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気の感応が生じるとホメオスタシスが動き出す。
愉気をしていると
気の感応が生じると目の前の人が眠りに落ちる。
起きている状態では「わたし」という自我意識がカラダの動きを抑えている。
社会生活を営んでいくうえで、人前で勝手に動き出さないよう
人前で勝手に活元運動が出てしまわないように
「わたし」が抑え込んでいる。
社会的なマナー、文化的なモラル、世間の常識という名の抑止力が働いている。
乳幼児の頃ならば、誰しもが縦横無尽に動き回っていた寝相という活元運動までが
大人になっていくに従って、大人しくなってしまう。
気の感応が生じて眠りに落ちると
すなわち「わたし」という自我意識がシャットダウンすると
カラダが解き放たれて
カラダ自身が動き出すことがある。
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気の感応が生じると手の指はよく感応する。
しかもカラダ自身が回復させたい部位、異常を感じている部位が動き出す。
掌心発現反応とぼくらは呼んでいる。
ピクピク動いているのが中指ならば首から上の頭に問題を抱えている。
だから頭を丁寧に感じると愉気をしてもらいたい部位が分かる。
人差し指ならば、心臓~臍のあいだ
薬指ならば、心臓から首
小指ならば、腰から下、生殖器
親指ならば、腰から上の背中、手足
感応して動き出した指はカラダが抱えている異常を教えてくれる。
気の感応で動くのはもちろん指だけじゃない。
調整したい部位を直接動かし始めることも多い。
活元運動の訓練をして愉気が出来るようになると言葉が話せない乳児や動物を観る場合にはとっても役に立つ。
気の感応が生じたら、調整したい部位をカラダが教えてくれるんだから。
整体指導をしていて一番問題が生じている部位が
勝手に動き出し始めたのなら
ぼくら整体指導者はその時点で出番終了。
真打登場!
ホメオスタシスが動き出してくれたわけだからね。
眼精疲労が大元の異常であれば
眼球が本人の意思とは関係なく活元運動を初めて動き出してくれれば安心して見ていられる。
背骨の弾力を失っている人であれば
ホメオスタシスが動き出して風邪をひいて、高熱を出せるようになったらばまずは安心。
大切なことは、ぼくが働きかけて変化したことじゃなくって
働きかけの結果として、ホメオスタシスが動き出せているかどうか。
ただ硬張っている部位を緩めても、緩めただけの変化しか生じない。
ホメオスタシスを呼び起こす鍵になるのが気の感応になります。
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