名月@一ノ瀬迷子(ichinose meiko)

座右の銘は「不言実行」。 Chambreblanche(しゃんぶるぶらんしゅ)という文芸サークルで、文学フリマに参戦中。 Twwiterリンク先のBoothにて通販も行っています。 Twitter:https://twitter.com/chambre_blanche

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マガジン

  • ぼくらの100日モラトリアム

    私が子を産み落とすまでのカウントダウン日記

  • きまぐれ日記

    2019/11/24から半年間毎日その日起きている内に書くと決めた日記をきまぐれで公開。たまには誰かに聞いてほしい日もある。

  • 賽の河原でツムを積む

    何でも手をつけたらやり込みがちな私がツムツムをはじめて感じた所感と、今までにプレイしたゲーム(携帯ゲーム、ソシャゲ)を語るシリーズ、略して「さいかわ日記」。 私のさいきょーにかわいい推しポケモンはトリトドンです!ソードシールド内定出てくれ…!

  • Let's noteとゆく!文フリ原稿執筆の旅

    いろんなところで文学フリマに出展する原稿を書く話

  • 私が菊川君のプロポーズを断らない理由

    [小説] 私が菊川君のプロポーズを断らない理由(または、確率の高い“IF”) 全5800字程度。 2016年7月のnoteテーマ #待ち遠しい に投稿。 2017年2月リライト。

最近の記事

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ぼくらの100日モラトリアム(7/100)

100日前(2023年7月18日・火) 今日は新しい(と言ってもメルカリ調達)のバックパックで初通勤。夫に「バッグでか!」と言われたけれども、100日後にはマザーズバッグもといペアレンツバッグに下ろすつもりで、メンズが背負ってもいいデザイン&大きさにしたことを、私はまだ彼に告げていない。 出勤すると、もうすぐキックオフを迎えるプロジェクトの初回資料作成。 第1回定例会の資料のファイル名について、日付を先につけるか後につけるかで議論する。 私は、「第●回」がファイル名の先

    • 絶え間なく、止め処なく

      保育園に無事落ちた。 無事、などと言うと、さすがに所属組織の上長や先輩方の苦笑いが目に浮かぶ。とはいえ、わたしが手足をびたーんと投げ出しておでこを地面にこすりつけて泣きの言葉を述べたところで(いや、ホントは落ちたくて落ちたよね?)という疑惑は払拭できないだろう。 ずっと、そういうスタンスで仕事に取り組んできた。この点において、自己認識と他者からの評価は一致するはずだ。その上、反体制側とまでは言わないが、体制側ではないとの自負や意思表明もあったり……。 それはある種「わたしが

      • 雑記:Bizouxで指輪を買った話

        文字を書くことは息をすることである。 普段の私は大きく息を吸って深海に潜り込み、ひたすらに膝を抱えて波に揺られているのだけれど、時折、いや定期的に、表面張力が弾ける直前みたいな、どうしようもなくパンクしそうな波が「内側」からやってくる時がある。 その瞬間、私は初めてここが水中だと知ったように白白と口の端から泡を吐き、比例して縮んでいく肺に焦って水面を目指すのだ。 そうして太陽の照り付ける水面に辿り着いた時、私が大きく口を開けて零すのが二酸化炭素ならぬ文字なのである。その塊が

        • ぼくらの100日モラトリアム(99/100になるはずだった日)

          24日未明、病院到着までの日記はこちらから。 10月24日(火) 午前1時過ぎに分娩室に通されたが、人は誰もいなかった。人がいないどころか照明が消えており、助産師さんは電気をぱちぱちとつけながら部屋に入っていく。 結局、私が分娩台に移るまでの間に他の妊婦が運ばれてくることはなく、部屋はずっと私の貸し切りだった。 そんな状態だからか、助産師さん三名が入れ替わり立ち代わりつきっきりで様子を見てくれている。全ての時間を通して、ほぼ誰かしらが側についてくれるおかげで、逆に数分(

        • 固定された記事

        ぼくらの100日モラトリアム(7/100)

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        記事

          観測者よ、そこに座せ

          ChambreBlancheという文藝サークルで、婚活のことを書いた同人誌を計6冊(2024年5月)出した。いや、正確には4冊目の旅行記本には婚活の話は入れ(られ)なかったから、5本の婚活エッセイが存在することになる。 そのうち、5冊目の本である『魔女のふたりごと』では、「結婚相談所を退会する」ということにフォーカスしたエッセイを書いたのだが、この一本には、祖母の死というものが多分に(いや相応に?)関わっていた。 完成した『魔女のふたりごと』を観測者目線で読んだ時、当時で

          ぼくらの100日モラトリアム(98/100)

          9日前(10月17日・火) 朝からホットケーキを三枚焼く。店で出てくるもののように三枚重ねてテンションを上げたはいいものの、食べ始めたら二枚分も食べられなかった。 残った分はラップに包んで冷凍する。 いよいよ予定日まで十日を切ったので、夫氏と再度命名についての話し合い(果し合い?)を行う。 はじめの話し合いで私の温めていた案を一蹴されてから、次もどんな案も否定されるのでは、という気持ちで、本当に話し合うのが気乗りしない。小説書きの私にとって、小説を書く時登場人物の名前を決

          ぼくらの100日モラトリアム(98/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(91/100)

          16日前(10月10日・火) 夫が出社の日。明日以降、出張報告の大きめのミーティングがあるらしく、夫は出張から帰ってきてからずっと、家でも断続的に忙しなく仕事に追われている。 その上、ミーティングのゲストの接待などもあり、夜も明日・明明後日と家を空ける予定だ。 私個人としては、負担にならないように余計な雑談をぐっと控えているつもりなので、一刻も早く仕事が落ち着いて、出産後のことにもう少し目を向けて欲しい気持ち。 仕事だから仕方ないんだけど、この場合、決まっていないことが多

          ぼくらの100日モラトリアム(91/100)

          出産までの、夫とのラスト100日の二人暮らしなどを淡々と認める『ぼくらの100日モラトリアム』、執筆完了前ですが99日目にあたる日に無事に出産しております。日記自体はつけておりますので、いつ編集が終わるかわかりませんが、近いうちに続きをお届けできますように。ひとまずのご報告です。

          出産までの、夫とのラスト100日の二人暮らしなどを淡々と認める『ぼくらの100日モラトリアム』、執筆完了前ですが99日目にあたる日に無事に出産しております。日記自体はつけておりますので、いつ編集が終わるかわかりませんが、近いうちに続きをお届けできますように。ひとまずのご報告です。

          ぼくらの100日モラトリアム(84/100)

          23日前(10月3日・火) 実家からマンションへ帰って来た。 ここから数日はひとりで過ごすことになる。というのも、両親にも予定があり、私も助産師さんに「何かあった時は親族の近くより病院の近くにいる方がより良い」と言われたせいでもある。何かないのが1番いいが。 実家から支援物資(作り置き料理)をいくつか貰ってきたので、帰ってくるなりダラダラする。部屋が狭いので、大人二人でいるといつも冷房をつけていたけど、私一人だとつけなくてもいいくらい涼しくなったんだな。 その後、どうし

          ぼくらの100日モラトリアム(84/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(77/100)

          30日前(9月26日・火) 朝、二度寝を試みる。夫が普段テレワークで、私は遊びがてら運動がてら外にいることが多かったので、ようやく産休に入ったという気がする。 思う存分日記を書いたりする。しかし夜、夫に昼間何してた? と問われ、正直に答える訳にもいかないので、今日は昼寝してゴロゴロしてただけの人になってしまった。 結局腹の子の名前が決まらないまま、夫は一週間ちょっとの出張に行ってしまう。 満月の夜は出産が増えると言うが、十五夜の綺麗な月に惹かれて、一か月早い今月に出てこ

          ぼくらの100日モラトリアム(77/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(70/100)

          37日前(9月19日・火) 引き続き実家にいる。人より長年過ごした実家とはいえ、枕が変わったことでポケモンスリープでいう睡眠タイプが変わったので、私の今はここにはないんだな、と感じる。 あの頃はこの天井を見ながら、何にもなれない自分への焦燥感に駆られたまま、膨らみ過ぎた罪悪感に押し潰されて死ぬんだと思っていた。 自分の家族を持つことがゴールでは無いけれど、この家族帯は私にとって錆びた歯車だったから「もっと別の何か」が世界にあるのかを知りたかった。そのためには、自らそれを持

          ぼくらの100日モラトリアム(70/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(63/100)

          44日前(9月12日・火) あと三日で仕事が終わるなんて考えられないほど、仕事が追い付かなくて実感がわかない。そう思っていたところに、先輩社員から産休前の餞別というかお祝いのような贈り物をいただき、あ〜私ほんとうに会社しばらく来なくなるんだ、と少し実感する。 ベビーカーについて本腰を入れて検討する。ランチの時間に先輩に話を聞いていたら、ベビーカーでマウントを取ってくる人もいるらしくて恐ろしい。 自分の気に入ったベビーカーだったら、自慢なんてしなくてもただ楽しい気持ちにな

          ぼくらの100日モラトリアム(63/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(56/100)

          51日前(9月5日・火) 今日も会社に行きたくない。仕事が立て込んでいる。 本当なら9月頭から有給消化して優雅にお休みを取りたかったのに、状況のすべてがそれを許さない。会社に行きたくな過ぎていつもの時間に起きれず、慌てて家を出て上島珈琲で朝食をとる。さらに、ビジネススタイル的なパンツを履きたくなくて、いかにも妊婦なワンピで出社する。 50日前(9月6日・水) 今日はもぎ取った有給で、イケメン役者育成ゲームA3!の期間限定展示『memoria』に友人らと行く日。朝のんび

          ぼくらの100日モラトリアム(56/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(49/100)

          58日前(8月29日・火) 在宅勤務。急に産んだ後のことが不安になり、BGMに流していた森久保祥太郎を聴きながら涙ぐんでしまって、べそべそしながら仕事をする。 夜、運動がてら、夫氏と新大久保を散策。 焼肉屋や大通りのカフェには人がいたけど、少し路地入ったところのカフェには人がいない。 まぁ今日については、さすがに火曜日だからかな。 すっかり私の腹をぽんぽんと叩くのが手癖になっている夫が、帰りの電車でもぽんぽんしていたら、うっかり女性が席を譲ってくれる。 ごめんなさい、

          ぼくらの100日モラトリアム(49/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(42/100)

          65日前(8月22日・火) 昨日再配達を頼んだ自治体からの出産応援ギフト券が届く。カタログギフト形式のギフトで、50,000pt分を商品と交換できるものだ。 内容をペラペラ見ていくと、Amazonで買おうと思っていたくまさんのベビーバスを発見して小躍りする。 後は搾乳器とかオムツ用ゴミ箱とか、デカめの品で配送の手間を省くのが楽なのかな。というか、搾乳器ってネーミング凄いよな……医療的な正式用語なのだろうが、どうしたって字面の圧が強い。 バスケのW杯が俄にわかに熱を帯びて

          ぼくらの100日モラトリアム(42/100)

          ぼくらの100日モラトリアム(35/100)

          72日前(8月15日・火) 朝、とうもろこしピラフを作る。 そこそこ美味しく出来た気がしたので、普段はメシウマな夫には敢えて聞かないが、試しに「これ美味しくない?」と聞いたら反応が鈍かったので、好みではなかったのかも。 個人的には、前日の残り物や野菜と合わせて、かわいい和風ワンプレートブランチになったので満足。 引き続き天気がグズグズしているので、昼間は自宅待機。夜はずっと家にいるのにも耐えかねて、新大久保の韓国焼肉屋(わら火)に行く。 昨日も新大久保行った気がすると

          ぼくらの100日モラトリアム(35/100)