○○主義・主張はすべてどこかおかしい

宗教の欠点は、意図的な布教が行われること、社会的な同調圧力にこそあり、その教義如何はさほど重要でない。

波紋は普通、発生源から同心円状に徐々に減衰しながら広がる。

押しつけがましく、他者の理知的な判断を尊重しない性急さを抱えた思想は、自然適合に必要なプロセス『時間感覚の共有』を欠いているがゆえに、いつか必ずバットエンドを迎える。

「善は急げ」「思い立ったが吉日」などと言うが、誰かに感化され駆動された軽はずみな行動の意義は、社会全体（＝自然全体）で考えたらちっぽけなものだ。自己満足のための暇つぶしだと揶揄されるのが関の山。

真に価値のある行動は、他に選択の余地がないほどに明瞭で、「流されるまま、気の赴くまま、そうあるべくしてそうあること。」の積み重ねに他ならない。

そうあるべくしてそうある者が、他人に対して「ああしろこうしろ、何々が正しく何々は間違っている。」と口をとがらせて言うだろうか。

自己効力感を得るために、主義主張を唱えて承認欲求を満たそうとするのは、精神的に未熟で心が貧相で独善的な証拠だ。

「郷に入っては郷に従え。」の前にまず、「郷に入りたる自覚を持て。」

人の言うことには必ず裏がある。

主義主張を否定し合わず、その言葉の裏、そのまた裏の”心の不満”に寄り添って励まし合いながら、どんな時も健やかに生きていこう。

主張することを批判する主張、無意味なものの一つにそんなものがあってもいいじゃないか。