ビジネスの成功ってなんだろう?僕はこの3つが揃った状態だと思う
ビジネス投資家・連続企業家の林周平です。
10社のグループ経営をしており、繁盛経営アカデミーという「事例で学べる」経営塾を主催しています。
僕の仕事は、起業家や経営者をプロデュースすることです。
では、僕は一体何に向けてプロデュースをしているのか。
このnoteでは「起業家は何に向かって歩むのか?」という根本の世界観を伝えます。
僕の詳細プロフィールはこちらを御覧ください。
ビジネスの成功って何だろう?
さて、あなたにとってビジネスの成功とはなんですか?
起業家であれば当然成功したいわけです。ではその成功の定義はなんでしょうか。
その目指す成功の形、それをビジョンといいます。
このビジョンには人それぞれの世界観が出るところです。
お金持ちになりたい
大きな会社を作りたい
社会インパクトを与えたい
上場したい
社会にいい影響を与えたい
など、いろいろあるかと思います。
ここの意識がズレている人たちで一緒に仕事をすると、表面上で共感したふりをして進めていても、いずれひずみが生まれます。
この経験からも強く思うことですが、プロジェクトが始まるときや新しい人材やパートナーと仕事を始めるときはビジョンをチーム内でも共有することを強くオススメします。
特に役員などの重要なポジションの場合はこのビジョンの相違が、必ず後々大きく影響がでます。
仲間をビジョンに巻き込んでいく方法はこちらの記事をご覧ください。
今は成功の定義を自分で決めなければならない時代
この豊かで多様な時代に画一的な成功はありません。
「経済を成長させ続けなければならない」という産業革命以降の呪縛を未だに世界は引きずっています。
しかし、このモノに溢れる飽食の時代。現代の低所得者は以前の中流よりも豊かです。
みんなが同じ方向を向いて、年功序列で、同じ新製品を買って、同じライフプランを描いていた昭和とは異なります。
日本は平均所得も伸び止まり、円安と人口減少で国力が落ちている。
そんな日本を生きる私達は、昔のようにエスカレーター的に人生が前に進まないのです。
今はだれもが自己実現を考え、自らの道を主体的に探して決めて歩まなければならない時代です。
例えば、親から「貯金しなさい」と言われたことはありませんか?
僕はこの歳になっても親から会うたびに「あんた貯金してる?貯めなさいよ!」と言われます。
それは50年前の高度経済成長期を生きていたおじいちゃん世代の人たちの考えが刷り込まれているからです。
実際、1974年は定期預金の金利7.5%もありました。
貯金していると毎年複利でお金がどんどん増えていったのです。
しかし、今はどうでしょうか?
いくら預けたってほぼゼロ。
むしろインフレでお金の価値は下がります。
貯金をすることが果たして正解なのかは怪しい話です。
ではFIREを目指す人達が言う通り株式投資をすべきでしょうか?
世界中が『持続的な成長』をわざわざ公言しなければならないほど行き詰まったこれからの時代は、果たしてどこまで経済成長し続けるのでしょうか?
では金で持っておく?物々交換が来る?不動産が堅い?人間関係が大事?…といろんな考え方がありますが、結論としての自分が歩む道を自分で決めて生きなければなりません。
◆物質的・文明的発展はもう十分
10年前は携帯電話を買い換えるのが楽しみでした。
今度はどんな機能があるんだろう?とワクワクしたものです。
しかし、iPhone5くらいから僕は違いを感じなくなりました。
買い替えても、カメラが多少キレイになっていたくらいでイマイチ差がわかりません。
ワクワク感も特になくて「画面が割れたからしかたなく買い換える」という購買理由です。
Facebookだって10年以上前からやっていて、特段機能が変わったと思えません。
新しいSNSは増えたけど、それがそんなにも生活を豊かにしてくれたでしょうか?
むしろ、やらなければならないことが増えてしまって、SNSに消費されているような感覚すらあります。
もう一度いいますが、文明的発展はもう十分です。
これ以上便利になる必要があるのでしょうか?今既に十分便利で豊かです。
◆ビジネスでも精神的な豊かさを求めて生きていきたい
物質的・文明的に豊かになった今、僕たちが本当に追い求めたいことは何でしょうか?
経済学の教科書には「企業は利潤を追求するために存在する」と言われていますが、それは本当でしょうか?
うすうすみんな気がついているはずです。
今はビジネスの無限成長を目指している人ばかりではありません。
それよりも精神的・文化的な豊かさを欲しているのではありませんか?
文明的な豊かさはある意味”普通”に歩んでいれば手に入りました。
企業がマーケティング活動を通じて、なんとかして買わせようと提案してくれるからです。
では、文化的な価値はどうか?
これは自らが考え・向き合い・味わっていかなければ発生しません。
今まで忙しく目の前に引かれたレールの上を走っていては気づくことはできません。
要は『この豊かな社会をどう生きるのか?』という哲学が、起業家としても、ビジネスマンとしても、一個人としてもだれもが問われています。
自らの哲学をもち、自分の答えを持っているのか。
それとも人から与えられた評価軸を自分のモノだと偽り、儚い人生を歩むのか。
フェイクニュースにようなキラキラした情報にまみれて生きるSNS時代の私達にとって、自らの世界観を磨き、自分の人生を決めて歩むことは、とても強い意思が必要です。
僕はこうした考え方をグループの代表や塾生にも日頃から伝えており、みんなの幸福な人生をみんなが自分で見つけて実現する道を願い支援しています。
僕が思う3つのビジネスの成功の定義
では、僕がどういう成功の定義を持っているのかを共有します。
この3つです。
ちなみにこれを「繁盛経営の3つの条件」と定義しています。
それぞれ簡単に解説します。
◆定義1:誇りの持てる事業を行うこと
世の中には「ライスワーク」と「ライフワーク」という言葉があります。
でも、僕はライスワークという言葉にいささか疑問です。
人生とは時間です。時間とは命です。
毎日8時間は睡眠・トイレ・寝る準備などの時間だとすると、実質使える時間は16時間です。
そのうち8時間働くのであれば、人生の50%は働いている時間ということになります。
もし仕事がライスワークなのであれば、人生の半分をイヤイヤ過ごしていることになります。それはさすがにもったいないのではないでしょうか?
どうしてもプライベートにお金がかかるのであれば仕方がないかもしれませんが、そんなにも割り切らなくてもやりがいや誇りを持てる仕事はきっとあると思います。
少なくとも、僕は自分の家族や子供にはそんな悲しい人生を歩まないで欲しいです。
誇りを持って働けることがどれだけ人生にポジティブな影響があることか。
表情はイキイキして、平日も楽しい。
仕事が楽しいからこそ、プライベートも充実する。
そんなポジティブな毎日を過ごせたら、もうそれだけで勝ち組なんじゃないかと思います。
僕自身、お金儲けを目的としたベンチャーキャピタルに身を置いていた時期があります。報酬は良かったですが、やりがいはありませんでした。
「誇りを持てる仕事をしたい」といつも代表に話していましたし、今になって家族からも「あの時期はつまらなさそうにしてたね」と言われています。
一方で今は、当時の報酬よりは小さいですが、とても毎日が楽しく誇り高く生きています。
人生にとって見ると、今の道を選択したほうが僕にとっては正解でした。
◆定義2:単月黒字を安定させること
人は貯金残高によってマインドをコントロールされてしまいます。
僕は投資先の残高に気を配っています。なぜなら銀行に残高がなくなると経営者の精神状況がおかしくなって、変な意思決定をし始めてしまうからです。
マズローの5段階欲求説でも、安全の欲求は下から2番目にあります。
それを満たした前提でないとより上位の欲求に気が向けられないのです。
経営で言えば、これは単月黒字のことです。
預金残高は資本金・融資・内部留保である程度をキープし、毎月の安定した黒字があればクリアです。
単月黒字は達成したからどうだというより、売上が不安定であることが問題なのです。
どんなにいい志を持っていても、
どんなにやりたいことがあっても、
やったほうがいいと思えることがあっても、
目の前にお金の心配があれば揺らいでしまいます。
僕のグループの自社メディアの会社の代表は元々借金まみれになっていたフリーランスのライターです。
借金の返済に追われて苦手な営業をして安請け合いし、納期が守れずに更に追加サービスをし、さらにそのサービスの納期も遅れて…と負のループに入っていました。
原因はスポットの受託ライティングばかり受けていたことにありました。
僕が関わってから月額の受託案件をつくり、自社メディアからの広告収入を得るモデルを地道に積み上げていき、今では月額で安定した売上があるため、安心して未来に対しての仕事を積み上げていっています。
毎月固定の金額でなくても構いませんが、年間を通じて安心できるような黒字体制を作りましょう。
経営者なのであれば、そういう安心できる環境を用意してあげることが、
従業員の人生を預かっている責任なんじゃないかと思います。
◆定義3:人が輝く組織を作ること
3つ目は組織に関することです。
仕事は一人でやるより仲間とやったほうが楽しいし伸びしろが生まれます。
どれだけ本人がやりがいを持ってイキイキしていても、その組織がギスギスしていたら結局足元を救われてしまいます。
輝いていない人材は、遅かれ早かれだいたい辞めてしまいますし、辞めるかもしれないとよぎっているスタッフは、悪い雰囲気を出すため他のスタッフにも悪影響が及びます。
もし大切な人材が輝いていないのであれば、輝かせてあげられるように花を持たせてあげてください。小さなことでもいいので、その人が成功できる業務を渡すのです。
事業を作る上で人が一番大切ですし、雇用を生んで楽しく働いてもらうこと自体が、起業家として実現できることはとても有意義なことです。
また、「組織の人材が輝く」のは、その人材自身が定義1、2が出来ている状態だとも言えます。
その人個人として誇りを持ってビジネスに取り組めていて、個人の財務状況としても安定的で健全であれば、人材は輝きます。
そういう人材の輝きが、経営者のやりがいになって返ってきます。
そういうやりがいのキャッチボールができている会社は素晴らしいです。
ビジネスの成功は定義1〜3が満たされている状態
ビジネスの成功の定義は人によりますが、僕はこの3つの定義がすべて満たされている状態が成功だと思っています。
定義1:誇りの持てる事業を行うこと
定義2:単月黒字を安定させること
定義3:人が輝く組織を作ること
気がついていただけたかも知れませんが、これは事業規模は全く関係ありません。
会社を上場させても、どれだけ成金になっても、これができていない人はたくさんいます。そういう人と会うと、直感的にも成功者じゃないなと感じられます。
一方で、誰も知らない地味な中小企業でもこれが実現できている会社はたくさんあります。こういう会社は幸せそうで、成功していると感じられます。
そんな成功している中小企業を輩出していきたい気持ちで、繁盛経営アカデミーという経営塾を主催し、コミュニティを作っています。
自分の世界観をビジネスを通じて、みんなで実現していきましょう!
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