世界一早い2024年6月の読書振り返り10冊
まだ6月中旬だが、心は第2四半期のスタートダッシュに向かっているので、ここで6月の読書に区切りをつけ振り返る。
「世界一早い」かどうかは誰も検証できないし、私に難癖つける人はいないと思うので笑、このまますすめる。
今月は、④⑤⑥が「多様性」というテーマで共通っぽいが、いつも以上にバラバラ感。これぞ私自慢の?読書の多様性である。
①世界は経営でできている(岩尾俊兵)
経営がテーマでは珍しいベストセラー。
が、企業経営にはほとんど触れられない。
自虐ネタや風刺に満ちた文章は好き嫌いが分かれそうだが、あえて目先をずらすことで本質に導こうとする意図か…すべては最後にわかる。
「価値有限思考」に陥り「他責」「奪い合い」に走る世の中へ警鐘を鳴らし読者へ新しい価値を提供してくれる。
果たしてキャリアコンサルタントは経営できているか???
②老いる意味(森村誠一)
著者は老人性うつ病と認知症を併発しながらも克服、90歳まで常に未来志向で生き抜いた。
「100歳まで現役」は叶わなかったが、「日に新た」の志を持ち続け自ら理想の「老人の証明」を示した。
「死」を間近にしながらも“よりよく生きる執念”を感じた一冊である。
③心はどこへ消えた?(東畑開人)
クライエント(相談者)と接するとき、クライエントの何を見ているのだろうか…心を見ているのか、そして自分の心はどこにあるのか。
さまざまな難しい問題を抱える相談者の数だけ心がある。
中には心の存在がまったく(自分には)見えない場合もある・・・
心探しの旅は続く。
私は相談員として仕事を初めてまだ3カ月目、スキルはなくとも“心”で寄り添うことはできるはず。そんな思いに浸ることができた一冊。
④トランスジェンダー入門(周司あきら/高井ゆと里)
業務で性区別に疑問を感じながらも現実にはまだ必要な情報として求められる。本書での強い論調の主張はマイノリティだからこそと受け入れたい。
トランスジェンダーを正しく理解し「他者の靴を履く」入口に立とう。
⑤知的障害を抱えた子どもたち 理解・支援・将来(平岩幹男)
発達障害に関する著書は多数あれど、知的障害に関するものは少ない。
半世紀に亘り子どもの診療・支援に携わった著者が、子どもと関わるすべての大人が知っておきたい内容をまとめてくれている。
幼少期にレッテルを貼らず、正しい知識で大人がサポートしていくことが重要だと痛感する。
特に教育のあり方・果たす役割は大きいとも感じた。
⑥図説 ツタンカーメン王(仁田三夫/村治笙子)
鮮明で質量ともに充実のカラー写真が秀逸。
華やかに彩られた日用品を通して、少年王ツタンカーメンの日常が目の前に甦る。発見者カーターの影の部分にも触れられているのは貴重な記述か。
王妃が捧げた花輪、3300年の歳月を経て人間の心に触れるロマンに感動する。妻に愛されたツタンカーメン、いいなあ笑。
⑦チームを動かし結果を出す方法!13歳からのリーダーの教科書(安部哲也)
次は前々職でお付き合いのあった企業経営者の著書。
パナソニックにて国内外でリーダーシップ・マネジメント経験後、
人財開発・コンサルティング会社を立ち上げた著者よる
“世界一わかり易いリーダーシップ入門書”。
タイトル通り中学生を始めとした若い人を対象にしているため、イラストをふんだんに使って誰にでもわかりやすい言葉で丁寧に説明してくれる。
が、内容は本格的でゴールは“世界標準”。
「最近の若い者は…」と嘆く前に、背中を見られている私たち大人が先に読んで、子どもや後進の育成に役立てたい。
リーダーシップ素養のない人はいないのだ。
私も13歳から本書を読んでいればもう少し出世していたかもしれない笑。
⑧烏に単は似合わない(阿部智里)
『烏は主を選ばない』のタイトルで4月よりNHKにて放送されている八咫烏シリーズ。本作はTVシリーズにも登場する
「十二国記」と「薬屋のひとりごと」を足して2で割ってアメリカンな印象の舞台は恐らく日本の平安王朝がモチーフ。
朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君を中心に展開。読み始めと最後で主人公(と思っていた人物)と物語は予想外な方向・展開へ・・・
《烏は主を選ばない(TVアニメ)》
美しくも風変わりな若宮に仕えることになった八咫烏の少年・雪哉が、日嗣の御子の座をめぐる陰謀の渦に巻き込まれていくバディの物語。
原作の第一話「烏に単は似合わない」と時間軸を合わせて編集されており、その効果としてエンタメ性が一層増強され展開が面白い。
権力闘争をめぐるドロドロ感も楽しい。
⑨大阪弁の犬(山上たつひこ)
▼この記事で紹介した著書。
5月の投稿に使いながら6月の読書に入っている。
誰も気にしないと思うので良しとする^^
⑩発達障害の人が見ている世界(岩瀬利郎)
小学生のとき「道徳」の時間に「相手の立場になって考えよう」と教えられ「そうだな」と思った。
②④同様、果たして今「他者の靴をはく」がどれだけできているだろうか。
今からでも遅くない、あとは実践あるのみ。
各著書の紹介は短いながらも、10冊もあるために長文となりましたが、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
「転職しても読書」「歯を磨くように読書」順調に展開しております。
こうして振り返るのも楽しいので、続くモチベーションになっています。
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