)おばさん」が主人公であるがゆえに、老親との付き合い・中年の孤独・青春をやり直す姿などがリアルで「刺さる」。

(つづく?)

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