私がまだ“女の子”だった頃 もちろん私の夢は「ボスのフン」なんかではなかったし 街灯を浴びて輝く青年を肉まん片手に眺めることでもなかった。 誰かを注目する人じゃなくて 誰かに注目される人になりたかった。 なれる、と思っていた。 私の夢は いま彼が歩む道そのものだった。