愛と死の物語—「星の王子さま」
サン=テグジュペリの「星の王子さま」はこれまで三回ほど読んだと思うが、どんな話だったかあまり記憶に残っていない。特別心を動かされた、ということもなかった。
今回読んだのは、定期的に参加している読書会の課題本だったからだ。
そんな消極的な理由で読んだくらいで正直なところ期待はしていなかったのだが、意外にも引き込まれて、気付くとメモを取りながら丁寧に内容を追いかけていた。
こんなに深い内容だったのかと驚いた。
王子さまの成長の物語「星の王子さま」は、愛するとは何か、という