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鈍りという感じない病。

整体指導を受けに来室された方が

自分の部屋よりこの指導室にいる今の方がリラックスしていますって。


ぼくの整体指導室は雑居ビルの8畳ひと間

そのようにおっしゃっていただいて嬉しかったけれど

そりゃ、まずいよねっとお答えした。

だって初めて来室された女性で

まだよく知らない大男と8畳でふたりっきりなんだから。


もちろん彼女がそのような発言をした背景には

心身がまったく緩まない普段の日常生活があったからではある。


自分の部屋だったら全裸になったって気にしなくて済むし

一番気を遣わなくてよい空間のはずでしょ。


本来なら気を遣わなくてよい空間でさえ

硬張りすぎてしまって緩まない。

夜のお仕事の方だったので

睡眠が乱れてしまって

眠りによる緩みもカラダにもたらされない。


その硬張りを整体指導によって強制的に緩めてしまったので

自分の部屋よりリラックスできますって発言につながったというわけ。


夜勤のコールセンターに勤務されている方だった。

人間は言うまでもなく夜行性の動物じゃない。

そして現代のカラダをむしばむ強力な眼精疲労という偏り疲労。


眠っているはずの時間帯に仕事をしていれば自律神経は乱れる。

眼精疲労による硬張りは全身を覆い尽くしていく

もちろん自律神経は乱れていく。


触れてすぐに分かるほどの凄い硬張りなんだけど

カラダの持ち主は感じないように

鈍り適応してしまっていた。


凄い硬張りを感じないようにして適応している部位を

押さえるとめちゃくちゃ痛がられる。

もう全身至るところが押さえると痛いって。


この鈍りが拡がっていくのを放置していけば

そのうち臨界点を迎えて

人生の強制終了に至る。


静かで何も感じていなかったカラダに

実は激痛を感じられる部位が地雷原のごとくに

拡がっている現状を理解していただけたみたい。


もともと肉体を使う仕事をされていた方が

あるときから顕著に硬張りが酷くなっていたことがあった。

伺ってみると

夜勤に変わったんだそう。

体内時計の乱れがカラダの疲労にもたらす影響の大きさに驚かされた。


ぼく自身も含めて

カラダが自然な整体であるひとはいないと言ってもいい現代。

その中でも眼精疲労や夜勤は

圧倒的にカラダを硬張らせてしまう環境要因なの。


もしあなたが夜勤だったり

勤務中にずっと液晶を見ている仕事に携わっていて

カラダの違和感をまったく感じていないのなら

ほぼ確実に違和感を感じないように

鈍り適応が完成してしまっている可能性が高い。


いちど立ち止まって

心身を緩めるってことに向き合うことをおススメする次第です。




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