法師蝉今が天下ぞ謳歌せん
天気のことなので、沖縄や北海道がどうだか検討もつかないのですが、急に秋っぽくなったような気がします。
明らかに感じられる秋の気配
天気予報でみる最高気温など、具体的な数字は言うに及ばず。散歩時の空気感にもじっとり感や焦げ付き感がなくなっているように思います。
温暖化現象がすすみ、そのうち日本中亜熱帯になってしまうのではと気がかりになる瞬間もありますが、まだまだ四季の変化は大きく、その心配はなさそうです。だからといって、悠長に構えたり、次世代の宿題にしたりということは避けねばなりませんが。
ところで、今日は俳句です。季語を大切にする俳句にとって、四季の移り変わりを如実に感じることができる今時分は、絶好の俳句の詠みどきではないかと思うのです。一流の俳人から見れば、なんと俗っぽい発想よ、とお叱りを受けそうな考え方です。しかし、題材さがしにことかかないのは、まぎれもない事実。
季節がよく見える今こそ俳句の詠みどき
ゴールデンタイムに某局のバラエティ番組で夏井先生が、俳句の指導をなさってます。テレビそのものから遠ざかった生活をしているので、少なくとも1年以上拝見していません。あの番組のように1枚の写真がお題になると、とても難しそうですが、幸いわたしにシバリはありません。自由に夏から秋へのうつろいを楽しみたいと思います。
なんて、格好のいいことを書きつつも、本日は15時くらいまでまともに起き上がれませんでした。根を詰めるとリバウンドするぞ、と思いつつ、昨日の記事が少々長めだった(しかも史実のウラ取りとかは面倒、YouTubeをチェックするたびにパソが止まる)のも原因のひとつでしょう。
あとは、季節の変化は俳句のネタざんまいとは言いましたが、体調も崩しやすいので痛し痒しのところもあります。
こんなに優雅なのにノウゼンカズラというちょっと意外な名前の花だそうです
体調不良時苦肉の一句
あまりに、動きたくないものですから、最初にひねり出したのは以下の句でした。
秋晴やレアドロ狙いスマホ漬け
解説いりますか?
外はすっきりとした秋晴れなのに、自分はこうしてスマホゲームのレアドロップを狙ってダラダラしている、なんと情けないことよ。みたいな解釈ですかね。
反面インドア派にとって、季節を感じる機会のひとつにスマホゲームの季節イベントがあるのも事実です。(インドア派というのも気がひけますけど)
夏になれば限定水着キャラでガチャ、浴衣キャラでガチャ、冬にはサンタガチャ、晴れ着ガチャ、バレンタインガチャ。商売になりそうなものに限定はされますが、確実に季節感を押し付けてくる存在でもあります。
そのような四季の感じ方に対するアンチテーゼをこめたつもり・・・。
嘘です。
(余談)最近、スマホさえあれば大体用事がすむのでこういうのが欲しいのですが、実際どうなのでしょう。使われている方おられたら情報くださいませ。
法師蝉今が天下ぞ謳歌せん
ちょっと勢いというか、格をつけたかったのでわざと漢字を多くしました。スラスラっと読める方も多いとは思いますが、一応念のため。
ほうしぜみ いまがてんかぞ おうかせん
と、読みます。ほうしぜみはツクツクボウシの別名です。初秋の季語です。蝉だけど夏じゃないんですね。
蝉はチョーうるさい連中ですけど、あれでも仲間同士では気を使っているらしいです。鳴くのはオスのメスへの求愛行動ですが、いろんな種類やグループが一斉に鳴くとメスが聞き分けられなくなります。
そこで登場時期を分ける、グループごとに鳴き分けるなど、それぞれの繁殖の邪魔にならないようにしているそうです。人間にしてみれば、いいから黙れって思います。とはいえ、たぶんどこかでお互い様なところがあると思うので、寛大に構えておきましょう。
その蝉のゆずりあいの、最終グループあたりで登場するのがツクツクボウシです。今日は散歩していても、ツクツク以外の蝉の鳴き声は耳にしませんでした。暑い時期はミンミンゼミやらクマゼミやらに負け気味のツクツクボウシですが、もう邪魔ものはいないぞ。がんばってやってくれ、というのが本日の一句です。
ツクツクボウシのあとは、鈴虫、松虫、コオロギなんかの季節でしょうか。虫そのものはあまり得意ではないのですが、鳴き声は情緒があっていいものですね。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
その他の蝉を題材にした句
蝉は多いですね。上ほど最近の句ですが、ツクツクボウシが少しずつ増えていって形跡がみえます。
◎わたしのサイトマップ と プロフィール
俳句詠み放題といいつつ、明日は何になるか・・・
本質的に内向的で自分勝手なわたしですが、世の中には奇人もいるものだなぁーと面白がってもらえると、ちょっとうれしい。 お布施(サポート)遠慮しません。必ずや明日への活力につなげてみせます!