見えないものを見る力
ハロハロラボには、Covid-19の感染対策のため集団生活の学校への登校を見合わせ家庭で学習しているお子さん達もいます。
ウィルスは目に見えない。見えないものを見ようとして、行動を変えているお子さん達は素晴らしいと思います。
見えないものは見えないから、見えないふりするのはとても簡単です。また、残念ながら今の学校のあり方は見えている物さえ見えないふりをするしかないような体制なのではないかと思います。
年間19万人以上いる小中学校の不登校生に対しても、公教育内で対応ができているとは言えない状況です。しかも、不登校生は今に始まった問題ではないのに、ずっとずっと見えないふりしてその場しのぎで何もしてこなかったからこの現状だといってもいいと思っています。もし、何らかの対応があれば、きっとコロナ禍でもっと役に立っていたと思われます。
現時点で私の住んでいる県では、学級でコロナ感染者が多数の場合、学級閉鎖をしています。一人一台タブレットを配布したにもかかわらず、学びを止めていることになると思います。オンライン授業や授業のアーカイブがあれば、教育機会が損失されることなく、何度でも学び直しができます。これは、不登校や感染した子どもだけでなく、どの子ども達にとってもメリットこそあれデメリットはないのではないでしょうか?
「学びを止めない」は「登校ありき」でしか進んでおらず、感染した子どもは自己責任のように学習の機会や行事への参加の機会がありません。感染対策で家庭で学習する事を選択した子どもも同様です。
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」を2030年までに実践するためにハロハロラボは実効的な場として継続的に活動を続けます。あとたった8年しかありません。2020年の一斉休校から学校ではいまだに対策が不十分ですが、漫然と感染者を増やすだけでなく、学校での感染を防ぐ対策・学びを止めない学校の実現を望んでいます。
海外の学校のない地域に学校を建設することに目が行きがちですが、日本の問題を見ない振りせず、取り組むべきだと思っています。子ども達の声も見えない振りせず、子どもの声を聞き、生きやすい社会になるように、できることをハロハロラボでやっていきたいです。
(文責 ハロハロラボ代表 小川)