ありがちな幻想 愛と信仰について
なんで宗教があり、信仰という行為が存在するかと言えば、人は世界にある未知の何かが怖いのだ。言葉にできない不安、とでも言えばいいか、とにかく、人は不安でいることが怖くて安心を求めて、そのために神を生み出してそれを信仰することで安心を得た。というのが、宗教史の原風景である。そういったものだから、どうしても不寛容になる。寛容に様々なものを取り込めば、その分だけ未知なる何かを吸収することになり結果、不安に呑まれるからだ。一神教の信仰者の強みは、不安も疑問もなく、どんなことでも実践で