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ホームレスが線香花火見ていた終戦記念日 優しさが魚の醤油差しのかたちしている 在庫補充中…
サンドイッチではなくパニーニだと あえて定石を打ったという体 ネジ持ってホームセンターで…
ドアノッカーは使わない人生だ 駅徒歩十分墓至近 鴉が散らかして人が片付ける もらった水無…
飛行機雲を見る子供につられて プールサイドにモップは萎びて居る 水たまりの深いところに傘…
リズム良く生垣刈り揃える音ひびく 薬味中心の食生活である夏 それは祇園ではない ミネラル…
映画観たあとだけの優しさ 「歩行者優先」の親子が雨に打たれている 蟋蟀と鈴虫の待遇が異な…
夕涼みに木魚が響いた 兵児帯の金魚が夜店を泳ぎゆく 月極ガレージの中で咲く花よ 川の中に親子があって川 蛙啼けば風一つ涼し 派手なポテトを持って笑っている少女 --- ぐるぐると螺旋状に巻かれた異形のポテトや、原宿みたいな原色の綿飴を持った少年少女達が笑っている。 パァンッ。乾いた射的の音が森に響く。 両親に連れられた小さな女の子の、浴衣の赤い兵児帯が金魚のように揺れている。金魚は夜店の中を自由自在に泳ぎ回る。金魚の尻尾が人混みの中に消える。 「次何食べるっ?
さるかに合戦のうすみたいな存在 ここにもさざれ石の由来の岩 サーキュレーターにきな粉がや…
買い物を終え外に出ようとして、はたと手が止まった。自動ドアの横に置かれた傘立てには、大小…
キーボードの上を通るリズム風 繁華街を燕が過ぎていった 増水して用水路も轟く 腐葉土にな…