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【鍼灸柔整】こんな面接は落ちるぞ!5選

みなさんこんにちは。

所属先で採用担当をしています
花田隼人(@hokkaido_wakate)です。

求職者の面接を担当すると、
「こちらが求めている答えと違う」
という感想を持つことが多々あります。

そこで、
「こんな面接は落ちる」という
受け答えを5つ厳選してお伝えします。





あくまで花田基準ですので、ここでご紹介するものと、他社の基準には差がある可能性はあります。しかし、大外れはしない、平均に良い感触を得やすいポイントをお伝えします。採用担当者の目にはどう映っているのかを考える際の参考になさってください。



1.「自分はこれができます!」が無い


「あなたが得意なことは何ですか?」
「あなたは何を頑張ってきましたか?」
「入社後どのような点で貢献できますか?」

このような質問に、
明確に「自分これができます!」と
返せないのは非常に痛いポイントです。

学生だとしても、
育成することが前提でも、
「戦力になる」という意識が
あるかどうかは厳しく見られています。

しかも、
ただ回答できればいいわけではありません。

その内容が「魅力的」でなければいけません。

このときの答え方として、
「端的に答える」というのはおすすめしません。

ほんのちょっと”語って”ください。
長いと嫌われますので、ちょっとでいいです。

本当に自信があるもの。
こだわっているもの。

そういったものは、
その人にしかできない
「固有の言い回し」がみられるものです。

その得意だということに、
オリジナリティがみられるかどうか?
というところを見ています。

例えば、

「手技が得意です。たくさん練習してきました。」

という回答と、

「手技が得意です。終業後の練習会では、誰よりも遅くまで残って練習していましたし、今でも社外のセミナーはよく行きます。この身一つで治療できるのが理想であり、こだわりです。」

という回答、
どちらが印象が良いでしょうか?

というと、
間違いなく後者です。

それだけ喋ることができる
「体験」「こだわり」「熱意」があるわけです。

そしてこだわりを持つだけの
エピソードや行動歴も大切です。


「手技に自信があります!」と言っても、

社外のセミナー参加経験が無かったり、執拗に研修制度や社内勉強会を求める様子では、前職で学んだごく限られた世界の中で「自信がある」と勘違いしているように見えます。

例え新卒であったとしても、
「就職先で学ぶ意欲」ではなく、
「就職先で戦力になる意識」

アピールできるようにしましょう。

「学生時代こういううことをやってきました。」
「人よりこういうことができます。」

「だからこの点では
 即戦力になれると思っています。」

と言えることが大切です。




2.コストをかけて行動できない


人間関係のストレス。
お金をかけること。
時間がかかるもの。
すぐには成果が出ないもの。
体力が要るもの。

そういった「コスト」がかかることに、
前向きになれる人は印象が良いです。

休日を使って社外の勉強会に行く。
苦手の上司がいる飲み会に行く。
毎日コツコツ勉強をする。

早急に新患が欲しい時に
チラシを手にして屋外でキャッチを試みる。

足で稼いで
ポスティング活動をする。

こういった行動ができるかどうかは、

一見億劫なことに
積極的に取り組めるか?

そのデメリットの中に
メリットを見出すことができるか?

という心の在りようが
非常に表れやすい所です。

働く中で嫌なことや苦手なこと、
できれば避けたいことは必ず出会います。
上から嫌な指示が下りてくるかもしれません。

そんな時に、

こういうデメリットはあるけれど
こういうメリットがある。

デメリットをなるべく少なくして、
メリットを多く享受する方法はないだろうか?

…と考えられる人と
働きたいと考えるものです。

「飲み会は気を遣うので苦手です」
「休日にセミナーに参加したことはありません」
「給与が出ないなら勉強はしません」
「施術は好きですがチラシ配りは嫌いです」

そんなコストを避ける様子は
非常に印象が悪いといえます。




3.人との交流が苦手


苦手でも構いません。
ただ、自分なりの改善策は実行中でいてください。

施術中の会話ができるかどうか。
苦手な上司と関われるかどうか。
飲み会の席につけるかどうか。
同僚と仲良くできるかどうか。
患者と会話を作れるかどうか。

職場は人と人が関わる
「社会」ですので、

人と関わることが苦手だとしても、
”それなりの処世術”を確立しなければ
「集団」として成り立たなくなります。

それができる人かどうかを見極めるには、

「人と関わることが苦手」という短所を
まずは自分の中で理解し、

その短所をどう扱ってきたのか、
どう考え、どう振る舞い、どう生きることで、
その短所によって
誰かを不快にさせないよう頑張ってきたのか。

そういった「内的な努力歴」
面接をする側としては確認したくなります。

もちろん返答によっては
「大して何にもしてきていないな」となるため、
これも実績ありきになります。

「こういう短所があるけれど、こういう考え方や、こんなやり方をするようにしたら、こういう変化があって、こういう良いことがありました。上手くいかない時もありますが、短所とはうまく付き合えています。」

といった形にまとめて
アピールに変えられるとベストです。




4.自分の意思で動けない


例えば、
「学びたいです」といって
面接を受けに来る人がいます。

職場は学校じゃありません。
しかし多くの学びを得ることはできます。

この場合は物事の順序を逆にしましょう。

「御社でこういうことを学んで、こういう成長をして、こういう貢献をしたいです。」

ではなく、

「御社でこういう貢献をして、こういう結果を出しながら、そのなかで自分もこういう経験を積んで築きや学びに変えていきたいです。」

この順番なら、
いくぶんか聞こえは良くなります。


ただこれでも、
「学びたい系の人」からは脱却できていません。

志望理由として動かせないのであれば、
「社外でも学ぶ」という姿勢を見せましょう。

要は「学び」を「会社」に求めるのではなく、

「自分で」
「自分の時間を使って」
「誰に場を設けられるわけでもなく勝手にやる」

そういう計画や経験を
明確に伝える必要があるということです。


考えても見てください。

社内勉強会に割く時間、
そこに割かれる経費、
資料を作成する手間ひま、
「勉強するぞ」とやる気を出させるマネジメント。

そういったことをしないと
伸びてくれない人を採用したいでしょうか?


会社から教えることは
最低限の内容ですし、
会社にとって
都合のいい学びしか与えられません。

会社で教えられること以外を
実践にされると管理が困る
という会社もあるでしょうけれど、
「意欲の有無」と「集団行動」は別の話です。

まずは「能動的に動ける」ということを
最低限アピールできるようにしましょう。


ちなみにですが、
人材紹介を通じての面接は、
非常にハードルが上がります。

まず紹介料として約100万円(※)を
採用時に紹介会社へ支払う必要があります。

※およそ年収の3割程度

100万円払うのであれば、
それだけ「良い人」が欲しい。

そういう採用基準になります。

(もしくは、「100万円払ってもいいからすぐに人が欲しい。誰でもいい。」という状況か。)


そしてこの100万円を、
大事に大事に払いたいと考えている時。

紹介会社を通じて面接を受ける求職者には、
こんな感情を抱くことも、事実あります。

「なんで、直接自分で申し込んでこないんだ?」

通勤できる範囲に住んでいて、
その近辺で就職したいと思っていて、

「(地域名) 整骨院」で検索すれば
いくらでも候補は出てくるわけです。

各社のホームページを見て、
求人状況を確認する。

募集しているかどうか
電話をして問い合わせる。

求人票を自宅に送付してもらう。
院内の見学を依頼する。


全部、自分でできることですよね?


自分が働く職場でありながら、
これをマルっと人材紹介会社に
「任せてしまっている」。

そう映ったときに、

「主体性が無い人」
「自分で考えて自分で動けない人」
「手間のかかることを嫌う人」

そんなネガティブなイメージを持たれる

もしくは、
そういう人ではないかどうか?
という詮索や確認が面接の軸になる

ということが考えられます。


ですから、
人材紹介を活用しようがしまいが、

✓いかに主体的に取り組めるか
✓自分で考えて自分で動けるか
✓手間のかかることを嫌わずやれるか

といったところのアピールは
非常に大切なポイントになります。


これは、
仕事について何か裁量を与えるときに、

「責任を与えて任せられるかどうか」
「0から1を生み出せるかどうか」

というスキルを図るポイントです。

この壁を超えるエピソードを
ちゃんとアピールできるようにしましょう。




5.条件面以外の希望がない


「休日が充実していてほしい」
「給料がこのくらい欲しい」
「人間関係の良い職場がいい」
「社内の勉強会はこうあってほしい」
「家から通えるところがいい」

そりゃあ大事です。

ですが、
給与も休日も人間関係も、
「労働条件面全部」が
まったく同じ2社があったとして、

その上で
どちらか一方を選ぶのであれば、
どういう基準であなたは選ぶでしょうか。


採用担当としては、
「条件面」に希望があることは十分知っています。

生活が懸かっていますから、
そこに基準があるのは当然です。


ただ、

あなたが
「生活するための会社」を
選ぼうとしているとき、

会社側は、
「患者の治療をするプロ」を
選ぼうとしています。


したがって、
就職転職でこだわるポイントは、

「条件面」と
「施術面」という

”2つの軸”を持っていてほしいものです。

「こういう施術がしたくて、こういうこだわりがあって、こういう考えを大事にしたい。御社はそれに合致しているから志望しています。」

ということを、
採用担当としては言われたいのです。

1人のプロとして、
尊重してお付き合いができる人。

そんな人に
自分の会社の患者を任せたいものです。


会社としてはあなたに、

「近所だから」
「支給額が良いから」
「休日が充実しているから」

という理由で
患者の前に立ってほしくはないのです。

患者をどう見て、
何を感じ取って、
どんな伝え方をこだわって、
どのように幸せにしたいのか。

そういった「施術者としてのあなた」に
しっかりと共感したうえで契約したい。

しかもそれが
現在会社で行われている形と
合致しているとなれば文句はありません。


これが合致していなければ
「面倒くさいこだわりがある人」
「職人気質で会社の指示を聞かなさそうな人」
という印象になるだけですので、

その点は
表現の方法をよく考えてください。

こだわりを話してくれたけれど、
それウチの感じとは違うんだよなぁ…。

となることもありますので、
見学などで情報を引き出して、
面接先の企業研究はしっかり行いましょう。





まとめ


いかがでしょうか?

  1. 「自分はこれができます!」が無い

  2. コストをかけて行動できない

  3. 人との交流が苦手

  4. 自分の意思で動けない

  5. 条件面以外の希望がない


もし、採用担当の方が
この記事を読んでいるとしたら、

おそらく概ね
共感いただけるのではないでしょうか?

勉強したって練習したって
給料上がるわけじゃないし。

別に成長とか要らないよ
それなりに食べていられれば。

...という人も中にはいますが、

給料が上がらないことよりも、

目の前の症状を良くできなかったり、
目の前の患者に気に入られなかったり、

自分が「こうしたほうがいいと思う」を
表現できなかったりするほうが、
よほど大きなストレスになります。

そうしたことも踏まえた上で、
自己分析をして面接に臨んでみてください。

それでは!
また他の作品でお会いしましょう!

花田 隼人



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花田隼人|治療哲学人類学派|柔整国試対策
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