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年末年始のご挨拶2024&よく読まれた記事 TOP20

今回は、お待ちかねのよく読まれた記事ランキング1~20位までを発表し、小休憩をはさんだ後、この一年を少しばかり振り返り、ふたたび休憩をはさんだ後、年末年始のご挨拶と年初の予定、一句で〆るという流れになります。


2024よく読まれた記事TOP20 発表です

ダッシュボードのビュー数の内訳が不明確であるため実際に記事が読まれているのか怪しい点と、記事投稿後にちょこちょこ修正を入れているため自分の記事に一番アクセスしているのは自分で、それもアクセスとしてカウントされてしまっている点をご承知おきの上お読みください。
数字は前回と同様、サイトを開設してから現在(2022年12月~2024年12月中旬現在)までの累計(全期間のビュー数)を使用しています。

まず1位~10位

2024年吉日の1位~10位

1位 ブックレビュー『The Creative Act: A Way of Being (Rick Rubin)』
安定してアクセスが伸び続けているので不動の1位になるような気がします。どれくらいの規模の話かというと、このペースでいけば年明け早々に1,000アクセスを超えるだろうといったところです。これはnoteがソーシャルメディアという場であるにもかかわらず、一般庶民サイトオーナー(私)がソーシャライズしないために閑古鳥パラダイスと化している我がサイトの数字にしては結構大きいと思われます。ちなみに2位との差は約3倍です。
本著のアマゾンレビューも、この記事を書いた当初は200件強でしたが、この記事のアクセスか伸びて一位になったことを記事にした頃には7,000件強、今では8,000件を超えています。あれから他言語版(スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語)が出版され、それぞれのレビュー件数も着々と増えているようです。こんなご時世ですから電子版の原書を自分で機械翻訳にかけて読むことも可能でしょうが、日本語版はいつになるのだろう、どこの出版社さんがいち早く気づいているだろうか、さすがにノーマークなんてことはないだろうからと、半ば祈るような気持ちで首をダイサギにして待っているところです。(注1)
近い将来、日本語版リリースを祝う投稿ができることを心より願っております。

注1 実際のダイサギは待たずに狩りにいくようです。

ダイサギ。
サイト開設当初、プロフィール画像に使用していました。

2位 短編小説『森のアコーディオン弾き』おまけ② 願い
快挙です。異変でもあります。
とうとう作品のほうが面白い作家になれたのかと勘違いしそうになりました。初めて自己紹介記事を抜いた記事でしたから、勘違いもするというものです。いつだったか、面白いnoterさんにノミネートされた旨のお知らせが届き、結局選ばれなかったどころかいつの間にかそのお知らせさえも削除されていた頃には思いもしないことでした。そっちから告白しておいて、やっぱり違いましたと言われた時の気持ちと言ったらいいでしょうか。それでも、とうとう理想の相手を見つけて告白したものの、あなたじゃないですと言われた時よりはまだマシかもしれません。
『願い』は本編に含めなかっただけで、おまけ(注2)だからといって一切手は抜いておりません。これはもしかすると、おまけ目当てでお菓子を買ってしまう心理がはたらいてアクセスされたのかと思ったりもしましたが、単純によいと思っていただけた結果なのであれば嬉しいことです。

注2 おまけは番外編、あるいはサイドストーリーだと思っていただければと思います。本編とは温度感やスタイルが違うこともありますが、あえてそのまま投稿しています。

本編+おまけはこちらのマガジンでどうぞ。

3位 短編小説『森のアコーディオン弾き』おまけ② 託された想い
おまけが続きました。またしても快挙です。こうなるともうおまけ好きの人が多いのかと思わざるを得ません。年末のおまけボーナスがさみしいことになりそうならば、是非ともおまけ①、②をお読みいただければと思います。

4位 年末のご挨拶2023 冬 (追記あり)
なぜか昨年末のご挨拶記事がまだランクインしています。追記したからかもしれませんが、おそらくトップ画像が面白かったからだと思います。

5位 はと子劇場『次の波に乗る女』
この記事は私が座長兼支配人という設定の『はと子劇場』という企画の夏休みスペシャルとして投稿したものです。
この記事もずっとトップ10入りしています。やはりトップ画像が面白かったのが大きいと思います。夏の思い出 劇場版ということで、毎年夏に読まれるようになるのでしょうか。季節ものも強いのかもしれません。

6位 よく読まれた記事ランキング『発表です』
前回のよく読まれた記事ランキング記事です。アクセスを伸ばしているというよりは、投稿時に一気にアクセスが増えた印象です。ランキングも旬なんだなあと思いました。

7位 ブックレビュー『番茶菓子』、『雀の手帖』、『崩れ』幸田文
noteではブックレビューは安定の記事になるようです。ユーザ層をみれば、そりゃそうだろうと思います。
アクセス数の事を考えると1冊ずつ個別投稿するのがよいのでしょうが、これは3冊一挙ご紹介が功を奏したのかもしれません。
トップ画像もよかったのかもしれません。本好きが本を撮影するとああなります。テクスチャー大事です。それも含めて読書なので。
ブックレビューでは作者についても書いたりしています。作者を知る秘訣があるとすると、例えば幸田氏であれば図書館に全集が揃っていますので、かたっぱしから読んでみるという手があります。すると、おぼろげながらも幸田氏をうかがい知れるのではと思います。
読書というのはどこか作者との対話のようなもので、そこが読書の楽しいところでもあります。かなりインスピレーショナルだったり、あらゆる意味でプロヴォカティブだったりすると、そこでしばらく考え始めて全然読み進まなかったりもしますが、それもよいものです。

8位 自己紹介『Q&Qという自問自答』
プロフィールにピン止めしている記事です。長らく我が小説より上位を占めていましたが、晴れてお役御免かもしれません。

9位 短編小説『森のアコーディオン弾き』あとがきにかえて(短歌)
『あとがきにかえて』と題して、作品投稿後に私情だったり私情じゃなかったりを詩情ポエジーに乗せてお送りするという試みをしています。これも含めて作品だと思っていたりします。
これはおまけ②『願い』に出てくる松の針(葉)を詠みました。

10位 短編小説『ルチアーノ -白い尾のオナガ-』10 Reunion 再会(最終話)
小説の本編として今回唯一トップ10入りしました。ぎりぎりですが。
ルチアーノ大健闘です。ダッシュボードをチェックすると、だいたい9位、10位あたりをうろうろしています。小説は、取り下げたものや見直し中(注3)のものもあるので何とも言えませんが、これが一番アクセスされているようです。

注3 1作目の短編小説『丘の上に吹く風』の見直しは諦めるかもしれません。手を入れようとしてもどうにもなりません。あれはあれということで、もうあまり触らないほうがいいということかもしれません。

続いて11位~20位

2024年吉日の11位~20位のようで21位まで。

11位 季節のご挨拶2024秋『時にはスイッチバック』
前回6位の記事です。
小説を書くのとは違いますが、季節のご挨拶も熱量高めで書いています。ボリュームも多いです。ボリュームを踏まえると、2025年は別の方法を取ろうかなと考えています。

12位 あの山 この山 よも山話『キング達のアドバイス』
小説執筆にまつわるよもやま、舞台裏Behind-the-Sceneです。この回では参考にしている作家の言葉について書きました。キングというのはスティーブン・キングのことです。キング以外ではニール・ゲイマン、エミリー・ディキンソン、大岡昇平について書き、最後は一句で締め括っています。
というわけで、一句(短歌)だけここでご紹介。

アドバイス
するもされるも
鳥のフン
ふむを選ぶか
かぶるをとるか

麗野鳩子

13位 ショートショート 諸人去りて/聖なる誓い
はと子劇場クリスマススペシャル豪華2本立てです。しんみり話と笑い話を一つずつ書きました。『聖なる誓い』は、聖というよりはりっしんべんに生のほうかもしれませんが。

14位 筆後感想文『ルチアーノ -白い尾のオナガ-』を書いて
筆後感想文というのは『あの山 この山 よも山話』の前身で、作品には書かなかったけど込めたこと、裏設定や解説っぽいことなどを暑苦しく書いていました。『あの山 この山 よも山話』でも暑苦しさは変わりませんが、作品ごとではなくトピックごとだったりと切り口が変わりました。

15位 短編小説『ルチアーノ -白い尾のオナガ-』3 Blue Forest アズーラの森
白い尾羽を青くする方法を探す旅に出たルチアーノが立ち寄ったアズーラの森での一幕です。アズーラはブルーベリーの木で、その森の賢者でありディーバでもあり、皆に慕われています。アズーラはこの後に書いた短編小説『森のアコーディオン弾き』にも登場します。

16位 鳩子、またさっさと任せるの巻
YOASOBIの群青という曲について長々と語った記事です。現在取り下げているにもかかわらず16位に入っています。メジャーの人気というのはすごいですね。

17位 ブックレビュー『木(幸田文)』
とにかく安定のブックレビュー。
『ちくま日本文学005 幸田文』の巻末の『樹木と語る楽しさ』と題された山中寅文氏との対談で、幸田氏は『木』に収録されている北海道のエゾマツを観に行った時のエピソードを語っています。エゾマツの演習林に到着したもののどれがエゾマツかさっぱり分からない幸田氏は「木は樹皮という着物を着ていて、みんな違うからそこを見たらどうか」と案内役の方に助言をもらいました。着物に造詣が深かった幸田氏は木の皮は着物だと知った瞬間にすーっと分かったとのことでした。以来幸田氏は、杉は縦縞の着物、桜は横縞の着物と、樹皮を着物の柄に例えて覚えるようになったそうです。
好きなものに例えるということは、比較的よく知っているから例えやすかったり、自然とそうなってしまったりもあります。だからということもあるのでしょうが、例え方にはその作家の個性のようなものも現れるなあと思います。
私はというと、花と鳥が好きですが造詣が深いわけではないため、牡丹の花を芍薬と間違えた上で更にライチョウに例えるなどし、最近お詫びと訂正と題したエッセイスタイルの投稿をしました。やぶれかぶれとも言うかもしれません。

お詫びと訂正記事はこちらから

18位 短編小説『ルチアーノ -白い尾のオナガ-』9 Hollow 洞
ルチアーノは、第3話、第9話、最終話が健闘しています。

本編はコチラからどうぞ。おまけも2つ付いてます。

19位 ブックレビュー『塩狩峠(三浦綾子)』
これもブックレビュー。
三浦氏の作品は比較的テーマがはっきりしたものが多いので、三浦氏がそれにどう答えているのかと思いながら読んでしまいますが、答えは書いてありません。読者に委ねているようです。自身は信仰とともに生きましたが、他者にそれを押しつけることのないお人柄が伺えます。
三浦氏の小説といえば『氷点』がよく知られていて、何度も映画化、ドラマ化などされていますが、エッセイや対談もお勧めです。

20位 さっさとクリスマス
うかれて作ったクリスマスソングです。その後、更にうかれてラップ部分を追加しています。前回も20位でした。やはり季節ものはその時期になるとアクセスされるのかもしれません。
ちなみに21位は『鳩子、ラッパーになるの巻』でした。『イガグリ ダッフンダ』というラップ曲を発表しています。

総括

  • 昨年同様、トップ画像が面白いとアクセス数は上がる様子。実際に記事が読まれているかは別の模様。

  • 今季は小説につけたおまけが大健闘した。

  • ブックレビューは、ユーザ層とマッチしているため安定感がある。

  • ランキング記事は人気なためアクセス数は上がるが、メインの記事(私の場合は小説)が押し出されて順位を下げることになる。諸刃の剣。

  • リンクは張る労力のわりに大してしてクリックされないため、今回は埋め込みにした。そうこうしているうちに、noteから2024年によく読まれたあなたの記事TOP3という素敵に加工されたレポートが届いた。これを使って記事を書いてくださいというご親切&ビジネス戦術ということだろう。なんだ発表するのはTOP3まででよかったのか、まあそうだろうな20位までせっせとリンク張っても全然クリックされなかったからな、過去記事のリンクを張る作戦が徒労に終わっていたのもこれで頷けるなと、どっと疲れた。そういうわけであるにはあるが、記事は書き終えていたからこうして投稿することにした。

これがnoteから送られてきた2024年度よく読まれた記事TOP3レポートです。

抽出条件をこちらで設定できるレポート生成機能があるといいなぁ、なんてのはきっと望み過ぎだろう。
企業は国内のガラパゴスニーズに応え過ぎていると海外進出が難しくなることがある。そう言えばnoteも海外進出とか言っていたが、あれから2年以上経つ。見送ったのだろうか。待ちくたびれてMediumの有料会員になってしまった。誰がって私が。

ここで15分間の休憩です

各自お好きなお飲み物をご持参ください。

Walker’sショートブレッド三種盛りです。
(塩キャラメル、レモン、ストロベリー)


少しばかり振り返り

季節のご挨拶について

季節のご挨拶は手紙、あるいはニュースレターという位置づけで書いています。そうは言ってもお知らせするニュースがほとんどないので、レターとするのがいいでしょうか。
冒頭と終わりがレターの部分なので、ですます調です。その間に読み物(エッセイ)がサンドイッチされており、更にその中に休憩時間(茶菓子付きお茶タイム)が挟まれているという構造のハイカロリーバーガーです。エッセイは一つひとつ独立させることもありますし、つないでフローさせる時もあります。個別投稿にしないのは、その都度トップ画像を作成したくないというのが一番の理由です。それから、昨今活字離れ読書離れなんてことが言われているようですから、長い文章に浸っていただくのもいいんじゃないかとも思っています。不思議なもので、長らく読書から離れていたとしても一定の時間文章に浸っていると(つまり長めの文章を読み始めると)読むモードが戻ってきます。これがきっかけでまた本でも読んでみようかと思う方がいたら嬉しいことです。

季節のご挨拶はコチラのマガジンをご購読ください。

ウェブ投稿について

文章はWeb投稿を前提にして書いています。Web上の横書き文章を読む時の人間のアイムーブメントや目が疲れないようになどを踏まえて、縦書きではしないだろうことも取り入れています。Webでの文章投稿時のお作法記事なども参考にしています。功を奏しているかは分かりませんが、例えば改行のタイミングや一行スペースをあけるなどがそうです。ただこれもあらゆる人があらゆる事を言っているので、ほどほどにしています。あとは何となく感覚です。この感覚というのも、Web上の他の方の文章を読んだりする中で多少なりとも受けた影響によるところもあると思います。慣習的な。
Webで文章の投稿をしている方なら分かっていただけるのではと思います。

スタイル(文体)などについて

小説に関しては、最近なんとなく自分のスタイルはこれなのかな、のようなものが見えてきています。けれどもこれだと決めて固定することは停滞のようにも思うので、絶えず変化、よく言えば進化していくものだとも思っています。
技術を軽んじているわけではありませんが、ストーリーを大事にしています。テーマも大事だと思います。テーマは1作品に1つ、または複数あってそれが層のようになっているのもいいと思いますし、複数の作品に通底するテーマがあるのも面白いと思います。色々あっていいわけで。
あれだめこれだめと言うのは簡単ですが、クリエイティビティをしぼませるだけです。まずダメ出しから始まる人というのはビビリなだけですから、とり合うことなどないではありますが。
エッセイのスタイルは、ゆるっと、カチっと、新しめの、古めかしいのと、色々書いています。散文風もあればほぼ詩のようなものもあると思います。一貫性は一旦置いといて、色々試して楽しんでいます。スタイルが混ざっていることもあると思います。意図的にそうしている場合もあれば、ぼさっとしていて気づいていない場合もありますが、大したことではないと思っています。

記事投稿後のちょこちょこ修正・訂正について

そんなこと大して誰も気にしていないようです。私も大して気にしなくなりました。そういうわけで問題でもなくなりました。よかったです。


ふたたび15分間の休憩です


TimTam (Double coat)


ご挨拶と〆の一句

本年も当サイトにお越しいただきまして誠にありがとうございました。
来たる巳年も何卒よろしくお願いいたします。
クリスマスなどささっと済ませたい方は、あの名曲『さっさとクリスマス』を軽快に歌ったり、はと子劇場クリスマススペシャル豪華2本立てを読んだりなどはいかがでしょうか。

私はというと、この時期はクリスマスマーケットの記事を読みながら、小雪舞い散る寒空の下グリューワインを飲んだ気になるのが定番になりそうです。クリスマスマーケットの記事は年が明けても読んでいます。
いいですねぇ、ウインターワンダーランド。

それから、クリスマスにイルミネーションデートをご予定の女子おなごの皆様に朗報です。
師という存在はいつどんなタイミングで現れるか分からないもので、いつのどこだったか駅前のイルミネーションで通りすがりキッズからイルミネーションデートでの正しいリアクションを教わりましたのでご伝授いたします。
師曰く、「わーすてき~。ロイヤル的~!」が正解です。なにしろ韻を踏んでいますから、これでイチコロです。たぶん。

〆の一句

幼な鳩おさなばと
余罪見つかり
呼び出され
思い出さるる
すな持ち込みのとが

麗野鳩子

年明けは久々の『はと子劇場』を用意しています。
はと子劇場、すっかりお忘れだったかと思いますが、私も忘れかけていました。
次回の『はと子劇場』は、微震!幼き鳩子の余罪発覚!? 砂持ち込みの咎とは?
どうぞお楽しみに。


年内はサイト内の大掃除でもと思っていましたが、年が明けてから改めて別のタイミングでするかもしれません。
年内の投稿は季節のご挨拶冬号を予定しています。2024年夏の総括が含まれているため、さすがに年を跨ぐのはどうかということで年内に投稿することにしました。秋についても書いていますので、いつも以上に長くなります。それもこれも秋号を出しそびれたことが原因ではありますが、それにしても今年の秋は短すぎました。

今日は冬至です。
ようやく寒くなってきたかと思っていたら、やけに暖かい日もあります。
暖を取ったり、換気をしたりして、よいお年をお迎えください。


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麗野鳩子 | Hatoko Uruwashino
潜っても 潜っても 青い海(山頭火風)