
家庭内別居のススメ
十代で結婚・出産して、20年とちょっと、
細かく何年かなんてわからないくらい、あっという間だったなぁ。
当時結婚がゴールとか、勝ち組とかって言われていて
(きっと現代は違うよね?)
もちろん一緒にいるなら彼(旦那)だ、と思ったのもあるが、
早く実家から出たい一心だったのもある。
「勉強していい成績をとり、いい大学を卒業しいい会社に入り
いい人と知り合って結婚する」
親に敷かれたレールを少しでも外れたくて、
進学校にいたにも関わらず、大学進学をやめた。
でも結局 親に反発してみても、自分でやりたい事をみつけることはできず
私の夢は?と聞かれれば、
”若いうちにステキな彼と幸せな家庭を築き、
可愛い(ここは努力しても無理)お母さんになって
学校から帰ってくる子供を手作りのお菓子を作りながら待っている。”
ことだと答えていた。
可愛いってとこ以外の夢は現実となったけれど・・・
多分みんなが想像するよりも、もちろん自分で夢見ていた甘い
想像を絶するほどに、現実は波乱万丈だった。
・若い=親(じじばば)も現役世代=親(じじばば)も遊びたい、自由にしたい
=育児を手伝ってくれる人がいない
=困ったときに助けてくれる人がいない=情緒不安定
=子供が察知し、泣きわめく=親(じじばば)が虐待と勘違い=人間不信
・若い=親(じじばば)も若い
=旦那の義母がおばあちゃんと呼ばれることを嫌がる
・若い=親(じじばば)も一般常識を知らない
=親(じじばば)同士の常識や感覚のすれ違いの間に挟まれる
こんなのほんの一例で、、
”若いから子供の面倒見れないんじゃない?
俺仕事遅いし、空いてる時間友達と野球やりたいし実家に入れば安心”
という、若かった旦那の判断で
若者も見かけないど田舎に連れて行かれ、同居して
孤独に育児をしながら働く両親の代わりに家事の大半をやっていたこともあり、
元々の性質が変わっているせいなのかもしれないけど
多分誰の想像をもはるかに超えて、
肉体的にも精神的にも、限界だった。。。必死だった。。。
何度も出て行きたいと思った。死にたいと思った。。。
ベランダの手すりが鉄格子に見えた。
自分の家、自分の居場所がなかった。
誰かに連れ出してもらいたい、とも何度も考えた。。。
でも、子供たちを置いていくことは絶対に考えられなかったし、
連れて行こうとすると、荷物がハンパなく多い!!!
また、旦那とはくされ縁で、すごいスキスキ♡で結婚というよりは
居ることが当たり前で、居なくなることなんて考えられなかった。
でも・・・今になれば全て、いい思い出だ。
いまだに人よりは結構気にする方だけど、
若い頃と比べたら、
だいぶ、平気(・・・というと語弊があるかもしれないけど)になった。
割と、何でも来い、になった。
そんな生活の中で、子供たちもそれぞれの部屋で寝るようになり
当分は寝室を共にしていたんだけど・・・
私:「また父ちゃん(旦那)のいびきがしてきたなぁ、息止まってないかな?
それにしてもうるさくて眠れないなぁ。。。」
旦那:「母ちゃん(私)、寝てたはずなのに急に笑い出したよ。
ビックリするからやめてくれ」
私:「眠れないから明かりつけて本でも読みたいな、
寝る前にヨガでもしたいな、音楽もかけたいな」
旦那:「もう少し起きていたいんだけど、寝室の引き戸の音で起きちゃって
眠れないとか言ってくんだよな、布団でゲームもしたいし」
だんだん、お互い寝付けなくて違う部屋に避難して寝るようになり・・・
ついに、寝室を別にしてみた。。。
これが、、なかなか私たちには合っていた!!
お互い、生活音のするところでくつろぐ事が好き。
子供たちも同様で、日中はリビングのこたつでぎゅうぎゅうになって
足の場所を取り合いながら過ごしている。
夜になると、それぞれが好きなタイミングでそれぞれの部屋で
思い思いの時間を過ごして、自然に眠りにつく。
24時間365日、一緒に過ごすよりもずっと、
お互いにお互いの時間を尊重し合って生活することができる。
これからもずっとずっと、長く一緒に生きていくためにも
みなさんにも
ぜひ一度、家庭内別居を試すことをオススメする。