HSP HSC 「先天的なHSP気質と後天的な内向的・外向的性格」
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^-^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今日も暑くなりましたね。(2020/6/17)
皆さんは体調を崩していないですか?
私は今日はもう、麦茶をガブガブ飲んでいました(;^_^
外出していたんですが、 空を見ながら
「なんだか夏の空になってきたなぁ」
と無意識に感じている私が今日はいました。
空を見て夏を感じること。
昔から私は無意識にやっていたようです。
皆さんも同じような感覚で空を見ていますか?
自然の季節の移り変わりを。
自然の中で無意識に私たちは感じている。
誰に教わることもなく。
身体感覚を使っているんですね。
眼に入る空の表情から。
身体を過ぎていく風の感触とか。
鳥の鳴く声が嬉しそうとか。
雨の降り始める様が変わったとか。
少しずつ移り変わる季節を。
その微妙な違いを私たちの身体はいつも自然に感じている。
そんな事を今日はぼんやり考えていました(^^)
今回は、 「先天的なHSP気質と後天的な内向的・外向的性格」についてお話ししていきますね。
目次
1.HSPについて
2.先天的なHSPと後天的な内向的・外向的性格
1.HSPについて
まずHSPについてお話ししていきますね。
1990年代にエレイン・N・アーロン博士によって高敏感性の研究がされていました。科学的専門用語では感覚処理感受性(SPS)
そして博士はその敏感性の値が高い人を
HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン )人一倍敏感な子供をHSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)と呼んでいます。
エレインアーロン博士自身もHSPで、博士の子供もHSCだったようです。
【HSP】
• HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン )人一倍敏感な人
• HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供
• HSS (ハイ・センセーション・シーキング )人一倍敏感な人・刺激を求める人
そして、博士によると全人口の15%~20%がHSPと言われています。
5人に1人がHSPということになります。
そしてさらにそのHSPの30%の人口の約6%が 外向型のHSPという気質の人もいるとされています。
HSPは病名ではなくてあくまで気質というものになります。
さらに他の種族100種類以上にもHSP気質は存在したことを発見したそうです。
これらは生まれ持った脳機能に関係しているようです 。HSPの人は脳の扁桃体。不安や危険を判断する部分の働きが、生まれつき強く不安・恐怖そんな部分を感じる神経回路も敏感に働くため。
【HSPの四つの性質】
①深く考え事をする
②常に刺激を受けやすい
③共感力が高く、感情の反応が強い
④些細な刺激を察知する
HSPについては、 たくさんの本、漫画。後はネット上で詳しく調べることができます。気になった方はそちらをチェックしていただけると良いと思います。
アーロン博士のサイトでHSP診断ができます↓
今回は主にHSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)にフォーカスしてHSCの特性を探りながら、私自身も HSCだったことを踏まえて、その体験や経験をお伝えしていきたいと思います。
私の主観でお話していくこともあります。そのように聴いて頂けると嬉しいです 。
ここでの情報や意見交換によって、HSPの理解と新しい発見やそれぞれの安心に一つでもなることを願っています。
2.先天的なHSPと後天的な内向的・外向的性格
アーロン博士は人の敏感さについて研究していました。
人種にも関係なく約5人に1人は HSPだったようです。
アーロン博士はHSPの研究をする前にあるセラピスト仲間から。
「 あなたは人よりとても敏感ですよね」
と言われたことがきっかけで、 HSPの研究をすることになったようです。
そしてアーロン博士は勤務先のカウンセリングルームや大学で、敏感体質の人のインタビューなどを行っていって研究していきました。
私自身小さい時はHSPという言葉を知りませんでしたし世間でもHSPという言葉を使っている人はいませんでした。
私はよく小さい時「内気な子だよね」と言われたり。
大人になってからは「内向的な人だよね」と言われたりしました。
内向的というラベルを貼られていたと思います。
又、私自身もそのような性格なのだろうと私自身をラベリングしていました。
きっと外向的な人たちから見た私自身は、 私は普通に生活していたとしても。
そのように何か内気な子供。大人。
内向的な行動をとっているように見えていたのでしょう。
私自身、内向的と外向的と二極化して。
ものごとを観ることが多かったようです。
しかし、HSPの事を調べていく内に、少しその捉え方は変わってきました。
HSPと内向的は意味が違っていますよね。
これはよく、HSP =内向的と思われていますよね 。
当初私もそのように思っていました。
これはHSPは内向型と表されることが一つの要因なのかもしれません。
アーロン博士によると、
• 内向的…集団に属したり、 知らない人と会ったりするより、ごく限られた人と親しくなるのを好む性格の人のことです。
• 外向的…大勢で集まったり、色々な人と知り合ったり。 広く浅く付き合うのを楽しんだりすることができる性格のことです。
これは、HSPの中の外向型というHSPの人達がいますよね。
このことから敏感=内向的という枠組みではないということになります。
アーロン博士は70%は外から受けた刺激を減らす一つの方法として内向的になった。
後天的に内向的になったHSPと言っています。
それでは30%の外向的な人はどうでしょうか。
アーロン博士によると、次の四つのポイントが挙げられます。
【HSSの四つのポイント】
①安心できる環境で愛情を多く受け取った人。
②家族から社交的になるように厳しく躾けられた人
③周囲の期待に応えるために厳しい訓練を受けた人
④誰にも依存しないと外向的な思考をとると自分自身で決めた人
HSSとなった要因はもちろんこれ以外に当てはまることもあるかと思います。
それぞれの育ってきた環境は様々ですし、個性もそれぞれ違っています。
敏感であるHSP =内向的ということにはならないですよね。
臆病、神経質、心配性、 落ち込みがちな性格は、遺伝的なものではなくて。
後天的なものであるということが分かってきます。
HSPは脳の危険を察知する機能が過剰に働いていることから。
その気質を現しているんですよね。
アーロン博士はHSPチェックリストを実施した際。
HSPだった人はすぐにそのアンケートの意味を理解していたそうです。
私自身もアーロン博士のサイトのチェック表を見ているとき。
自分の内面の性質を言語化されて見透かされているような感覚でチェック表をみていました。
また非HSPの人にとっては、アンケートの答えを全ていいえで答えたり。
アンケート自体の質問をあまり理解していないことがあったりしたそうです。
「性質の異なる人」=HSPという気質を指すようになったわけなんですね。
私自身も小さい頃、外で遊ぶこと自体は嫌いではなかったんですよね。
その遊びの中で受ける外部からの刺激とか。
その中で関わる人間関係による感情の伝達や受信がうまくできなくて。
ミスコミュニケーションが起こる。
そのことによってストレスが溜まり、
「苦痛を味わいたくないな」と臆病になったり。
「同じ不安な環境に行きたくないな」と心配症になったり。
そんな事を繰り返していくうちに落ち込みやすくなっていたように感じます。
HSPの気質によって「内向的な考え方になっていった」と考えることができますよね。
自分の子供がHSCの気質を持っていることを知らないで子育てをしていく母親、父親にとって。
子供に良かれと思っていた教育とか。
声かけとか行動。
それらが逆にHSCに苦しみや悲しみを与えてしまう。
そんなこともあるのかもしれませんよね。
このHSPの脳の気質と、気質によって内向的になっていったという後天的な部分。
この違いをまずは知っておくと良いのかもしれませんよね。
「この子はHSCだとしたら、もしかしたら刺激に反応して集団生活が怖いのかもしれないな」
「気質が関係して人との接触を避けているのかな?」
「自分の個性の影響で何か他の人と共感できなくて悩んでいるのかも」
そのようなフレーム(視点)を持ってあげて。
子供に優しく接してあげると良いのかもしれません。
今回は「先天的なHSPと後天的な内向的・外向的性格」についてお話しさせていただきました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました
それではまたお逢いしましょう(^-^)
エレイン・N・アーロン博士のHSCの本です↓