こんな夜中に病院かよ・2 22.11.5
仕方がないのでそのまま壁に背中を持たれさせ、座らせておく。
その間にもサイレンを鳴らした救急車が到着して、急患が運ばれてくる。
ここに到着してから一時間くらい経った深夜〇時、先程の女性スタッフがすまなそうな顔で来て、「ごめんなさい、救急車で来た患者さんを優先しているので」と説明。
診察室のベッドで寝る? と申し出てくれたものの先ほどと同じ理由で、お断りする。
「やっぱり救急車呼べばよかった(優先的に診てくれるのに)」と本人はご不満の様子。
救急車で運ばれてきたであろう患者は移動式ベッドに乗せられ、意識がないまま別の場所へと移動していく。それに比べればうちの家族は、もちろん具合は悪いものの普通に会話ができるし、一人で歩ける。そこが今回、救急車を呼ぶのにためらった理由でもある。
その後もなかなか呼ばれず、持参したスマホを取り出しツイッターで
病院なう
とてもつぶやこうと思ったが、なんと圏外だった。病院なので何らかのケータイ遮断装置? があるのかもしれない。
仮にネットにつながったとしても、どう考えても(ごく少ない)フォロワー諸氏に心配させてしまうのでやめた。
さらに一時間が経過し午前一時前。
本人はもちろん僕も疲れ果て、もうこのまま帰ろうかと家族と相談していたとき、やっと若い男性医師が来て診察へ。
ところが、家を出る前に飲んだ血圧を下げる薬が今になって効いてきたらしく、話は丁寧に聞いてくれたものの、治療せずそのまま帰宅することに。
医師によれば、
救急車は生きるか死ぬかレベルの人が呼ぶものである
ここでの点滴は末梢神経を傷つけることがゼロとは言えないのでお勧めできない
初めて会った自分よりも、普段のかかりつけの医師に事情を説明して治療をしてもらった方が良い
とのこと。まったくその通り。
医師にお礼を言って、待合室を後にし、受付で治療費の精算手続きをする。とはいっても夜間なので、後日改めての精算になる。
そして、午前二時やっと帰宅。
もうくたくた。そのままベッドへ。
寝る前にツイッターで「病院に行ってきた」と途中までつぶやきかけたが、
誰もそこまで興味なかろうと思い直し、スマホ電源オフ。
とまぁ、こんな感じで当日は副反応どころの騒ぎではなかった。
これが影響したのか僕、翌日はもちろん、現在(日曜日午後10時)もやや調子が悪い。それともおみくろんわくちんの仕様なのか。
本人には、血圧を下げる薬ももらってきているので、それを飲んで冷静に対処してくれ、とは言っているのだが、実際にグッと上がると取り乱してしまうようだ。
救急車で運ばれた急患を実際に見て、どういう人がそれを呼ぶのか、本人もやっと理解した
――のだろうか。
おわり
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