問題解決力がアップする!ロジックツリーを作ってみよう。
日々の仕事を効率的に進めていくために、「ロジカルシンキング(論理的思考)」が求められるシーンは多いです。
とはいえ、
「ロジカルに考えるってどういうこと?」
「上司や目上の人にも的確に意見を言いたい」
「わかりやすく伝えたいけど伝わってるのかわからない......」
という方も多いと思います。
物事を論理的に考える癖をつけられると、自分の意見を的確に伝えたり、相手の話を整理しながら意図を正確に汲み取れるようになります。1対1での会話はもちろん、大勢に主張を伝えるプレゼンテーションなどあらゆる場面において役立ちます。
HeaRは累計100社以上のコンサルティング実績があります。クライアントへの提案やコミュニケーションの場面では、ロジカルな思考・話し方が求められます。
今回の記事ではその知見を元に、ロジカルに物事を考える方法をご紹介していきます。
具体的には、
- ロジックツリーの基本
- 活用シーンやメリットなど
- ロジックツリー作成時のポイントや注意点
などの重要な部分をピックアップしてご紹介していきます。
1. ロジックツリーとは
ロジックツリーとは
まずは、大きな1本の木をイメージしてみてください。
木の幹からいくつかの枝に分かれていて、その枝にはさらにたくさんの葉や実がついています。
これが、1つの木として成り立っていますね。
物事の成り立ちも同じように表現することができます。
世の中の物事はたくさんの要素が絡み合っており、それが1つの機能をなしています。
言い換えてみると、1つ1つの細かい課題によって物事は成り立っているということです。
つまり、物事の分析や問題の解決をスムーズにしていくために、1つの問題を要素(課題)分解しながら考えていくことで、どのような思考やアクションを取るべきなのかが明確にわかるようになります。
このように物事の問題や課題をツリーのように分解し、よりロジカルに原因や解決方法を探していくツールを「ロジックツリー」と呼びます。
ロジックツリーの活用シーン
A:要素を網羅的に(全体的に)把握したいとき
例えば、どんな家に住みたいのかを考えたい際には、選択肢がどのくらいあるのかを洗い出すことができるので希望に合わせて探すことができます。
B:根本的な原因が何かを突き止めたいとき
痩せたいけどうまくいかない......!という悩みがある場合には、どうして痩せないのか、何が悪いのかがわかるのでご自身にあった改善策が見つかるかもしれません。
C:問題に対しての解決策や改善策を挙げたいとき
HPへの流入を増やしたいという例でいくと、どのような行動を起こしたら良いのか、起こりうるアクションを比較してあげてみることでどの方法が一番流入に繋がりそうなのかを考えることができます。
D:事業などで目標設定をして計画的に進めていくとき
KGI(経営目標達成指標)を設定し、それを達成するための中間目標であるKPI(重要業績評価指標)を設定します。達成するための細かいKPIを設定することで日々のアクションに紐付けをしていきます。
KPIを用いたツリーを作成する際の特徴は、各要素に数値が関係していることです。
この各KPIの数値に対しての進捗を定期的に確認することで、KGIの達成に向けてチームの動きを統率しやすくなります。
2. ロジックツリーを作成するメリット
・問題の発見や原因の特定がしやすくなる
問題を適切に分解していくことで、原因の特定がしやすくなります。
また全体の把握から徐々に細かく掘り下げて問題の原因を特定しやすくなります。
・問題の解決策が見つけやすくなる
ロジックツリーを使って要素分解していくと、解決が必要な部分が見つけやすくなります。
解決が必要な箇所が特定できたら、次に解決するためのアイデアを分解し、効果的な解決策を選択します。
・アクションの優先順位がつけやすくなる
網羅的に問題やアクションを分解することで、効果が最大化できる取り組みは何か?など、優先順位をつけることが容易になります。
3. 【Work Section】ロジックツリーを作ってみよう
ここまででロジックツリーについての概要は理解できたかと思います。
ただ「わかる」だけでは身につきません。ここからは、実際にロジックツリーの作成に取り組んでみましょう。学んだことはすぐ「やってみる」。セットで実行していくと定着が早いです。(実際の「シゴトレ」セッションで行っているワークです)
以下よりロジックツリーのテンプレートがダウンロードできます。ご活用ください。
ロジックツリーの手順と注意点
① 問題の定義は何かを明確にする
定義が何かをはっきりさせないと全体が見えなくなってしまいロジックツリーが崩壊してしまいます。目指すべきポイントがどこなのかがわからなくなってしまうと解決法やその後のアクション方法も大きく変わってくるので「定義」を明確にしましょう。
② たたき台ではMECEを意識する
MECEとは・・・
Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略です。
(お互いに 重複せず、全体的に 漏れがない)
つまりは、ダブりがなく漏れがないという状態ということです。
③ 因果関係が成り立っているかチェックする
左側の主題と、右側の枝分かれして部分の一番右端部分が結びついているのかを確認します。
「〇〇(左側)」 するために 「△△(右端)」をすることができるのような言い換えができるかどうかで簡易的ですがチェックができます。
④ 優先順位を明確にし行動を起こす
問題の原因や具体的な解決策がわかったら、優先順位をつけて行動に起こします。
もちろん、全ての策を実行していくことが大切ではあるのですが、優先度の高いものから確実に実行していくことで、限られた時間と資源を無駄にすることなく効率良く解決することができます。
まとめ
「シゴトレ」では専属トレーナーとのセッションを通じ、より質の高い事業分析を可能にします。また作成したロジックツリーの活用方法についても、ご自身の状況に合わせながらお伝えしていきます。
再現性の高い事業戦略や企画の立案をし、自社成長に貢献していきたい。そんなあなたの想い・覚悟に向き合い、成果に変えるお手伝いをさせてください。
まずは無料でご相談も承っております。お気軽にご連絡ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?