マガジンのカバー画像

スポーツコラム

38
サッカー旅、サッカー関係者へのインタビューなどなど。
運営しているクリエイター

#中村慎太郎

日本一サッカーに詳しくない実況・解説者として【ニコ生公式アジアカップ】

日本一サッカーに詳しくない実況・解説者として【ニコ生公式アジアカップ】

明日、1月9日からついにアジアカップが始まります!!

森保一監督が率いる日本代表は、初期の頃は、森保(もりやす)一(はじめ)ではなく、森(もり)保一(ほいち)監督と報道されていましたが、その後は非常に順調にチームを作り上げてきています。

代表チームを作っていく過程というのは、単純なようで結構難しい話です。試合だけを見ていてあーだこーだ言うことは出来ますし、普段はサッカーを見ていない人も参戦でき

もっとみる
「サッカー旅記事」に最も重要なのは、旅に出る動機の共感性ではないか

「サッカー旅記事」に最も重要なのは、旅に出る動機の共感性ではないか

サッカーと旅のプロジェクトが水面下で着々と進んでいます。顔合わせてのミーティングや、Slack内でのオンラインミーティングなどであれこれ議論しているわけですが、その中で面白いやり取りがあったので記事にしようと思います。

登場人物
中村慎太郎:作家・ブロガー。デビュー作『サポーターをめぐる冒険』がサッカー本大賞2015を受賞。ブラジルW杯の旅行記は電子書籍『Jornada』にまとめる。未完。当プロ

もっとみる
ロスジェネは夢を見る

ロスジェネは夢を見る

2019年の書き初めとして記す。

初めてサッカーをしたのは、Jリーグブームが始まった中学校1年生の時だった。ぼくはいわゆるロスジェネ世代の後ろの方に位置している。
ブームに乗ってサッカー部に入るも、ランニングだけさせられているのが苦痛で半年でやめた。

そして、再び蹴り始めたのは大学院に入った後、30歳近い頃だった。

大学院を出て、文筆業と名乗りはじめ、書籍を出版した。

そして、知らない間に

もっとみる
松本山雅と出会った日 前編

松本山雅と出会った日 前編

この文章には2014年の9月に初めて松本を訪れ、松本山雅の試合を見たときのことが綴られている。

それは、ブラジルワールドカップへの1ヶ月の滞在を終え、ようやく日常が戻り、FC東京では覚醒した武藤嘉紀が無双の活躍をしている頃であった。

全国各地のJリーグのホームタウンを回って、そこで感じたことを一冊の本にまとめようという企画があり、その中の一節として松本のことも書こうと思っていた。しかし、Jリー

もっとみる
日本人が「悲しみのため息」を吐く時、ブラジル人は「気合いの唸り声」をあげる  【平安山良太さんインタビュー vol.1】

日本人が「悲しみのため息」を吐く時、ブラジル人は「気合いの唸り声」をあげる  【平安山良太さんインタビュー vol.1】

ブラジルで指導者経験を積む平安山良太さんにお話を伺いました。

平安山さんにお話を伺いながら、ブラジル人のサッカーに対する姿勢は、すぐにでも真似することが出来るんのではないかと感じました。知らないから真似のしようがないだけで、非常に有用だと思います。

ゲーゲンプレスについて知るのも大切だと思います。インテンシティとか、デュエルという概念で遊ぶのも大事です。

しかし、最も大切なのは、ジョガなので

もっとみる
ブラジルからロシアへ。現地組も、国内組も、この祭りを楽しもう!!

ブラジルからロシアへ。現地組も、国内組も、この祭りを楽しもう!!

2018年、ワールドカップの舞台はロシア。

本当ならば今頃、ぼくもロシアにいるはずだった。しかし、計画が狂ってしまったのだ。これはとても悲しくて切ないことだ。

寅さんは……。FC東京サポーターの仲間であり、もっと広い意味でのサッカー仲間であり、ブラジルワールドカップでは時に行動をともにした寅さんは、今、シベリア鉄道に乗って西を目指している。

なんと羨ましい……。何もない大地。永遠と続く大地を

もっとみる
サポーターは自由だ。でも時々怒る。その理由。

サポーターは自由だ。でも時々怒る。その理由。

最近、栃木SCのフロントに加入したえとみほさんが、現場からの感想をツイートしてくれるので、方々で議論が起こっているようだ。

最初に断っておくが、ぼくはえとみほさんの活動を非常にポジティブに捉えていて、心から感謝している。地方クラブに入社して、あれこれと考えながら発信をして議論を巻き起こしてくれるのだ。感謝以外にしようがあるだろうか。

ここではいつぞやのエンブレム問題にも軽く触れるが、どうしてあ

もっとみる
サッカー記事キュレーションとは

サッカー記事キュレーションとは

サッカーメディアに関わるようになって気づいたのは、キュレーターがいないことです。

キュレーターという言葉は、元々は博物館や図書館の館長を意味しています。博物館の機能は、価値があるサンプルや資料などを収集し、保管や展示を行う場所です。

ただ、何でもかんでも集めればいいというものではありません。コレクターとキュレーターは違います。

ある程度の量を集めることは大切ですが、博物館の場合には、保管には

もっとみる

ヴァヒド・ハリルホジッチは永遠に日本のサポーター

ーーーーこの記事は4月27日のハリルホジッチ氏の会見の直後に書いたものですが、異様なテンションで書いたため今想うと少し恥ずかしい記事です。無難なところまで無料公開とし、以下を有料記事にさせて頂きます。ーーーーー

会見は4月27日16時からに行われました。黙ってみていようと思ったのですが、ヴァヒドから目が離せなくなりました。そして、気づくと高速で文字起こしを始めていました。

我々はなんて大きな大

もっとみる
ハリルホジッチ監督の会見直前に出た良記事まとめ【キュレーション vol.3】

ハリルホジッチ監督の会見直前に出た良記事まとめ【キュレーション vol.3】

ハリルホジッチ監督の解任から2週間が経ちました。怒り、悲しみ、絶望、失望、疑心など様々な感情が飛び交った期間でした。一言で言うと疲れる期間でした。

サッカーメディア界でも「緊急原稿」の発注が多かったようです。これを「特需」と考え、仕事が増えたと喜ぶライターはいません。W杯後の暗黒時代への突入と急激に仕事が減ることを覚悟しなければいけないからです。

そもそも、グループリーグ敗退に終わったブラジル

もっとみる

ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由

ハリル解任でサッカークラスタが発狂している理由を箇条書きでゼロから説明してみる。

どうしてサッカークラスタの人が発狂しているかよくわからないという声がいくつかあった。

なので、その答えをツイートしようと思ったのだが、140字でどうこう出来る分量ではなかったのでnoteの記事にする。

代表チームやサッカー協会の内部を取材しているわけではないので不正確な部分もあるかもしれないが、サッカークラスタ

もっとみる

サッカー協会会長の発言を解読してみた【NHK生出演】

先日「発狂記事」を書いた中村です。

ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由

NHKに田嶋会長が出演し、ハリルホジッチ監督の解任理由を語っていました。どういう意味だか解読できないという声がネット上に渦巻いていたので、とりあえず文字起こししてみます(職業病)。

一字一句を間違えずに起こすと理解しづらいので、多少は文語に寄せていますが、会話文のニュアンスは大体残すことにしています。

もっとみる
解任されたハリルホジッチ監督とは何者だったのか【サッカー記事キュレーション&考察 vol.2】

解任されたハリルホジッチ監督とは何者だったのか【サッカー記事キュレーション&考察 vol.2】

「ハリルホジッチ監督、W杯直前で解任」という衝撃のニュースから、8日間が経過しました。

その時書いた「発狂記事」
ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由

また、解任から数日後に行われた日本サッカー協会田嶋幸三会長のインタビューもセンセーショナルな話題になりました。

そしてこちらが田嶋会長の発言を元に考察した「裸踊り記事」
サッカー協会会長の発言を解読してみた【NHK生出演】

もっとみる