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行動のすゝめ 完璧なんて無い

トレーナーをしていると、どうやったら痩せますか?と聞かれることが多いです。ひと言で答えると、やる事をやれば痩せますとしか言いようがありません。
方法を知っても何も変わらなくて、やってこそ成果が顕れます。
言いかえると、経験しない限り何も変わりません。

準備ができたら行動しよう。
もっと上手になったら行動しよう。
そんな風に二の足を踏んでいませんか。
完璧なんて無いし、正解もありません。
やったから成果が出るし、やったから上手になる。
準備ができたから成果が出るのではなく、やったから成果が出ます。

行動してこそ成果を得る。この点をトレーナー目線でまとめていきます。


完璧主義より経験主義

完璧なスーパーマンは居ないし万人に効果のある完璧な方法もありません。

例えば健康的な食事。
究極の食事法をひとつ挙げろと言われたら、現時点の私はケトジェニックと答えます。その上で、身体に悪そうなものを避けて、バランスよく食べましょうとお答えします。
なにより、私自身ケトジェニックを断念しています。

ケトジェニックは優れた食事法ですが、雑に行うと健康を害する可能性も高いと考えています。効果的かつ健康的に行うには膨大な知識が必要で、栄養素の知識だけではなく、生化学的な知識も必要です。また、個人個人の体質によりアプローチも変わるため、的確に指導できる方もごく限られるでしょう。
なにより、普通に生活していると実践が難しいうえ、苦痛を感じる事なく行えている方は多くはないと思います。
もし今後、ケトジェニックにチャレンジするとしたら、信頼できる専門家の指導の下で行います。

いまの私は、お菓子や加工食品を避け、三大栄養素を摂りつつ不足分をサプリメントで補うといった食事に落ち着いています。それで健康も保たれていますし、肉体的な能力でも一般的な40代男性として上位に位置している自負があります。
これらは、知識不足ながらも「試した」からこそお話しできることです。
「経験」したからこそ、自分にとって好ましい食事と好ましい健康状態を手に入れる事ができたのです。
未熟なのは当たり前で、未熟なまま経験を積むことで自分なりの最適解にたどり着くのです。

余談ですが、食事だけで痩せる。運動だけで痩せる。エステだけで痩せる。は幻想です。確かに痩せることは可能ですが、どこかで無理が生じます。
健康的な心身であるためには複合的なアプローチが必要です。これも経験しないと分からない事ですけどね。


ハードルは低く

行動するにあたって、高い目標を設定しがちです。
目標が高いのは素晴らしいですが、途中で挫折してしまう方は最初のハードルを高くし過ぎているように見受けられます。

私がトレーナーとして初回のお客様に必ず申し上げるのが、「とにかく楽をしましょう」という事です。
ハードルは低く低く。ど根性禁止。
扱っているものが運動なので分かりやすいのですが、皆さん運動は苦しいものだという刷り込みをされているように感じます。
アスリートならばど根性も必要かもしれません。
成績が数値に現れるようなシビアな世界ですし、なによりもスポーツでお金を稼いでいる訳ですから。苦しいトレーニングに絶える甲斐もあるでしょう。

ところが我々はアスリートではありません。
地下鉄出口から会社入り口までのタイムが1秒縮んでも給与は上がりませんよね。
運動に限らず、他者からの評価のために行っている事ならば努力は惜しまず、ど根性で進むことを選択しても良いでしょう。
しかし自分のための運動であれば、いかにして継続するか。地道に続けていけるか。の方が重要です。
まずは継続できなければ上達もありません。
そして、自分の成長のために行っているのですから、まずは継続できる程度の負荷で行うのが最適です。
自分以外誰も評価しませんから。ハードルを下げて、とにかく継続できる範囲でチャレンジし続けましょう。

運動以外でも全く同じです。ハードルを上げすぎない。
まずは継続を狙って経験を積むことを第一に、地道に続けていきましょう。
そのうち呼吸するかの如く当たり前になっていきます。そうしたら、勝手にハードルは上がっていきますよ。
失敗しても、失敗という経験が積み上がります。失敗が糧になる事を知ると、そもそも失敗という概念も消え去りますね。
未熟を恐れず、経験を積みに行くことをお勧めします。

そして不思議なのですが、評価を求めず続けていると、ずっと後に意外なところで評価されるものです。たとえ成果が出ないと感じていても、誰かがどこかで見てくれている事をお忘れなく。

誰も褒めてくれなくてもやり続ける。
なにより自分のための努力って、そういうものではないでしょうか。

最後に、私のトレーニングを受講して頂いたお客様のツイートを張り付けておきます。
自分のための努力。そして継続の大切さを知る方の言葉は胸に響きますね。


今回はここまで。最後までお読み頂き有難うございました。

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