マズローと美術館から学ぶ「1DAYビジョン研修」
ビジネス投資家・連続企業家の林周平です。
10社のグループ経営をしており、繁盛経営アカデミーという「事例で学べる」経営塾を主催しています。
先日、グループの代表を対象に1DAYビジョン研修を行いました。
みんな足元の実務は日々集中して頑張っているんですが、ビジョンを考えたり練り上げる時間が取れていませんでした。
そこで「よし、1日林がコーディネートしよう!」と。
結果、めちゃいい1日になりました。
ゼミ生のみなさんにもぜひおすすめします。
いろいろ良かった点があるのですが、大きく2つシェアします。
僕の詳細プロフィールはこちらを御覧ください。
【1】マズローの欲求説を会社にインストールする
まず「ダウンロード」と「インストール」は違います。
アプリはダウンロードするだけでは動きません。
それぞれのPC・OS・ハードウェア情報などを考慮して、そのアプリを個別にインストールしていくことでアプリとして動き始めます。
知識も一緒で、ダウンロードしてもあまり意味はなくて、インストールすることに意味があります。
さて、有名なマズローの欲求説がありますよね。
きっとみんなご存知、つまりダウンロード済みでしょう。
マズローさんの晩年には実は6段階目があったとの話らしく、ここでは6段階欲求説として紹介します。
生理的欲求
安全欲求
社会的欲求
承認欲求
自己実現欲求
自己超越欲求
6段階目は置いておいて、この欲求説はきっと知ってますよね?
では、それぞれを説明できますか?
以下の3つの観点で書き出してみてください。
自分にとってはどういうことか?
会社にとってはどういうことか?
社員にとってはどういうことか?
ここの哲学を練り上げて、自分の人生に活かせる状態にすることがインストールするということです。
ここの哲学的なディスカッションが、ビジョンを考える上でとても大きなヒントになる様子でした。
特に印象的だったのは5.自己実現あたりから急に意見が薄っぺらくなったことでした。
つまり日頃、その領域を哲学できていないのです。
4段階目までは渇望感から来る欲求なので、誰しもが受動的に発生します。
しかし、5段階目の自己実現以降は、能動的に自ら問いを持ち考えて動かなければ見えません。
ではそれはなぜか?何なのか?自分の根源はどうなっているのか?
・・・という感じで何度も質問を繰り返す中でいろんなことが見えてきます。
考える中でズバーン!と自分のビジョン・そして会社のビジョンに辿り着いた人もいましたし、逆に自分が渇望感にまみれていて、集まっているメンバーも同様のメンバーが集まっていることに気がついた人もいました。
このテーマは文字で書くのが難しいので、ゼミで扱いたいと思います。
みなさんもマズローの欲求説のインストールをぜひやってみてください!
【2】美術館を通じて新しい観点を問う
これは僕の得意技なのですが、ビジネスパートナーの研修のために美術館に連れて行きます。
研修で美術館に行くと伝えるとみんな嫌そうな気がするのですが、いざ行ってみるとアート作品から新たな観点をもらえて、その後にめっちゃ深いディスカッションができるんですよね。
今回は六本木ミッドタウンの21_21美術館に行き、マテリアル展を見てきました。
「マテリアル(素材)と向き合う」みたいな展示で、まさに僕らにピッタリなテーマでした。
マテリアルの可能性
マテリアルは変化する・変化しない
マテリアルとデザインの関係
など、捉え方によりますがそんな感じのメッセージが込められていました。
経営者である僕たちが素材として扱っている人材や技術をどのようにデザインするのか?という話にも捉えることができる内容でした。
研修の仕方としては、ノートを持たせて、僕が横で質問しながら見てまわります。
何を感じた?どう思った?どれが好き?自分に当てはまることはある?という感じで。
参加したメンバーは、
・本気で磨いた泥団子がアート作品レベルに昇華されているのを見て
→「普段自分がマテリアルの可能性を勝手に諦めていたことがわかった」
・石炭の可能性を研究しているプロセスを見て
→「本当はこういう仕事がやりたかったんだと思い出した」
と自分の内側にある何かに気がついたようでした。
面白かったのが参加メンバーが口を揃えて、
「めっちゃ疲れました。頭の前頭葉あたりが痛い」
と口を揃えて言っていたことです。
普段それだけ考えていない・感じていない領域なんです。
研修当日は多大な刺激を浴びてヘロヘロになって帰っていきました。
さてここからが本番です。
その日に感じたこと・メモしたことを振り返り、今後の自分のどう生かすのかを練り上げてください。
今はそのレポート待ちですが、出てくるのが楽しみです。
ぜひ、お時間ある方はマテリアル展に行ってみてください。
21_21美術館はアートというよりデザイン展なので、僕ら素人にもわかりやすく説明のある美術館でオススメです。
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