滞在を包む瑞々しい時間 六月の葉山町
四季折々の表情を見せる葉山町は
梅雨前のひととき、車の騒音や笑い声から遠ざかります。
あのむせかえるような真夏の一瞬を前に湿潤な
誰もが知らない美しい空気が満ちています。
銀色の雨がアスファルトを染め
緩やかな五月雨を肩に受けながら海までの小径を
歩くのもいいでしょう。
まだ砂もヒンヤリとした渚は閑散として
私は潤いをはらむ涼風の香を独り占めする。
手にとったシーグラスは凍った雨粒みたい。
紫陽花はふいに町中を総天然色に彩ります。
まるまると花はうなだれて生垣からこぼれるようです。
桔梗紫、紺藤、二人静、京紫。50種類以上ある紫の色。
鬱鬱とした空模様を鮮やかなモザイクで華麗に描いています。
また時に晴れ間に陽光が射せば宝石の輝きを放ちます。
暮らすように滞在するのはこんな季節がいいかもしれません。
読書や料理、お散歩。自分と向き合う時間にこの部屋も
気候もなにも邪魔しない。上質でゆったりとした長い時間が約束されています。
風の光る朝、
ビーチまで三分、砂浜に足跡を残し
あれやこれやと物思いに耽ります。なんと贅沢なお散歩。
上空を流れる霧の帯と水平線に垂れ込める鉛色の雲。
微かに聞こえる豆腐屋のラッパはきっとFマイナー。
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《The Canvas Hayama Park》
神奈川県三浦郡葉山町下山口1969
info@thecanvashotel.jp
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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
The Canvas Hayama Park