卒業 友よ 明日の卒業と共に 僕達は別々の道へ向かう 今は寂しさに満ちれども これが終わりではない むしろ始まりなのだ 困難な事も 愉快な事も これから起こる人生の醍醐味が 大きく手を広げて待っている お互いに日々を刻みつつ 再会を楽しみに生きるのだ さらば友よ また会う日まで
出会い 映画を観に来たが時間が早かった 珈琲を買ってベンチに座り スマホを触っていたら 「ニャア」 いつの間にか子猫が側に座っていた 珈琲が温かくて来たのだろう 親猫を探したが見当たらない 子猫は珈琲が冷めても動かなかった 映画は今度にしよう こうして私達は家族になった
出来る 1人で出来る事 読書TV 映画を見たり 食事や買物に行ったり 色んな事が出来るし 時間も自由に使える でもね 1人より 2人の方がきっと楽しい 苦しみも悲しみも 喜びもときめきも 2人でなら分かち合えるから 出来る事の可能性は広がってく あなたがいれば 出来る事は無限大
寒中 押忍! それでは部員総出で寒中水泳を行う 準備は良いか? 押忍! では行くぞ、うぉー! 掛け声と共に皆が走り出す 部長! 何だ部員! ウチは合唱部ですよね? そうだ! 何で寒中水泳なんですか? 部長はしばし考え、やがて一言 知らん!と言って海に入っていった 明日退部しよう
うずまき 愛犬と公園へ散歩に出かけた 沢山の枯葉が落ちていて つむじ風に舞っていた やがて枯葉は集まりだし 渦を巻き始めた まるで大海の渦潮のよう それを飽きずに眺めていたら 愛犬に早く行こうと促された 焼き芋屋の声もして来た お芋を買って家に帰ろう 癒し〜芋♪
噂 ストアーの隅に霊がいるという 特に気にしなかったが 荷物を置くと翌日動いていたり オバーが拝み始めたり 子供が挨拶したりしたので さすがに怖くなってきた しかし店長の悪戯だった事が分かり 安堵した私は 瓶が宙に浮くのも悪戯ですかと聞いた 店長の顔は青ざめていた
集う 知人がお店を開いたという 早速行ってみる事にした 知人に挨拶し注文をして席に着く 出てきたのは巨大なハンバーガー それはとても美味しく かなりの満足感を齎した 店の寄せ書き帳を眺めていると 顔見知りが来店した 仲間が集う場になりそうだ そんな予感にワクワクして店を出た
変化 当たり前だと思っていた でもそれは突然に訪れた 事故かと思う様な炸裂音 公共の電波に乗せたそれは いつの間にか人々を虜にした MAIKOのマウスピース卒業 言葉の中にピースが入ってる ストアーの平和の象徴だったのだ 叶わぬ再開を願い 夏の空見上げて睨んだ
発注 ミスった パンを20個注文するはずが 200個注文してしまった 恐る恐る指導員の上司に報告する 彼女は言った 全部売れるまで帰さん 絶望的だった そこで気づく SNSへの投稿だ! 注文し過ぎたと宣伝したら完売した 上司は笑顔で言った 次は2,000個な 絶望的だった
自覚 自分は女優やタレントだと思ってた いや、間違いなくそうだけど この店に来るとどうも変 クイズで予想外の回答したり オリジナル俳句を詠んでみたり 思った事を言ってるだけなのに 周りは爆笑している 私はアイドル的なつもりだけど もしかして… アレなタレントと思われてる?
挑戦 あと少しだった 栄冠に手が届く所まで来ていた 優勝者との差は何だったか 時が経てば分かるのだろう だが我々は知っている 出場した演者達はみんな面白かった 練り上げた話芸は笑いが笑いを呼び 笑った先には感動もあった 来年こそはと誓いを込めて 演者達の挑戦は続く
公園 散歩で近所の公園を歩く 落ち葉を見て秋を感じる それを見て思い出す 昔、落ち葉を集めて焚き火して お芋を入れて焼き芋にしてた とても良い匂いで美味しかった 黄色い枯葉はポテチみたいだし 小枝のチョコもあったな 何だかお腹が空いて来た お芋を買って帰ろうっと♪
裏話 私は段ボールを切っていた 紙に描かれた曲線通りに切り 出来上がればギターとなるそれを切っていた…しかし 疲れた カッターナイフを放り投げ、側にいた後輩へ一言「お金を払うから代わりにやってくれない?」 案の定断られた 諦めて完成したそれは カラオケGP優勝として結実した
焦り 明日から学校だというのに 夏休みの宿題が終わらない だが人はこういう時 不思議な力を発揮する 算数はネットで調べまくり 他の教科は両親を巻き込み 日記は新聞で天気を話題に書く これでギリギリだ でも登校日が延長? 余裕が出来た! と思ったのも束の間 追加の宿題が待っていた
閉店 「子供の頃に通ったお店が閉店する」 LINEに流れてきた一文に惹かれ 閉店日に行ってみた お店には同級生や先輩後輩がいて さながら同窓会のよう 大きかった店長さんは小さく見えて 怖かった面影は皺に隠れていた シャッターが拍手と共に閉まり 僕たちは子供時代に別れを告げた
奉納 この日のために練習してきた 毎日練習してたから寝不足だ 安物だけど良い音が鳴る 私の大事な宝物 それは 三線 3月4日のさんしんの日に 特集してくれる放送局がある その番組を見ながら伴奏するのだ そろそろ放送が始まる 有名なあの曲に合わせ 心を込めて 弾く
音頭 お腹が 空いて 大量 食べりゃ 山のカラスが タンクに 逃げる 豊満でーぶる 豊満でーぶる ふとぅりとぅてん ふとぅりとぅてん 豊満でーぶる 豊満でーぶる ふとぅりとぅてん ふとぅりとぅてん
緑の君(きみ) 緑色の綺麗な君を探していた しかし どこに行っても赤色しかいない 見つけた!と思ったら違うの繰り返し 君達じゃないんだ 私が探しているのは緑色だけ また違う色を見つけた 青色な君はシーフード味 …今日は君にしよう とんこつな緑の君 いつか会えると良いな
ストアー大陸 MAIKO編 よし出来た! 朝ご飯にキヌア料理を作っていた そんな家庭的な場面から MAIKOの朝は始まる ラジオで芸人顔負けの喋りを見せるが 本業はロックバンドのドラマーだ メンバーのケイタやナナエと情熱的な音楽を日々演奏している 今日もまた 観客に感動を届けてる
来店 モデル、タレント、女優、ミュージシャン、お笑い芸人 それぞれ持ち場は違っても ここに来れば皆同じ 喋って噛んで突っ込みあって 笑いっぱなしの100分間 叱られたって気にしない 代理が来たって変わらない トークと笑いと音楽を楽しむお店 ようこそ具志堅ストアーへ しゃーせー!
募金 「応援!18の旅立ち」というカレンダーが発売された 購入すると里親等から18歳で独立する子供達を支援する仕組みだ 日付を見る習慣のなかった私が毎日見るようになりスケジュール管理もするようになった 子供達の笑顔に繋がるから 今年もお店へ向かう すいません、これ下さい!
FM 沖縄市に自由奔放な番組ばかりやっているFM局がある 鳥番組なのに鳥を語らず、自称30代アイドルの公民館ライブを中継し、美人MCの気分次第でリスナーに爆発しろと命じる… いつも放送事故しか流さない その名はFM山里 スポンサーになりたい勇気ある方 連絡お待ちしています
8月31日 昼 苛めた人はその事を忘れる 私はいつまでも覚えている 明日あそこへ行かなきゃいけない… 憂鬱が募る そんな時ラジオからTwitter小説というコーナーで8月31日という朗読が流れた 涙が溢れ出た 私には選ぶ権利があった 希望は私の中にあったのだ 生きようと思った
制服 学生の頃、制服姿の彼が好きだった 卒業してから会えなかったけど 今日の同窓会で会える ドキドキしながら会場へ向かった だけど彼は結婚していた ガッカリして帰ろうとした時 目の前に素敵な人がいた 昔は暗くて地味だったのに 超イケメンになっていた 私の新しい恋が始まった
お馬 僕らの生まれてくる ずっとずっと前にはもう 沖縄中には馬が走ってたんだろ 僕らはこの街がまだ草原だった頃から 変わらない島の名馬探してる 僕らの生まれてくる もっともっと前にはもう 琉球競馬も流行ってたんだろ 速さよりも優雅さを競ってたんだよね 何だか沖縄っぽい話だね
わたしのいちにち 朝おきて とけいをみて がっこうに おくれるとおもった 夏休みだった あんしんした お母さんが しゅくだいは といった ねてるふりをした
よろず経営塾 第105回 「やめる勇気を持つ」 https://yorozu.ti-da.net/e11136768.html
桜 「ごめんなさい!」 差し出した手に返って来た言葉 卒業前の思い切った告白は 桜の花びらの様にあえなく散った 彼女が去り しばらくその場で固まっていたら 彼女の友達がやって来た 「その手、私が握っても良いかな」 驚く僕に 微笑む君 散りかけた桜が 春の訪れを告げていた
遠出 理由は何でも良い 遠くへ行きたかった ETCカードが届いた 充分な理由だ 高速へ乗り北へ 名護の道路の変化に驚く 更に北へ 漁港内にある有名店で麺を食べる 食後に散歩して野良猫と戯れる 晴れた日の少し贅沢な時間 走りながら窓を開けたら 風と共に 日々のストレスも流れていった
世情 ほんにこの世は世知辛い 暑けりゃ冷ませと文句を言い 寒けりゃ燃やせと愚痴を言う 昔は我慢出来たと言うが 昔と今とじゃ勝手が違う 便利な世の中現れど 心の豊かさどこへやら せめて己は正そうと 神仏祈願に精を出す 挨拶交わすが先なれど 知らぬ隣人大多数 ほんにこの世は世知辛い
想い 恋心を伝える機会は 一年に何回あるだろう その内何回勇気を出せるのか それが簡単に行える2月14日 子供も大人も関係ない 純粋な気持ちを甘くて茶色いチョコに添えて手渡す 誰が始めたかは知らないが 見知らぬあなたに感謝したい だってその日は誰しもが 恋を想う日なのだから
組織 合言葉は? 「今年も1人」 よし入れ さて、今年の計画はどうする? バレンタインを友チョコと名称変更して広めるのはどうだ? 女子からだけもらうイベントの意義は薄まるな…よし、決まりだ! 満場一致で決まった ぼっち男子が集まる謎の組織 バレンタイン大嫌い団の戦いは続く