#育児
喉元過ぎれば育児を忘れる、子育てにやさしい社会を
夕方を過ぎたころ子育てママさんからLINEが届く。子どもと一緒に爆睡していたので、今夜は子どもが寝てくれなさそう(泣)という内容だった。それは大変だねと返そうとして、ふと思い出した。そういえば自分たち親子にもそういう時期があったじゃないかと。もう完全に忘れていた。そして、その忘れていたという事実に驚いた。子どもが夕方まで寝ていて夜寝てくれないというのは、シングルファーザーになったここ5年以内の話だ
もっとみる子育て中でもそうでなくても「しなくていいリスト」
生きることに意味などない。生物学的に考えるとそうなる。それに気がついてずいぶんと楽になった気がする。だから生きていても意味がないということではない。生きる意味は探さなくとも自分で自由に決めることができるということだ。そしてそれは人生のステージによって変わってもいい。子ども3人をひとりで育てているいまの僕の目標は生き残ること。折れることなく生きること。
目標が低すぎるだろうか。みんなが成功者になら
子育て世帯の時間的貧困と精神的貧困
冷蔵庫の横にインターネット接続機器を配置する。テレビのないわが家。あまりにメディアから遮断された生活も子どもたちにはよくないだろうと、ようやく固定インターネット回線を契約した。ネットにアクセスできるようになったことを確認して、横にある冷蔵庫に目をやる。中はいつもスカスカ。毎日最小限の食料を調達している。和室で子どもたちが着替えを用意している。タンスの中も最小限の衣類しか入っていない。そして買い物を
もっとみるシングルファーザーのクリエイティブ子育て論
シングルファーザーのクリエイティブ子育て論
「パパ、なんで怒らないの!?」振り返った長女が驚いて父親の顔を見上げる。子どもたちが輪になって買ってもらったばかりのオモチャを分解しているのに出くわしたところだ。いや、そんなことで怒ったりはしないし、むしろもっとやれと思う。いつもそんな具合だ。パパに怒られるからという子どもたち。そんなことはないから好きなようにしなさいと言う。クリエイティブであるこ
シングルファーザーとシラミ、果てなき闘争
僕らの世代だと21世紀といえばすでにどこの家庭にもロボットがいるはずだったし、車は空を飛んでいるはずだった。かつてのスーパーコンピューターよりも高性能なデバイスがポケットの中に入っているとはいえ、人々の生活は意外なほど変わっていないように思える。子どもはというと「いつそんなこと言った?いつ?何時何分何秒?地球が何回まわった!?」とまくし立てているし、「ピザ」という単語を10回言うように強要してくる
もっとみるシングルファーザー日記
記憶が蓄積していかない。そのことについてはずいぶん前から気がついていた。日々淡々と生活している。人生には山も谷もあるのだけれど、それに対して感情の起伏がほとんどない。感情の起伏がないから、記憶に残らない。そうしてこの数年を過ごしてきた。これは子ども3人を育てるシングルファーザーの生存戦略でもある。いちいち感情が振れていては疲れ切って身動きが取れなくなってしまう。下の方に振り切って心が折れてしまうか
もっとみる