21gに
大人になった
それは何故そう思ったのだろう
一人暮らしを始めたから?
仕事をし始めたから?
何だかそんな年齢になったからだろうか
自分で好きなことができる
それなのに
何故 何もしなかったのだろう
子どもの頃はあれほど憧れていた自由をやっと
手にしたというのに
休日に 朝からお酒を飲む いいだろう
目的もなく電車に乗って移動する
部屋のテーブルの上に乗る 今は誰も怒らない
習い事を始めてもいい
急に昼から悲しくなって部屋で泣き喚くのもいい
1人で子どもの頃気に入っていたおもちゃで遊んだって
人っ子1人消える真夜中
10秒だけ道路の真ん中で寝そべって星を眺めたい
部屋でシャボン玉を吹きたい
小さな小さな木屋を建てて
一面に 壁に床に天井に
自分が他が彩られるのを気にせず
好き勝手に今を描きたい
やりたい事は山程あるのに
どれもせず どうして
どうしてしたくない事ばかり進んでやっているのだろうか
これが大人なのだろうか
救いはないのだろうか
なら 一生子どもでいたのに
なのに何故 大人は大人になる事を勧めてくるのだろう
仲間を増やしたいのだろうか
大人と言われる様になった今
私は、子どもである方が魅力的な気がしてならない
免罪符などいくらあっても困らない
世の仕組みを知らない方が
可能性を想像しやすい 無限だ
何者にもなれると思え 何より
何より 涙が出そうな程にわくわくできる
これ程の幸福はない
サンタを信じ 毎年祈ったあの頃は
心だけだとしてもずっと私の中にある
ありえないのなら 可能にしたい
努力するだけなら誰の許可も教養もいらない
生きて憶い望み強く強く毎朝起きる事が出来るのなら
それで申し分無し 実現可能 比較などいらない
るふるふる
21gに全ての愛を